↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
続・転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?! 〜と思ってたら実は仕事になった!  作者: 極楽とんぼ
憎まれっ子も憎まれ過ぎたらヤバい

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
146/162

秘書

 今回は呪詛の元へ辿る必要があるので、態々依頼人の家へ行く必要はないだろうと言うことになり、依頼人の家の横浜と、政治家が沢山居そうな永田町の間を取って、取り敢えず多摩川沿いの私鉄の駅でピックアップされる事になった。


 政治家の家の場所なんて特に知りたくないので、家の使用人か家族が呪咀を掛けたなんて結果じゃない限り、家からスタートする必要もないからね。

 政治家関係ではなく、過去に弄んで捨てた女から呪われたんだったら相手がどこに居るか分かったものではないけどさ。


 と言う事で、待ち合わせの時間より少し早く駅を出たら、既に黒いSUVがロータリーで待っていた。

 なんか昔は日本の電車は1分も遅れないって話だったらしいが、今では案外としょっちゅう遅れるから早めに来たんだけど、既に待っていたのは驚きだ。

 政治家だったら私らが待たされて当然って行動をするかと思っていた。

 それだけ呪詛返しが重要なのかな〜。


「退魔協会の方でしょうか?」

 これだろうと思って車に近づいたらさっと助手席側のドアが開いて、無難そうなスーツを着た若い男性が出てきた。

 これが俗に言う、政治家の秘書って人?


 でも、私設秘書(だっけ?)って県議会議員にもいるのかな?

 いや、考えてみたら『私』設な秘書なんだから、個人で雇っているなら地方自治体の議員だろうと何人でも雇っていたっていいか。

 秘書の人数が制限されるのは多分『公』な方の秘書だよね。

 そっちは県議会議員には居なさそう。

 世襲政治家だったら依頼人自身がそのうち父親の公設(?)秘書になるんだろうけど、その時この秘書さんはどうなるんだろ?


 いつか親がリタイヤして、国会議員の席を世襲するのに成功したら、この私設秘書が依頼人の公設秘書になるのかもだけど、待っている間もずっと給料を貰えるとも思い難いな。

 まあ、それだけ尻拭いが必要な人間だったら親か周囲がキープするよう説得するかもだけど。


「ええ。

 藤山と長谷川です」

 碧が頷く。


「今回は依頼を受けて頂き、ありがとうございます。

 県議会議員浅谷裕嗣の私設秘書をしております、池谷とお申します」

 秘書が名刺を出しながら挨拶してきた。


 なるほど。

 お偉い依頼人の場合は、頭を下げたりお礼を言ったりを秘書にやらせるのね。

 確かに誰かにありがとうと言われれば少しは気分が良いし、それが本人じゃなくて秘書でも無いよりはマシだもんね。


 この秘書もそのうち依頼人が偉くなったら自分も政治家になって、秘書にお礼を言わせるようになるのかな〜?


 取り敢えず名刺を受け取り、池谷氏が開いたドアから中に入る。

 今回の車も、後部座が向かい合って4人ゆったり座れるようなタイプだった。

 奥に30代ぐらいの男性が足を組んで座っている。


「ああ、先生方。

 今日はよろしく頼むよ」

 軽く手を上げて挨拶された。

 退魔師って『先生』なのかぁ。

 まあ、政治家も何故か『先生』って言われることがあるらしいし、お互い名前で呼び合う(若しくは呼ばない)で良いんじゃ無いかな。


「こんにちは。

 取り敢えず、まずはちょっと呪詛を確認しますね」

 依頼人の腕にそっと手を伸ばす。

 あまり触りたく無いので、手ではなくジャケットの腕の部分に触れてみた。


 うん。

 呪われてるね。

 男女どちらとも致せないようになっている。

 致したいと言う興味そのものを打ちけす効果もあるので、これだったらセクハラもしなくなるかも?


 とは言えそれなりの傲慢な気性なようなので、セクハラはこのままでも続けるかもな〜。

 セクハラってモラハラと同じで、ある意味相手を貶めて自分の優位性を確認する行為だってどこかで読んだ気がするから、そう言う意味だったらこいつならやりそう。


 ついでに少し過去の記憶を読んだら、愛人を定期的に挿げ替えているようだ。

 しかも、セクハラはマジでほぼ普通の挨拶の一部で、相手に対しての一種の褒め言葉だと思っているようだった。

 貶める為じゃ無いのは良いことだけど、セクハラを褒め言葉だと受け取る女性は少ないと思うよ〜?


 取り敢えず、想定外な罠とか副作用はない比較的単純な呪詛なので、普通に呪った相手を探せば良いだけだね。

 手を引っ込め、タブレットを取り出してマップアプリに現時点で見えている呪詛のリンクの線をひく。うん、横浜の方には伸びてないから、家族や使用人が犯人ではないっぽい。


「では、取り敢えず10分ほど適当に右の方へ進んで下さい」

 助手席からこちらの方へ身を乗り出して待っている池谷氏に頼む。


「右、ですか?」

 そちらの方を見やりながら池谷氏が聞き返す。


「退魔師には呪詛の線が見えるんです。

 ですからもう一箇所別の地点で線を引くことで、3点測量的に呪咀を掛けた相手の現在地が分かります。

 まあ、やっている途中で相手が移動したら修正が必要になりますが」

 相手がライバル政治家とかだったら、それなりに移動してそうだなぁ。


 まあ、車で移動なので、最終的には追いつくだろう。

 動き回った挙句に夜の会食とかに突入する事になる可能性もゼロではないけど。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『なろう』で極楽とんぼの名で投稿している『実は召喚したくなかったと言われても困る』が今度、TOブックスより11月15日に販売されます!
よろしかったら読んでみて下さい。
SSも3話程追加してあります。
特設サイトはこちら 実は召喚したくなかったって言われても困る~使命も無いので勝手に科学知識で錬金術革命を起こします~
アマゾンでも予約が出来るようになったようです! 実は召喚したくなかったって言われても困る
― 新着の感想 ―
秘書から政治家にステップアップ出来るのか ブラック企業の様に使い捨てられるのか 秘書から政治家への道って結構、狭き門な気がします
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。