剣ボロボローーーーーーー!
「フン。この程度の傷、なんでもない」
ライ・バルの手がピカァアアアアアアアアア!
「うおっまぶしっ!」
傷シュワアアアア! 回復!
「行くぞ」
「あの……ご、ごめん」
「気にするな。それよりあれを見ろ」
洞窟の奥だ!
「あれがカチーーーーーン石だな」
洞窟の壁に明らかに色が違うやつがある! わかりやすっ!
「さて……」
ライ・バルがピッケルを取り出してカキーーーーン! 全然取れない!
「硬いな……こうか?」
周りの岩盤にカキーーーーン! 取れない!
カキーーーーン!
カキーーーーン!
カキーーーーン! 取れない!
「はぁ、はぁ……何だこの石は!」
ライ・バルピッケルポイーーーーーッ!
「あ、あの……俺の力じゃないと取れないみたいだよ……」
「早く言え!」
すぐ言えたら苦労しねえ! 陰キャなめんな!
「や、やるぞ……」
俺、岩盤にドーーーーーーーン! バーーーーーーーーン! ポロポロッ。
「都合の良い大きさで取れたな」
ライ・バルがカチーーーーーン石を拾った。
「そういえばライ・バル、お前さ……その、防御力の勇者なんだよな? なんで怪我したんだ?」
「俺は完全防御の加護を受けているが、あまり連続で攻撃を受けると……多少はダメージを受けると女神から聞いている。それが勇者の制約だ」
「え? 制約?」
「お前も勇者ならば別世界で死に、あのいい加減な女神の力でこの世界に来たのだろう?」
「そうだけど……なにも説明なかったよ」
「何? ではお前の制約は……」
ゴゴゴゴ………
「なんの音だ⁉」
洞窟の壁がバーーーーーーーーン! 中から強そうな爺さん!
「カチーーーーーン石が掘り起こされるとは……今代の勇者は……ドーーーーーーーン!の勇者か」
「何者だ!」
ライ・バルが剣シャキーーーーン!
「ほう、このワシに剣を向けるか」
爺さんがライ・バルの剣をギローーーーーーッ! 剣ボロボローーーーーーー! サラサラァ……
「け、剣が粉に……⁉」
「そんなナマクラはワシには通らぬ。それより……お主ら、二人とも勇者か!」
爺さんが目をクワッッッッ! 怖っ!
「それがどうした! この石は返さんぞ!」
「そう身構えるな。ワシはお前らに害をなす気も無ければ、その石をやらんとも言っておらぬ」
「ならば……何の用だ」
「ワシが少し説明をしてやろう……」




