土下座ズサーーーーーーーーーーーッ!
「魔族四天王……こんなものか」
ライ・バルは髪をかきあげた。
ヨン・バーンが爆発したところに、ガッッッッッッッチガチの盾が落ちていた。
「(ねえねえ、あの人穴に落ちた人だよね)」
ロインちゃんが小声で俺に耳打ちする。思い出し笑いブフーーーーッ!
「聞こえてるぞ! 礼くらい言ったらどうだ!」
ライ・バルが振り返って指差した。
「ありあとやーっす」
ロインちゃん態度悪〜。
「フン……」
なんでまんざらでもないんだよ。
「ありがとうライ・バル……」
「世界を救うのはこの俺だ。お前の出る幕はないぜ。じゃあな」
ライ・バルは塔から飛び降りた!
ヒューーーーーーーーーーー……ズドーーーーーーーーーン! ライ・バル無傷!
タタタタタッ……
「勇者! 無事か!」
タイ・リョクが登ってきた。
「リョクさん!」
「おお、エルフの娘! 無事だったか。 勇者よ、魔族四天王を倒したのか」
「俺じゃなくて、ガキーーーーーーーーーーーンの勇者が倒しました」
「ガキーーーーーーーーーーーンの勇者? 本物か?」
「めちゃくちゃな防御力でしたよ」
「ううむ。ならば千年前、魔族に奪われたキレッッッッッッッキレの剣を探しているのだろうな」
「キレッッッッッッキレの剣?」
「ああ。伝説の装備の一つだ。かくかくしかじかでアレがソレなんだ」
「なるほど……」
あいつも大変なんだな。
街に戻ったら石を投げて来た人達がみんなダーーーーーーーッと走ってきてスライディング土下座ズサーーーーーーー!
「すいませんでしたァ!」
「いや、事情は聞いてますので……」
「なんと寛大な! では」
「宴っすか」
「よく分かりましたね!」
ドンドコドンドコドンドコドンドコ!
ドコドコドコドコドコドコドコドコ!
ドンドンドコドコドドンガドンドン!
「鍛え直せたのは良いが、この防御力ではな……」
タイ・リョクが酒を飲みながら盾を見つめる。
「うーん」
「そういえば」
ロインちゃんが人差し指を立てた。かわいい。
「あの魔法使いが、ガッッッッッッッチガチの盾を西の国に持って行くって言ってたよ」
「西の国……ナーロッパ国か。確かガッッッッッッッチガチの盾はナーロッパ国で作られたと聞く。行ってみるか」
「はい」
「私も行く! あの時は油断したけど、私も、戦えるんだから!」
心配だったけど可愛いからオッケーした。




