fifth day-1-
君の音は
僕に
魔法を魅せる
gentle love
朝七海が起きるととてもきれいなピアノの音色が聞こえてきた。
ぼんやりとまどろみながらその音を聞く。
音が消えると拍手と双子の声が聞こえてきた。
「Good! Leon!」
「Great!」
目をぱちりと開きリビングへ向かう。
すると置いてあってピアノで演奏していたのはレオンだった。
「あ、ななちゃんおはよー!」
「おはよ!」
「…おはよう、ございます」
昨日教えてもらったことを思い出したのだろう。
レオンも日本語で挨拶をしてくれた。
「おはようございます。えっと、Leon,Did you play with piano?」
ピアノのいすに座っているのだから当たり前なのだが、七海は質問した。
「Yes,There are not something to play…」
「早くにレオンが起こしてくれたから遊ぼうってことになったんだけど、遊ぶものなくて…そしたらレオンがピアノ弾いてくれたんだ!」
「すごくうまいの!レオンピアノとっても上手!」
「うんそうだね。私も起きてびっくりしちゃった。」
3人の会話についていけてないからかレオンが首をかしげていた。
「Ah,I'm surprised that you play with piano very well.Your sounds make me happy.Thank you」
朝から素敵な音が聞けたと褒めてあげるとレオンは顔を真っ赤にして下を向いていた。
「I…I can play with violin well than piano.」
「Really…?」
七海は目を見開く。ヴァイオリンをやっているとは、流石お金持ちだと心の中で感心してしまう。
双子が再び弾いてと促すと再びレオンはピアノを弾き始めた。
しばらく聴いていると香南もリビングへやってきた。
「あ、おはようございます!」
「「おはよ!」」
「ああ、おはよう…」
七海は香南の元へ向かうと嬉しそうに話し始めた。
「今レオンくんが演奏してくれているんです。とても上手なんです!」
自分の自慢をするかのように話す七海に香南まで頬が緩む。
「ああ。聴こえた。」
レオンの元へ行くとレオンがピアノを弾く手を止めこちらをむく。
「Ah,Kanan,おはよう、ございます。」
「…ああ、おはよう」
その言葉だけで嬉しそうにほほ笑むレオン。
時間を見ると目覚ましをかけていた時間だったため5人は急いで朝食を運んできてもらうことにした。
準備をしいざ最後のテーマパークへ向かった。
そこは日本にあるテーマパークのモデルになったところなので日向家の人々にとってはなじみ深いものだった。
早速帽子をかぶり行こうと思っていたアトラクションの方へ向かう。
しかし一つ気になることがありレオンの方を向いた。
「Leon,Do you like roller coasters?」
するとレオンは嬉しそうに話し始めた。
「Yes,I like roller coasters.」
絶叫系の乗り物へ向かうにしてもレオンが乗れなければ意味がない。もし乗れないならば七海、瑠唯ペアの方に来てもらおうと思っていたがどうやら杞憂に終わったようだった。
レオンは真新しいものを見るかのように嬉しそうに双子を連れ回していた。
あの美羽でさえも押され気味だったが双子も楽しそうにしていたので問題はなかった。
また二手に分かれる中間地点へ向かおうとするとシンデレラの城が見えた。
「Look at!Cinderella castle!」
レオンが双子の手を引いて駆け出した。
「あっ!Wait!」
七海たちが追いかけていくととあるアトラクションの前だった。
「「dream dreamy house…?」」
中を見ると女の子の親子がわんさか並んでいた。
そして七海ははっとアトラクションの入り口を見やる。
「これはもしかして…プリンセスに変身できると言うアトラクションでは!?」
ものすごい速度でガイドブックを開き確認をする。
そして皆に見せる。
「これですっ!女の子がプリンセスの恰好に変身できると言う素敵なアトラクションなんです!プリンセスになった気分で一日中歩いてて良いんですよ!」
レオンは自分で持っていたガイドブックのdream dreamy houseのページを七海に開いてもらって確認していた。
「すごい!」
「プリンセス!」
再び入口に目を向けると女の子たちがプリンセスの恰好をして出てきた。
