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第77セット もう1人の天才セッター

この回は色んな意味で宇月が無双します。

さて、今回の登場人物紹介、今回は瑆です。


大星瑆(おおほしひかり) 川崎立花高校女子バレー部2年 鎌倉中央中出身 1月23日生まれ AB型 バレー歴は小5から リベロ 右利き 159センチ47キロ 3サイズB87W62H85 好きな食べ物 エビ 趣味 天体観測


川崎立花唯一の2年生レギュラーで、宇月からも信頼を得ているほどのレシーブ力を誇る。

また、宇月の一本目を触った際にはトスを挙げたりしているほどのバレーセンスを持つ。

性格は真面目だが、少し天然でどこか抜けている。

 さて、Bチームと橋誉の試合が始まったわけだが、順応に小田原南のアタッカー陣は宇月の天才ぶりに苦労していた。


それを見てみようと思う。




 さて、試合が始まり、橋誉からのサーブでゲームがスタートする。


真理子の元にボールが飛び、真理子はレシーブを少し乱した。


だが宇月は気にしない。


「あー、いいよいいよー」と言いながらセットアップに軽い足取りで入った。


春菜はもう既にクイックに入っている。


宇月は()()()()()()()()()、ピュッ、と云う具合に春菜に素早くトスを挙げた。


そして春菜はほぼノーブロックの上からクイックを叩き込んだ。


莉子奈が目を丸くする中、宇月は相変わらず飄々としていた。


「すいません、ありがとうございます!」


真理子が礼を言うが、宇月は笑顔で答える。


「あー、大丈夫だよ、ウチはアレくらいズレてもクイック行けるし、全然! 気にしなくていいよ?」


「助かります!!」


こうして宇月はサーブに下がっていった。




 そして次の試合のためにウォームアップをしていたCの面々は。


「スゴい……あんなところからトスを……」


さやかが一番感嘆していた。


何せCパスからあそこまで繋げるのだから。


「あの人は何処からでも正確にトスを挙げられるだけじゃない……自由な発想でトスをバンバン挙げてくる人だよ。私は努力してあの領域に至ったけど、宇月先輩は()()()()()()()()()……確かにやろうと思えば幾らでもやれる自信なら今もあるよ、だけど……宇月さんはそれ以上もそれ以外もないくらいに圧倒的な感性(センス)を元にトスをする……私がオーケストラなら宇月先輩はジャズセッション……それくらいの色んな意味でヤバい人だよ……」


麗奈も相変わらず顔色を変えていないが、宇月のトスに凄みを覚えていたのも事実だ。


最大の敵になることは想定済みではあったが、想像以上のトス力を目の当たりにしたのであった。




 そして“宇月劇場”はまだ続いた。


乃恵留のスパイクを真理子がワンタッチを取り、桃華がなんとかディグを挙げた時だった。


柔らかいフォームから宇月はトスを芽衣に挙げた。


芽衣はスパイクに飛んでる間、宇月は真理子に寄り、耳打ちをした。


()()()()()()()()()()()()、ライトセミ。」


「? は、ハイ!」


芽衣のスパイクはひかりのブロックに当たって弾き、莉子奈はリバウンドを処理し、宇月に繋げた。


春菜がAクイックに入り、真理子はCクイック気味にセミ時間差に入る。


宇月は美しいセットアップからライトセミを挙げた。


(え……!! なに、これ……!! コートが全部見える……!!)


真理子は鳥になったような感覚を感じ取った。


そして乃恵留のブロックも者ともせず、ターンにスパイクを放った。


真理子のスパイクはレシーブを弾き、Bチームがブレイクポイントを奪った。


決めた真理子は、目をキラキラと輝かせていた。


「スゴいですよ!! なんか、コートが全部見えました!!」


「え……?? そんなに……!?」


真理子が興奮気味にいう中、芽衣は目を瞬かせ、唖然としていた。


本当にそのようなことがあるのか、と。


宇月は、どーよ、と言わんばかりにニヤニヤとしている。


「そう、それが君の武器。感じたことないでしょ? そういう感覚。真理子は跳べるんだからさ、もっと速いトス、要求していきなよ? そうすりゃもっと伸びるよ。」


「ハイ!!」


(スゴいな……これが卜部宇月……一見したらただテキトーにポン、と挙げてるようにしか見えないのに……()()()()()()()()()()()()()()()()()からなんだ……!! そりゃ人を惹きつけるカリスマがあるわけだ……私も見習わなきゃ、キャプテンとして!!)


莉子奈は宇月の姿を見て、刺激をもらっていたのであった。




 しかし、その莉子奈と芽衣には宇月は辛辣だった。


試合には勝ったものの、反省会になった。


そして宇月からキツ〜〜〜〜〜い一言が。


「うーん……芽衣も莉子奈もさ、例えるならアレだね、琉菜の下位互換! スピードは確かに芽衣は速いけどさ、ブロックアウト以外に得点してないし、莉子奈も琉菜より遅いし低いし、って感じかな? あと、レシーブは琉菜とか優佳里の方が全然上手いしね?」


((えええぇぇぇ〜〜〜〜…………))


この時2人は、“天才”の感覚は分からないな……と、改めて思ったのであった………。

次回はCチームVS橋誉です。


登場人物紹介は乃恵留です。

お楽しみくださいませ。

不定期投稿は続きますが、ちゃんと更新しますんで、頑張りますw

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