魔法のある世界
扉を抜けるとそこは辺り一面広大な砂漠になっていた。
「こ、ここがバトルフィールドか?広すぎる気もするが...」
そうこうしていると
「バトル開始!!」
というアナウンスがベルと共に流れる。
どこから流れたのか空を見上げても何も無い。
「まさか...魔法とかあるのか?」
手始めに
「ファイア!!」
叫んでみるも何も起こる様子はない。
「となると詠唱が必要、あるいは行動に対応しているのか...」
魔法に関しては昔から興味があり多少の知識はあった。
と言うより主にファンタジー物の書物で学んだのだが...
とりあえず詠唱らしき事を唱えてみることにした。
「この左手に宿りし龍の炎よ!今目覚めよ!!!」
そう言って真上に手を挙げると数本、光の筋が舞い降りた。
「うわぁ!!ほ、ほんとに魔法使えたんだ!」
驚きのあまり尻餅をついたが冷静になり立ち上がる。
行動が魔法の原動力。
となると手を上にあげれば?
何も反応しなかった。
では次に行動とともに魔法名を...
そうだなぁ
「雷鳴!!」
すると、さっきと同じような魔法が現れた。
さっきより少し小声で言ったせいか少し魔法の強度が減ったような気もする。
まぁつまりだ。
魔法の種類は行動で決まり、強さは声の大きさで決まるってわけだ。
そこまで分かれば
「さて、戦うか!いつまでもここにいてばかりでは何も始まらない!」
そう言って歩き出す。
魔法があるのに敵のところまで歩くのもなぁ...
そう思い両足で飛び上がるような行動をし
「空中歩行」
と、思いつきの言葉を放つ。
すると電磁波のようなものが足元に現れる。
それも持続的に放たれている。
足を多少傾けると前方に進み出す。
「俺が使えるのは雷系の魔法か...それにしても歩かなくても進めるなんて快適だな!」
そう呟きながら進むと砂漠の端が見えてきた。
「おお!!速い速い!!」
あと数センチで砂漠を抜けられるという所でガクンと力が抜けた。
勢いのあまり俺は砂漠の外まで転がされる。
「な、なんだ?」
立つことがやっとなくらいの披露が襲う。
「空中歩行」
そう唱えるとさらに強い重力のようなものがおしかかる。
「ま、魔力切れか?そもそも魔力が存在するなら言ってくれよ...。まぁとりあえず休息をとるか。」
砂漠を抜けた先は草原になっていた。
近くにあった倒木に腰を休める。
と、同時にお腹が鳴る。
「ふぅ...それにしても腹減ったなぁ…」
辺に食物がないか探す。
と、近くに生えていた木には何やら赤い実がなっている。
リンゴのようだ。
俺の身長でと手が届く距離にあったので立ち上がり手を伸ばしてそれを採る。
「これ、毒リンゴだったりしないよな?」
恐る恐るではあるが一口。
すると口の中に広がる甘い味。
まさにリンゴの味であった。
美味しさのあまり手の届く範囲のリンゴを沢山食す。
気づくと動くことも楽になっていた。
どうやら体力は食べることで回復するようだな。
そんなことを考えていると沢山食べたせいか眠くなってきた。
俺は倒木を背に眠りについた。




