第二章6 電撃使い
二日前、もともといた世界に戻ってこれた。
なぜもっと早く気付かなかったのだろう、俺が往来できている、エリカもこっちの世界の存在を知っていた。つまり、ほかにも二つの世界を往来している奴がいても全くおかしくない。
二人が別れを告げた後、地上に降りて、話しかけた。
「あんた、人間じゃないよな?」
「そういう君も私の同類だろ? あ~、あれは君か」
そう言って首元をつかんできた。
「迷惑なんだよね~、あまり人前で我々の存在があからさまになるのは。君、なりたてでしょ主人のところの帰ってしっかりと教えてもらいな」
「うちの姉に、何の用だ」
「? 姉? あ~さっきの女か、同じ大学の後輩だよ。おまえの姉だったのか? すごいうまそうなにおいがするからつい手を出したくなるんだよ。あ、違ったわ、手を出したくなるじゃなくて、血を吸いたくなるのほうが正しいかな」
小声「人の家族に」
「はあ? なんだって~?」
「人の家族に手を出そうとしてんじゃね~!!」
そう言いながら、思いっきり手にためていた風魔法をそいつの胸の前で炸裂される。
そして、一気に向かいの建物まで吹っ飛んだ。
壁を突き抜け、届いた先はレストランの厨房だった。
だが、いない。
姿がどこにも見当たらない。
「どこに行った。確かにさっき吹き飛ばした」
「こっちだよ」
いつの間にか、背後にいた。
後ろを振り向こうとした瞬間。
背中をすさまじい力でけられた。
ビルを丸ごと一つ突き抜け、もう一つ向こうの商業用ビルの窓ガラスを突き抜けオフィスの机にぶつかり、止まった。
内臓が少し傷ついてしまったようだ。
口から少し血が出てくる。
「この力、どこかで覚えが……」
脳内でエリカとブラドが横切る。
「あの強さは、真祖級! でもなぜだ! なぜ真祖級がこんなところにいる」
「お前、理性があるし、魔法も力もある、ってことは、お前眷属級か。ブラドからの差し金か」
「やっぱ真祖級だったか、俺は、ブラドの手下なんかじゃない!!」
そう言って、再び立ち向かおうとする
が、またも一瞬で目の前に現れ。
彰の顔面を鷲掴みし、赤く光っている目で彰の目を睨みながら
「お前じゃ俺には勝てない」
稲妻の走る音が聞こえてくる。
手から光のようなものが見える。
これは、電気か、
そう思ったとたん、ものすごい怪力で床に電撃とともに床にたたきつけられ、床を二重で突き破り6階から4階の床へと落下。
その衝撃で
「ちっ、全く歯が立たない」
どうすれば、ブラドの時はどうやって追い返した。
全く思い出せない。
あの時の記憶は、力の暴走とともにかけてしまっている。
何とか上を見ると、またアイツが手に電気を貯めていた。
死ぬ、頭の中にそう感じた。
冷や汗が耳の下から顎の下に向けて垂れていく。
発射された瞬間に風魔法で自分を吹き飛ばし何とか避けたが、右足をやられた。
「くらえ!」
すぐに電撃と割れた床の隙間から鎌鼬を使い反撃するが、バリアで防がれ、全く効なかった。
「くそっ」
危機を感じてとっさに逃げる。
「まだ修行が足りなかったか」
空を飛びながら、後ろから電撃が飛んできて左肩に命中し、棺桶を置いた建物に落下。
落下しているときに、何かを思い出す。
米軍基地での出来事
ライフルと銃弾を強奪したあと、建物の上で逃げていると、遠くからぴかっと一瞬光るのが見え、次の瞬間バリアを張っていたにもかかわらず、銃弾が彰に命中した。
「賭けてみるしかない」
何とか、棺桶を持ち、遠くへと逃げる。
「おいおい、最初の勢いはどこに行った~? 逃げてばかりじゃ俺は倒せね~よ~」
特に追ってこない、どうやらこちらにこれ以上戦う気がないと判断したようだ。
彰は棺桶を抱えたままはるか遠くまで風魔法を使って飛び、ヴァンパイアの目をもってしても見えないくらいの距離まで逃げた。
「実際に打ったことはないけど、ぶっつけ本番でやるしかない! 」
棺桶からライフルを取り出し、弾を中に入れる。
スコープを覗き、さっき逃げてきた方向へ向けてさっきのヴァンパイアを探す。
しっかりとスコープの中に入った。ちょうどいいのが、向こうからこっちにはさっきのように気づいていないようだ。
照準を合わせて、息を整える。
「これで、合ってるのか? 」
決心をし、トリガーに右手の人差し指をかける。
そしてついに引き金を引いた。
「あれ? 打てない?」
ライフルを持ち上げあっちこっち見回し、原因を発見した。
セイフティーがかかっていた。
再び向けて、今度こそ打つ
すさまじい爆音が夜の東京に鳴り響く。
そして、ターゲットの一歩手前にあたってしまった。
「気づかれた」
すさまじい速さで、こっちに接近してくる。
「もう、だめか」
あきらめかけたが、
「まだ、死ねない! あと一発、この一発に運命をゆだねる! 頼む、力を貸してくれ」
すべての魔力を、ライフルと銃弾に込める。
「まだだ、まだ足りない」
そう考えていると手の甲に再び紫色の光が、そしてすぐに、模様が現れ、ライフルの表面まで模様が広がっていく。
「何が起こったのかわからないが、試すしかない! 」
再びトリガーを引いた。
次の瞬間、ライフルから巨大な魔力の塊が放出され、通った道の直径1メートル近くのものがすべて消滅した。
「なんだ! この力は! さっきとはまるで……」
そして、戦いの幕が閉じた。
だが、予想外の威力を出した銃弾は、ビルを4棟も貫通し、すべてに大きな穴をあけ、最後には地面にあたり、大きな爆発を引き起こし、止まった。
建物はどうやら頑丈で、直径1メートルの穴は空いたが、倒壊はしなかった。
さすが地震大国といったところか、建物が丈夫だ。
警察のサイレン音が鳴り響く中、再び空へと飛び、まっすぐあの自然公園を目指す。
ちょうど池の上空に来た頃だろう。少し安心すると右腕に激痛が走り、耐えきれず意識を失い、落下した。
書かないと言いつつ書いてしまいました。
久しぶりの戦闘シーンです。アドバイスがあればぜひ感想と一緒に!
本日二つも投稿して手に疲労感が、残念ながら明日はいろいろと忙しく投稿できません。
ぜひ引き続きお楽しみください。




