騎士ビューーーーーーーーーーン!
「ドーーーーーーーンの勇者、か」
真っ黒騎士ボソボソ…… ズン、ズン……
「そっ、それがどうした」
ジリ……ジリ……
「その力、ただ殴るだけのものではない。他の攻撃方法を試したことは無いか?」
あったかな……?
「あっ……」
ナイフ投げたり、悪魔を握りつぶしたりした。
「……それに気づいたら、あと一歩だ」
「あと一歩? いや、それより……えっと……あなた何者ですか?」
「名乗るほどのものではない」
真っ黒騎士クルーーーッ!
「おっ、お待ち下さい!」
タイ・リョクが真っ黒騎士の腕をガシーーーーーーーッ!
「……」
「貴殿! もしや……ギルカモ様では⁉」
「知らん名だ」
真っ黒騎士が魔力をグーーーーーーーーーン!
「ギルカモ様!」
真っ黒騎士、タイ・リョクの腕をバシィィッ! 魔法でグイーーーーーーーン! ギューーーーーーーン!
「行ってしまわれた……」
「ひーちゃん、リョクさん、無事⁉」
ロインちゃんタタタッ。かわいい!
「ロインちゃんこそ大丈夫⁉」
「うんっ!」
「良かった……」
ホッ……
「あのすごく強い人はだれ?」
ロインちゃんが空を見上げる。真っ黒騎士が空ビューーーーーーーーーーン!
「リョクさん、あの人と知り合いなんすか?」
「ああ。彼はおそらく行方不明になっていた元王宮戦士、ウラ・ギルカモ様だ」
「いや、名前……」
「ん?」
「なんでもないっす」
「王にギルカモ様の事も報告せねば。急ごう」
馬車ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!
王宮!
「かくかくしかじかです」
「なるほど、ついに言い伝えが現実のものとなったか。それにギルカモ……」
「はい……いかがなさいますか」
「タイ・リョクよ。ギルカモを探してはくれまいか? 言い伝えが現実となった今、我々人族の勝利にはギルカモの力が必要だ!」
「はっ!」
タイ・リョクダーーーーーーーッ!
「えぇ……行っちゃった……」




