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続・転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?! 〜と思ってたら実は仕事になった!  作者: 極楽とんぼ
憎まれっ子も憎まれ過ぎたらヤバい

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セキュリティがあるよね

 依頼人にピックアップされた駅から赤坂まで、意外と直ぐに着いた。

 赤坂って多摩川からそれほど離れてなかったんだね。

 10時過ぎには目的のホテルの側に着き、近くの道からホテルの建物を見上げる事になった。


「やはりこのホテルにいるのか?」

 依頼人が聞いてくる。


「居ますね〜。

 上の方なのは分かりますが、正確なフロアはここからでは分かりませんね。

 客室のフロアに行けたらそこより上か下かを判断して部屋を確定していけると思いますが、今時の高級ホテルでは客じゃないのに客室フロアへ入れませんよね。

 出てくるまで、待ちます?」

 考えてみたら、安いビジネスホテルならまだしもこうも高級そうに見えるホテルだったら、滞在客でさえ自分の部屋のフロア以外には入れないんじゃない?


 普通のオフィスビルでも、非常階段からフロア側に出ようとしたり、エレベーターホールに入ろうとするのに社員証を翳さなきゃいけない事が多いと聞く。

 政治家が使うようなホテルだったら確実に関係ない人は入れなそう。


 そう考えると、ロクデナシな政治家なんて暗殺されてしまえば良いのに〜と時折思うが、偉い人に近付くのってかなり大変そうだね。


 秘書か本人のスマホでもハッキングできて、予定が分かっていれば道端で襲うなんて言うのも可能なのかもだけど。

 いや、ジジイな政治家だったらスマホなんて持ってないか、持っていても電話としてしか使ってなくて、ハッキングしても何も情報が入ってないかも。

 そう考えると、秘書のスマホを狙う方が良さげだね。


 まあ、それはさておき。

 どうすっかね。


「分かりました。

 近いうちに訪日する要人の為に部屋を確保する予定だが、各フロアの部屋からの景色を確認したいと言って、全ての階の部屋を一室ずつ押さえてきます」

 秘書(池谷氏)がそう言って、車から降りてちょっと車から離れたところでスマホを使い始めた。


 県議会議員を訪ねてくる外国の要人なんて、いるの〜?

 まあ、実際のところは大物政治家である父親に会いに来る際に、息子を紹介する意味合いで滞在先の手配とか、案内する場所への付き添いとかを任せているんだろうね。


 実際に色々やっているのは任された筈の本人じゃなくて秘書なようだが。

 この息子、何か役に立ってるの??

 父親の息子ってだけしか存在価値がないなら、色々と使える秘書を養子にした方が、あとでスキャンダルに足を掬われたりしなくて良いんじゃない?


 過去に問題を起こして揉み消してる政治家って、閣僚になった途端に数ヶ月で週刊雑誌にすっぱ抜かれて突っ込みくらいまくって国会の時間を無駄にした上、最終的に辞任する事が多いよね。


 人の注目を集めるようなポジションに就いているなら、無能ならDNAの繋がりなんて無視する方がいいと思うな〜。


 そんなことを考えながら、目を眇めてなんとか呪詛の線が繋がっているフロアの階数を数えようとする。


 下の方はオフィスビルとか会議場とかに使っていて、20階ぐらいのところからホテルの客室になっているのか建物の構造が変わるから、切り替わったところから数えれば良いかな?


「この仕事が終わったら、ちょっと飲みに行かないかい?

 赤坂には良い店が沢山あるんだよ。

 一見さんお断りな店を紹介してあげようか」

「いえ、最近胃の調子が悪いので遠慮させて貰います」


 依頼人が懲りずに碧にちょっかいを出している。

 これ、このまま放置して碧にセクハラをかまして白龍さまから天罰を喰らったら、呪詛を返す必要もなくならない?

 こんな男が将来日本の政治を担うかもと思うと、ちょっと絶望感を覚えちゃうんだけど〜!


 幸か不幸か、碧(若しくは白龍さま)が切れる前に池谷氏が戻ってきた。

「部屋を取れました。

 行きましょう」

 助手席に座りながらそう告げる。

 あれ。

 行きましょうと言いながら座るんだ?


 と思っていたら、運転手は車をスタートさせて、ぐいっと右に回って地下への通路っぽいところを降りて行った。

 あ〜。

 客なら地下にある駐車場に車を置けるのか。

 まあ、駐車料代金は取られるんだろうけど。

 いや、10か20部屋ぐらい借りたとなるとかなりのお金を払っているだろうから、駐車場代ぐらいは負けてくれるかな?


 そんなことを考えつつ地下に入り、立派そうな車寄せで降りてエレベーターへ。

 エレベーターの前でホテルの従業員の人が待っていて、池谷氏にカードキーの束を渡した。


 おお〜。

 至れり尽くせりだね。

 フロントでチェックインしないで良いんだ?

 あれって法律で定められているのかと思ったけど、政治家御用達な所だと色々と融通が効くのかな?


「取り敢えず、ホテルの客室になりはじめるフロアの下から4から6階目ぐらいだと思うので、5階目ぐらいのところで一旦エレベーターを降りて確認しましょう」

 エレベーターのドアを開けて私ら(と言うか依頼人だろうね)が中に入るのを待ってくれた池谷氏に告げる。


 エレベーターを降りて呪詛の線がどの位の角度になっているか確認すれば、各フロアを全部確認しなくても済む……と思いたい。







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― 新着の感想 ―
>幸か不幸か、碧(若しくは白龍さま)が切れる前に 有権者にとっては不幸ですね それにしても問題を起こす政治家が多すぎますね
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