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欠陥奴隷の英雄偽譚 ~レベル上限のある世界をスキル強奪チートで這い上がる~  作者: 結城 からく


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第27話 欠陥奴隷は森を進む

「試験はどんな内容なんだ」


「指定した果実を採取してギルドに持ち帰る。ただそれだけだ」


 ギルドマスターが森の奥を指差しながら言う。

 そして紙片を手渡してきた。


 紙片には果実の情報が買いてある。

 俺は知らないが、横から覗き込むサリアは感心した声を出した。

 果実について知っているのだろう。


「果実を採るだけ? 簡単な任務ね」


「見くびらない方がいい。いくら君でも、適性がなければ不合格だ」


 ギルドマスターは、またもや意地の悪い顔をする。

 やはり一筋縄ではいかないらしい。


 今度はサリアも妖しげに笑みを深めた。

 挑発的な言葉にやる気を増しているようだった。


「期限は明日の昼まで。ギルドに持ち込んだ時点で終了だ。準備はいいかな」


「ああ」


「私も大丈夫よ」


 俺達の反応を見たギルドマスターは手を打つ。


「では、今から認定試験を始める。それぞれ力を尽くすように」


 俺達はその場を出発した。

 獣道を進んで森の奥へと踏み込んでいく。


「こういう催しって楽しいわね。心が躍っちゃうわ」


「俺は緊張するけどな……」


 ため息を洩らしていると、そばの草むらが揺れる。

 そこから一体のゴブリンが飛び出してきた。


「うおっ」


 驚いた俺は掴みかかるゴブリンを躱すと、その背中にナイフを突き刺した。

 倒れるゴブリンに圧し掛かり、滅多刺しにしていく。

 片腕は首に回して絞め上げた。

 反撃の余裕を奪いながら、ひたすらナイフを動かし続ける。



>スキル【器用】を取得

>スキル【悪知恵】を取得

>スキル【罠術】を取得



 いずれも悪くないスキルだった。

 しかし、不意打ちに驚いたせいで心臓が痛い。


 血塗れの俺を見下ろすサリアは、飄々と拍手をした。


「さすがね。見事な手際じゃない」


「分かっていたなら教えてくれ……」


「それはつまらないでしょ。ルイス君の訓練にもならないし」


 サリアは腰に手を当てて反論する。

 どうやら俺の訓練も兼ねているらしい。

 彼女は、本格的に俺を強くしようとしているようだ。

 未だに本心が読めないものの、俺を英雄へと押し上げるつもりなのだろう。


(よく分からないが心強い……のか?)


 首を傾げつつも、有効化し忘れていた【警戒】【気配察知】を発動する。

 ここから先は魔物が生息する危険地帯だ。

 迷宮や秘境といった領域に比べれば安全だが、冒険者に相応しい行動を心掛けようと思う。

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― 新着の感想 ―
[一言] 「首を傾げつつも、有効化し忘れていた【警戒】【気配察知】を発動する」 警戒、気配察知って常に有効化していないと意味ないと思うけど、敢えて無効化して意味が分からないな。スキルが急に増えた当初…
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