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プロローグ 1年3組の面々
朝、教室の床に足を踏み入れると、
シャンプーの匂いと整髪剤の匂いの混ざった独特な匂いがする。
その匂いを嗅ぐたびに、もう朝だと実感する。
朝なんて永遠に来なくて良かったのに。そう、思う。
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大町中学校は、大山小学校と左田野小学校の二つの小学校からなる小学校だ。
だが稀に町田小学校からの越境通学をする者もいる。
勿論少数なので、基本的に大山と左田野の者が混ざると見て良いだろう。
大山小学校は一学年三クラス、左田野小学校は四クラスなので、
左田野小学校の者の方が人数が多い。
その分人気者は多いし、不人気な人間も同時に多く集まる。
この物語は、「わたし」の体験した、
それらが躊躇に表れた一年三組の物語だ。




