第76セット 柔と剛
いやー……色々忙しくて、約1ヶ月ぶりにこの作品を投稿することになっちゃいました。
更新を楽しみにされていた方には本当に申し訳ありません。
リハビリも兼ねて、今回は比較的短めでお送りしたいと思います。
登場人物紹介、今回はほむらさんです。
百地ほむら 川崎立花高校女子バレー部3年 藤沢南中出身(元JOC神奈川県代表) 10月15日生まれ B型 左利き オポジット 182センチ 67キロ 3サイズB88W60H85 好きな食べ物 タコ 趣味 ゲーム
神奈川ナンバーワンサウスポーとの呼び声高い選手で、切れ味鋭いスパイクと安定感抜群のレシーブでチームを支える。
努力家で生真面目な選手であり、春菜とは唯一馬の合う選手。
秋山からも全幅の信頼を置かれている選手でもある。
さて、先制点を奪われたAチームではあるが、瑠李は春希を中心に組み立てて攻めていく。
春希はパワフルなスパイクで次々と打ち抜いていく。
だがそこは全国前年度優勝校、堅実且つ豪快だ。
乃恵留がパワフルなスパイクでカウンターを仕掛けて行き、一進一退の状況になった。
ほむらがスパイクを決め、春希がサーブへ下がり、優佳里が前衛に上がってきた。
春希のジャンプサーブを乃恵留がレシーブし、泉水に正確に繋いだ。
馬淵がそのトスをクロスに放つ。
2枚で張っていたブロックの横を見事に抜け、優佳里がディグをした。
驚くほど綺麗で、正確だった。
瑠李が高いセットアップでジャンプトスをし、コンパクトなトスアップで優佳里に挙げた。
膨らむように助走をした優佳里はフワッと跳び上がった。
白鳥が水面から飛び立つように、優雅に美しく。
だがそこは橋誉中だ、優佳里を神奈川No. 1のエースだとしっかり把握していたようで、練習試合といえど容赦なく3枚ブロックが付いた。
(マジか……!! よりによって優佳里に3枚……!! これ、技術がよほど無かったら抜けない……!!)
瑠李は止められることを察知し、すぐさまブロックフォローに寄る。
だが、優佳里は冷静だった。
(ブロックは……アンテナ近くに3枚……インナーだな、これ……)
一瞬で穴を見つけ、鞭のようにしならせた腕でスパイクを放った。
ラインいっぱいに正確に打ち抜かれたボールを乃恵留が取れるわけもなく、これで7-7と同点に追いついた。
これを見た瑠李は。
(春希とは全く違うな……アレは「柔」のスパイク……対して春希や乃恵留は「剛」のスパイク……力付くで決めに行かないで冷静にコースを見極めて打ち抜く力を優佳里は持ってる……やっと分かった気がする、優佳里がなんで神奈川ナンバーワン、って言われているのかを……アレは狙って出来ることじゃない、圧倒的センスと血の滲むような努力が生んだ……スパイカーの理想系だ!!)
瑠李は優佳里とハイタッチをしようと、手を挙げる。
優佳里はぎこちなく手をポン、とパーを置いた。
「優佳里……今の感じでいい? トス……」
「え!? えっと……う、うん! い、今の感じでいいから……」
これを見たほむらは声を掛ける。
「優佳里はさ……挙げたらなんでも打てる力を持ってるからさ、若干遊びを入れてみてもいいよ? 宇月はたまーにそうしてる。厳しめのトスよりも遊ぶ余裕を見せる方が優佳里は打てる。……まあ、経験だと思って一回やってみなよ。」
「オッケー、わかった。時間差とか入れてみるわ。」
優佳里の取扱説明書をほむらから聞いた瑠李は、No. 1スパイカーの凄さを目の当たりにしていくのであった。
その後、優佳里や春希、ほむらが中心になって底力を発揮していき、橋誉エース・乃恵留のスパイクに段々と対応していく瀬里、藍、蓮の3人は、考えを読み切って次々にシャットアウトをして行って一気に流れを掴んだ。
結局この試合は25-21でAチームが勝利を勝ち取ったのである。
そして続いてのBチーム、小田原南のメンバーは、卜部宇月の天才ぶりを目の当たりにするのであった。
まあ、ホントに短くなりましたが、久しぶりのこの作品の執筆なので、お許しください。
次回は登場人物紹介で瑆の紹介を、内容はBチームVS橋誉中、という感じです。
「雪女JK」の更新で忙しくてなかなか更新できない、という諸事情がありますが、不定期的に今年は更新していきますので、よろしくお願いいたします。




