「音の厚み」って?
オーディオ装置から発する音を評価するのは、周波数特性と音のひずみ(高調波ひずみ)が大部分です。あとは過渡特性、つまり音が一気に出て一気に止まる。音のレスポンス。これは音のスピード感なんていいますね。アンプのパワーがものをいう部分でもあるし、もう一つはスピーカーコードの接点の維持も大切です。接点で電気抵抗が発生すると、「ダンピングファクター」というものが小さくなって、とくに低音がだらしなくなります。
それで、その「音の厚み」って?
それはやけに文学的表現ですが、物理学的に、これをいろいろ考えたけれど、結局周波数特性が絡んでいるように思います。あとは高調波ひずみ。
つまり高調波ひずみが多くて、しかも高音域が強いと薄っぺらな音に聞こえるように思います。一方、高調波ひずみが少なく、しかも高音域を適度に抑え、同時に重低音~低音域がしっかりと表現出来れば、ゆったりとした、しっかりとした音に聞こえます。
こういうのが「厚みのある音」ではなのかな?
相対的に低音が強調されますので、ビオラやチェロとかコントラバスがやや強調されて、全体に重厚な音に感じられます。ピアノで言えば左手で鳴らす音域かな。
だから私は時々、アンプのTREBLEを調整します。第一バイオリンが「キツイ」と感じたらTREBLEを少し下げます。そしてビオラ以下の低音側の楽器とのバランスを整えます。そうすると音の「キンキン」した成分が減り、音全体が重厚感を漂わせます。
ところで、DL103は音の厚みがあると言われています。だけど私は、それは単に高音域が出ていないからではないかとも思っています。そこまで出る必要もないのです。FM放送を聴く視聴者の大部分の装置はFMラジオなんかが主ですから、そこまで高音域が出る必要がありません。
一方、AT33PTGIIとかDL110とかでは高音域がしっかり出ますから、一見(一聴?)音が薄っぺらくなりますが、TREBLEとかアッテネーターで高音域を少し落とすと、その薄っぺら感が消え、重厚で艶のある音になります。それに比べるとDL103は荒っぽい大雑把な音に… 特にレコードの内周だと本当に悲惨です。ああ、でも一本6万くらいまでのスピーカーなら、DL103で十分だとも思いますけど。
それはさておき、とにかく、音が薄っぺらいと感じたら、トーンコントロールのTREBLEを少し絞ってみてください。
繰り返しますがこれらはあくまでも「私の感想」ですのであしからず。んな訳ない!と思われる方は「山田みぃ太郎のくそったれ!」とかわめいてからどうぞご退場くださいませ。




