第二話 初期設定
起動して二秒ほどたった時、いきなり世界が白く染まったと思ったら、全体的に白っぽい目の前に鏡が置いてあるだけのTHE初期部屋、といった感じの部屋に立っていた
《初めまして、晶乃 霞さま で間違いはないでしょうか》
いきなり、目の前にメッセージボックスが現れた....程度で私は驚かない!!
この程度...凛が私にやってきた数の数のドッキリに比べたら造作m《晶乃 霞さま で間違いはないでしょうか》
素晴らしき凜との思いでを邪魔されて少々不服だが、早く遊びたいのでおとなしく従うこととする
「間違いないです!」
《分かりました、では初期設定を開始します》
《まず、操作方法についてのチュートリアルがあるのですがチュートリアルは必要ですか?》
私に操作のチュートリアルは必要ない!
なぜなら、約一か月前に送られてきたオフラインの基本操作ソフトで凛に負けないよう、練習した成果があるからだ!
「問題なしです!」
《では、名前を設定してください》
名前...あー名前ね、うんうん
...名前、考え忘れてた
結局 晶乃 霞→アキノ カスミ→カエデ(なにか似ていたので)
という素晴らしい三段論法を経てカエデに決定した
どうだ、素晴らしいだろう!
「カエデでお願いします。」
《分かりました、カエデ様で決定いたします》
《では次に、種族、見た目のクリエイトを開始します。あまり現実の身体から離れた見た目だと、操作に支障が発生するため気を付けてください》
目の前に表示された、スマホのような質感の画面を操作していく
人間、エルフ、ドワーフなどのメジャーな奴らに加え、鬼人や龍人、魔人等そこそこ性能が偏った種族も用意されいるらしい
そんな、だいたい百以上はある種族を大体読み飛ばしていたら一つ、気になる種族を見つけてしまった!
それは、<強化人間>という種族であり、防御と魔法性能をかなぐり捨てて、攻撃と速度に全振りしたようなステータスに、SFチックな種族説明をしている。
つまり、かっこよさそうで強そうだ!(脳死)
うん!きっとそう!(脳死)
そんなこんなで、私の種族は強化人間になった
さて、強化人間ということは普通の人間とほとんど変わらないということである。
つまり、アバターが現実とあまり変わらないということだ!残念!無念!また来年!
これが強化人間の残念なところだろう
まあ多少は、動きやすさのために髪を短く、(個人的な趣味で)白くした上で、全体的な色合いを白く変えておいた
「これで完成にします」
《あまり、現実世界と顔が変わっていないようですが、変更しなくて大丈夫でしょうか?》
「大丈夫です」
《分かりました。では、次に初期スキルを決めてもらいます。これは、武器系、魔術系.....》
メッセージボックスが初期スキルの説明をしているところ悪いが、私が欲しい初期スキルはすでに決まっている!
「<高速切り替え><魔力感知><気配感知>の三つでお願いします!」
《まだ説明の途中だったのですが、...分かりました》
『【スキル:高速切り替え】を入手しました』
『【スキル:魔力感知】を入手しました』
『【スキル:気配感知】を入手しました』
《では、これにて初期設定は終了です。あなたの冒険に幸あr「すみません!妹と同時にログインしたいので<共有プレイヤー>が終わるまで待っていたいです!」
説明しよう!<共有プレイヤー>とはスマホで登録することができる、フレンドリスト登録済みな上、パーティーを組み、初回のみ同じ場所にログインできるプレイヤーのことである!
《あなたの共有プレイヤーである『リニア』さんはログイン待機状態です。早くしてください》
なんか...ごめんなさい
<強化人間>
現代(魔法時代)以前にX&X社が開発した強化人間、の生き残り、の子孫
先天的に魔力を持たず、耐久性に難がある
ATK、AGIが上昇しやすい
僅かにDEXが上昇しやすい
物理防御が極端に上昇しずらい
魔法関連が一切上昇しない
基本、NPCから差別の対象
ゲーム内、非表示情報
隠しステータス
EN防御(エネルギー武装耐性)が高めに設定されている
その他特筆すべき点無し