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三三劇目 「心眼聖騎士VSショタ腐肉喰!!決着は一瞬!?属性、相性、食い合わせ!?」」

マリオン死す!!←ってオチを先に言っちゃう件について。

【前回までのおさらい】

俺たちは片翼天女を仲間にするべく、山間にある天人の村に訪れた。

しかしその村は残酷ピエロ率いる最終戦線ラストラインの襲撃を受けていたのだ。

片翼天女はその最終戦線の幹部、一切の第三言語の通用しない“ショタ腐肉喰グールマリオン”に猩々緋煌石ルビー魔具ネックレスをつけさせる事に成功。不眠不休で封じの儀式を行っていた。

しかしその疲れからか儀式の最中に倒れてしまい、一瞬の隙をつきマリオンは魔具を破壊(俺が破壊したんだが)、自由にスキルが使えるようになってしまった。

そのマリオンのスキル「無限に湧き出る泥人形」に、俺らはなす術が無かった!

しかしマリアが突然アイマスクをし、心眼聖騎士クルセイダーとしてのその本領を発揮したのだ。





心眼聖騎士しんがんクルセイダー。聞いた事があるよ」

マリオンが表情を引き吊らせる。

さっきまでその顔に浮かばせていたシニカルな余裕が、引き潮のように消え失せていた。

「ジェリカが言ってた。帝都の公式ギルドの聖騎士総軍せいきしギルド“王冠との契り”、そこで名を轟かせていた『男装好きの巨乳』に猩々緋煌石ルビーを埋め込んで“人形”にしたって」

ジェリカ。スク水死霊魔術師ネクロマンサーの二つ名を持った、ショタ腐肉喰グールマリオンと同じ最終戦線の幹部だ。

マリオンは苦笑しながら話を続けた。

「ギルドの中で、唯一上官の命令を無視出来て、自分の裁量で動く事の出来る“特例士官”の一人。虹色の槍を使い、反乱軍の残党を一人で壊滅させた事もある異端児って言ってたっけ」

マリアは自分の経歴を語るマリオンに、胸をタユンタユンとさせ無言のままで肯定の意を表した。

「俺のこたぁどうだって良い。重要なのは一つだけだ。それは『これからお前は、おっちぬ』って事だ。それだけ知ってりゃ、苦労は無ぇよ」

『アイマスクをすると自分じゃなくなる』か。

いつも無言無表情だったいつものマリアから一変、荒々しい言葉遣いと強気な姿勢の心眼マリアは、マリオンに吐き捨てるように言い放ち、ニヒルに笑う。

「死ぬって。僕は一度死んでいるんだよ?見た目はショタだけど、腐肉喰になってもう長いんだ。これでも“廃された十年ザ・ディケイド”でも反乱軍側として戦っていたんだよ?」

「へ、じゃあもうジジイじゃねえか?見た目は子供、頭脳は大人ってか?」

マリアは胸をタユンタユンとさせ、ニヒルに笑った。



どうして俺の前世の世界にいた、小さな江戸川を知ってるんだよ。



俺は自分に襲いかかる泥人形を倒しながら、心の中でツッコミを入れた。

そう言えば、マリアはさっき泥人形を吹き飛ばしてから、一向に襲いかかって来てないな?アイマスクをしてからマリオンも動揺し出したし。

一体どういう事なんだろう?

「やっぱり聖騎士だっただけあるよ。僕みたいな属性には、やり難い事極まりない。泥人形達も怖がっちゃって、お姉ちゃんには近寄りたくないってさ」



なるほど、マリオンが緊張しだしたのは、ただの虹色の槍を使うスキルだと思っていたマリアが、聖騎士だって知ったからか。確かにゲームやアニメでも、アンデットってセイントでホーリーに弱いもんな。

把握。



「ここは一旦、撤退しようかな」

マリオンが一瞬身をたじろがせたが、それをマリアは見逃さなかった。

「逃がすかよ!!」

手を翳すと、マリオンの頭上に虹色の槍が現れた。

しかもそれは今まで無口なマリアが出現させていた『一文字』の槍では無く、『十文字の形』をしていた。



本領発揮して少しデザインが凝ったか?



俺はそう心の中で感想を言ってから、ハッとある事に気がついた。

十文字。

それは十字架を意味しているのではないか?

その十文字の槍が、マリオンの背中に突き刺さった。

そのまま大地に串刺しにされ固定されると、マリオンは大絶叫。



そしてこの瞬間、戦いの決着が唐突にも着いたのだった。



「ぎやーーーーーーーーーー!!!熱いっ、痛いっ、苦しいっ!!!!ヤダ!!ヤメて!!なんだよコレ、外せよ!!!!腐肉喰になってから氷の中でも火の中でも全然平気だったのに!!お、おのれ、聖騎士ッ!!!!セイキシ、フゼイガッガッガッ!!!!!!!!!クソッ、クソッ、クソッタレガーーーーーーー!!!!!!シネッシネッシネーーーーーーーーー!!!!!!!!!ゴハアアアアアアアアアアアアアアアア」



ワガママを言ってゴネる少年ショタが、遂にその正体を現した。




最初は人の言葉で同情を引くような可愛らしい声で痛みを訴えていたが、次第に使う言葉が汚くなり、声もだんだんと嗄れていった。

その幼くスベスベとした肌と汚れを知らない透き通ったお目目も、徐々にドス黒く腐食した肌と血走り充血した真っ赤になった眼球へと変貌した。

「いいから早くクタばりやがれ、ジジイのショタが。オーバーキルならぬ、オーバーリブってな!てめえは”生き過ぎた”んだよ」

心眼のマリアは、胸をタユンタユンさせてニヒルに笑う。

そして勝負がついた事を察知したのか、踵を返しマリオンに背面を向けてからもう一度軽く手を挙げ、呟いた。

「祈るか?今から閻魔さんにゴマすっときゃ、地獄の沙汰も軽くなるかも知んねえからな」

そして幾本の十文字の形をした虹の槍が、マリオンの頭上に現れたのだ。

「ゲハーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

声にならない奇声を発し、完全に異形になったマリオンは最後の抵抗をする。

しかしその体躯を貫く槍は、完全に地面の奥にまで刺さり、マリオンをしっかりと固定させていた。

そしてマリアが「じゃあな」と言い掌を下ろす。

すると指示を待っていたかのように、その槍たちがマリオン目掛け降り注いだ。



ザクッッッ!!!!ザクザクザクッッッッッ!!!!!



「ゲケゲーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」



マリオンは絶叫しながら、その身を真っ白い灰にさせた。

次回は戦い後の主人公のボーナスタイム。

つまりおっぱい回です。


今回ザゥは、何もやってないですけどね。

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