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Your mine  作者: ティア
4/4

番外編・君の存在

サブタイトルにも書いたとおり、Your mineの番外編です。遼視点ですね。

何だろう。この気持ちは。

今までに感じたことのない切なくて、痛くて・・・。

「遼・・・?」

声のした方を見ると、由宇が心配そうな顔で佇んでいた。

「ん?なにが?」

俺は無理に明るい声を出して笑った。

「大丈夫・・・?」

由宇がおそるおそるといった感じで、歩み寄ってきた。

「だから、なにが?」

「遼、泣いてるから・・・」

「・・・・・」

俺はそこで初めて自分が涙していることに気付いた。

「あれ?嘘・・・全然、気付かなかった・・・ゴミでも入ったんかな」

「小夜に・・・ふられたの?」

こういうとき女って鋭いよな。

「あ、分かる?俺、ダサすぎだよなぁ。先に告白したのにあいつに持ってかれるなんてさ」

「・・・無理、しなくていいよ」

「何言ってんだよ。無理なんてしてねえよ。ま、俺は恋多き男だから?小夜ぐらいにフラれたからってなんの問題も・・・」

俺は次の瞬間、由宇に抱きしめられていた。

「無理しないで・・・泣いていいよ」

由宇の声は震えている。

あぁ、そうか。こいつも耀が好きだったんだよな。

俺が失恋、つまり由宇も失恋ってことだ。

辛いのは、俺だけじゃない。

そう思うと、無理に作っていた笑顔がとれ、情けなく歪んだ顔になった。

両目からは再び涙が溢れ出す。

大好きだった。

人をこんなにも好きになったのは初めてだった。

ひとつひとつの行動が可愛くて、愛しくて・・・。

俺も由宇の背に手を回し、抱きしめあいながら、泣いた。

まるでお互いがいなければ、どうにかなってしまうというふうに強く、強く抱き合った。




「あ、遼、由宇・・・」

「よ、よお」

小夜と遼がきまずそうに声をかけてくる。

なに遠慮してんだよ。バーカ。

俺はもうこうして一緒にいてくれるこいつがいれば、大丈夫だよ。

この手さえあれば・・・。

「よぉ」

「おはよう、耀、小夜」

俺たち二人はしっかりと手を握ったまま、耀と小夜のもとに歩いていった。

本当に久しぶりの投稿です。

まだまだ未熟者ですが、応援してやってください。

評価をお待ちしてます。

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