「可愛いですね。私も幼かったらできたかなあ。」
羨ましそうに小さなプリンセスを見ている七海に香南は首をかしげる。
「七海もやってきたらいいじゃねえか。」
七海は首を目いっぱい横に振り説明をする。
「無理なんです。これは残念ながら12歳までしかできないんですよ。」
「「ええ~」」
「そうなのか?」
確認すると確かに12歳以下、さらに予約が必要だった。
「日本人の私がしても合わないですし、こんなに可愛いプリンセスたちを見れただけで十分です。」
そして小さなプリンセスたちを再び見つめていた。
そんな七海を男性陣はただ眺めていることしかできなかった。
絶叫グループと大人しいグループに再び分かれ、瑠唯と七海は3Dアトラクションに並んでいた。
並んでいる間話をしているが瑠唯があまり話を聞いていない様子だった。
「えっと、瑠唯どうしたの?具合でも悪いの?」
七海が心配をして尋ねると瑠唯は首を横に振った。
「じゃあどうしたの?あ、飲み物欲しい?」
「ちが、う…の」
「言ってくれないとわからないよ?」
瑠唯の頭を撫でてあげると瑠唯は意をけしたように七海の方を向いた。
「ななちゃんが、プリンセスになったら、すっご、く…きれいだなって…だけど、なれないのは、ざんねんだなって思って…」
「瑠唯…」
七海は微笑むとそっと話し始めた。
「ありがとう。その気持ちが凄くうれしい。なれないのは残念だけれど瑠唯の中で私をプリンセスにしてくれたならそれだけで私は凄く幸せだよ。」
「ななちゃん…」
「瑠唯の中の私はどんなプリンセスだった?」
瑠唯に質問すると瑠唯は少し恥ずかしそうにけれど輝いた目をしながら話し始めた。
「えっとね、ななちゃんはっ、薄い黄色のドレスを着てね、長い、てぶくろをつけてて、ティアラも付けてるの!ふわっとしたドレスでねっ、とても、きれい!」
「そっか!ふふっ嬉しいなあ。そのドレスきれいだろうね。」
「ななちゃんが、きれい!」
「ええ?何言ってるの!これ以上喜ばせてどうするの~!」
「ほんとっ!」
二人で話しているといつの間にかアトラクションの中に入れる番になり、二人は楽しそうに中へ入って行った。
香南たちはジェットコースターへ乗るための列に並ぶために歩いていたが、香南が考え事をしていた。
もちろん先ほどのアトラクションのことだった。
七海がプリンセスが大好きだと言うことをいやと言うほど知っている。
しかも七海と香南は結婚式を挙げていない。つまり好きにもかかわらずプリンセスのような格好を一度もしていないのだ。
好きならば一度は同じような服装をしてみたいと思うのが普通であるだろう。
やらせてあげたい。七海の最高の誕生日プレゼントを贈りたいと思っていた。
香南はピタッと立ち止まる。
「にーちゃんどうしたんだ?」
一緒に横に並んでいた美羽とレオンも立ち止まる。
「もう一度あのアトラクションへ行っても良いか?」
自分の力は微々たるものだとわかっていたが、それでもなんとかしてみたかった。
お金ならある程度は出せる。しかし問題はまだたくさんある。
それをどう解決できるか、直接話をしなければわからない。
「けどあれって12歳以下なんだろ?」
「だからできないか尋ねてみようと思うんだ。」
その言葉に流石の美羽も驚いたようだった。
「ええっ!?そんなことできんの?!」
「…美羽も、ななのプリンセス姿見てみたいだろ?」
「そりゃあ、ななちゃんのプリンセス姿見てみたいけど…」
その言葉に香南はニヤリと笑うと話のわかっていないレオンの方を向いた。
「Leon,We want to go back to Dream Dreamy House.」
「Why?」
「We want Nanami to wear princess dress.So We will negotiate there.」
「I see…」
レオンは少し悩んでいる様子だったが次に顔をあげた時にはいたずらっ子のような顔をしていた。
「OK,I will cooperate because I want to see that she wear the prinsess dress too.」
”協力”してくれると言ってくれたレオンも連れて一行は再びDream Dreamy Houseへ向かった。
はい!一番楽しい部分がやってきました!
まあ、アトラクションに関しては察していただけるとありがたいです。
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