表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
遠くから見ていた理想郷(エデン)で夢を見る  作者: †リオ†
第二章 決断、そしてこれから
83/84

第二章62 特別授業(終)

「ん? ここは」


 目を開けると、そこには見慣れない教室


「かえって、きた?」


 そういうと彰は少しだけ、右目から涙が一滴流れた。


「おいおい、こんな短期間でどんなつらい思いをしてきたんだ。そんな腕まで失って」


 そう言われ、いまだに疼く左腕に手を置くが


「男の勲章だ、ちょっとでかすぎるけどな」


 その顔は満足に満ち溢れていた。


―――――――――――――――――――


「もう帰るのか」


「ここには、あまりいい思い出がないからね」


「それもそうか」


「今後は、あまり面倒ごとに巻き込まないでほしいわ。まあ、私の眷属を貸してあげなくもないわ」


 巨大な翼を広げ、銀髪の美人が爆音とともに、雲の中へとその姿を消した。


「行ってしまった」


―――――――――――――――――――


「お帰りなさいませ、エリカ様」


「ただいまっ」


「あなた、この数日何をしていたの?」


「力をためて、過去の記憶を整理して、力をためて、また記憶の整理、少々城の中を掃除したぐらいでしょうか」


「ほとんど食っちゃねってことじゃない、そんなに暇だったら助けに来なさいよ」


「戦力は十分かと判断いたしましたので」


「あなた、やっぱり、知ってたのね」


「エリカ様が空間魔法で連れ去られそうになった時、すごい血相であとを追ったので、マスターだと確認しました」


「へぇ~、そうだったのね」


「いま、笑いましたか?」


「いいえ」


 そういうとエリカは、城のほうへと軽快なステップで歩き出した。


―――――――――――――――――――


「この授業がどういう目的で行われたのかは、わかるか」


「え~と、魔力の制御、ですか?」


 獣になって、魔法が使えなくなっても、魔力は残っていた。この授業はきっと魔力の制御をするためのものだったんだ。あれ? でも、薬の効果が半分だけ切れたのは、どうしてだったんだろう? あれこれ考えて最終的に出した答えは


「大切なものを守れた」


「ほぼ正解だ、あの薬は、薬じゃない。あれは数種類の魔法と呪いを水の中に封じ込めたもの。そして、呪いを解く方法は、家族との一定時間以上の接触。姿かたちが変わっても、家族に受け入れられることだ」


「家族、俺をもとの姿に戻したのは、家族では……」


「? 何か変なことでもあったか?」


「いや、何でもない」


 そう彰は笑顔で言った。

大学院受検がますます近づいてきた、研究も忙しくて、最近やっと研究にいい結果がでました!

ちょっとしか書けていないが、大学院に受かったらいっぱい書きたいと思います!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