二九劇目と三〇劇目の間 「四色煌石、四色目はアメジスト!?紫紺色は情報不足のUNKNOWN!!」
四色煌石の四色目と、それにまつわるギルドの話です。
アスカはブルマのゴムをパチンとさせると、言い終えたかのような空気感を出した。
「・・・・・・にゃ?」
「・・・・・・で?」
「どうしたのだ?」
アスカはトボけたように、もう一度ブルマのゴムをパチンとさせる。
「もう一個は?」
「そうだよ。4色あるんでしょ?もう一種あるんじゃないの?」
俺らはアスカに尋ねると、しばらく黙りこくってから彼女は応えた。
「本当に知りたいのだ?」
「にゃにゃにゃ・・・。どうしたにゃ?」
「なんで勿体振る?」
俺らが再度聞き返すと、アスカは
「実は私も半分までしか知らないのだ」
と白状し、ブルマのゴムをパチンとさせた。
☆
「四色目は冥王が冥界との出入りの時に使うと言われている大沼、クビキリ池で取れる“紫紺色”の鉱石。と、いうところまでは分かっているのだが、その効力や加工技術は『良く分かっていない』のだ。クビキリ沼が危険地帯、つまり底なし沼の上に危険な魔物が多発するという事もあって、採石する事すら困難。しかも表の市場には一切出回らず、闇市場でしか取引されないとも言われており、その価格も国が買い取れるほどの金額らしい。すなわち希少性は『極めて高い』と言えるのだ。噂では、闇市場を取り仕切っている元締“ハスラー”を率いる“大ギャング”カポネスや、最近世間を賑わせている合法的な犯罪集団“灰色世界”のリーダー、ゴブリン族という噂もある“武器商人”マキネが、その紫紺色の鉱石を持っているかもしれないと、先週号の週刊『MAJUTSU』のゴシップ欄に書いてあったのだ。だから実際アメジストがどういうものか、不明なのだ」
なんだその週刊誌は、有名なのか?
え?あぁ、そうなのか。もう何も言うまい。
さあ、話を続けよう。
俺はまたツッコミを入れて設定回をガチャつかせる事を恐れて、心の中で作者に向かって静かに静かに呟いた。
ただ劇中の単語には少々疑問符が飛び出る。
「大ギャング?武器商人?」
俺が尋ねると、アスカはブルマのゴムをパチンとさせてから頷いだ。
「”大ギャング”カポネス。”廃された十年”の直後あたりから、正規軍や”聖王”の決めた帝法、つまり帝都の法律の隙や抜け穴をついて、民を裏から支えた犯罪組織のボスなのだ。”影の英雄”とも言われ、その功績から無闇に捕まえられずいる不文律的な存在なのだ」
「なるほど、確かに戦争後の足腰が弱い時は、きれいごとじゃ済まない事もあるな。で武器商人の方は?」
「”武器商人”マキネ。こいつは今の帝都で合法的に武器を売り捌く事の出来る、唯一のギルドの代表だ。つまりこの二人は、帝都の正規軍の一つで治安を守る為の機関”鋼鉄の守護者”のブラックリストからは排除されているのだ」
「はにゃにゃ?ブラックリスト?そんなものがあるなんて初めて知ったニャ」
とリリラルは、ネコ耳をくるくるさせながら言った。
「そうなのだ。私は軍人だから触れ書きが回ってきたが、この事は一般人には秘密にされているのだ。”伍刀”や”三神翁”と言った、犯罪者たちが載っているリストで、内政を安定させたい帝都の目の上のたんこぶのようなものなのだ」
そう言うと、アスカは「話はちょっとそれたが、以上が四色煌石の解説なのだ」と、ブルマのゴムをパチンとさせた。
次回からストーリーに戻ります。
差し替えが多くてすみません(汗)




