親孝行もありかも
すいません、前話のコピーになっていたので、17時前に修正しました
「なんか、退魔師として正式に働き始める前に子供を産んじゃうか、暫く働いてから産むかで悩んだから、妊娠するか試してそれ次第で決めようと話し合ってやってみたら、妊娠したからさっさと結婚・出産することにしたんだって」
電話が終わり、リビングに戻ってきて碧に伝えた。
考えてみたら、チャットアプリを使ってのビデオ通話も『電話』って言うのかな?
電話機は使ってないよね? スマホ自体を携帯『電話』と考えれば使ってるけど。
まあ、何でも良いんだけどさ。
「おお〜。
まあ、それも一つの選択方法だね。
で、実際の結婚式が来月の20日だっけ?」
碧が目を丸くして言った。
「そ〜。
札幌で8月20日。
結婚式場は使わず、レストランを借りて披露宴っぽいランチだってさ。
神前式とかも無しで、入籍は市役所に婚姻届を出しに行くだけで済ませるから、そっちは立ち会わなくて良いと言われた」
なんかこう、兄貴と怜子さんの友人とかが集まってワイワイガヤガヤするだけなら、ランチにも私が出席しなくても良くね??という気もしないでもないけどね。
とは言え、怜子サイドの家族も呼んでちょっとした披露宴っぽくするなら、顔を出してあちらの親族とも挨拶をした方が良いんだろうなぁ。
現実的な話として、二人は札幌の暮らしているから東京にいる私らとあちらの家族と一緒に集まることはほぼ無いだろうけど。
そう考えると、義理の家族って直接関係する夫婦二人にとってはお互いの親だからそれなりにこれからの人生にも関わってくる人達だろうけど、本人以外の家族にとってはあまり関係ない相手だよねぇ。
まだうちの両親だったらそれこそ怜子さんの両親とうちの両親のどちらを介護するんだって選ぶような状況になるとか、孫の教育方針で揉めるとかがあるかもだけど、私はあまり関係なさそう。
まあ、私が親の面倒を見なきゃって時に兄貴が怜子さんの両親の介護に忙しいからって手伝わない可能性はあるが。元々北海道に住んでいたら親の介護とか何かの時の手伝いとかをやる意思がないのは明確だからねぇ。
やっぱ、あまり関係ないだろう。
私は兄貴の子供たちの教育方針に口出す気もないし。
そう考えると、まじで怜子さんの親族なんてこれからもほぼ関与していくことは無いだろうし、会って挨拶しても東京に戻ってくる頃には忘れてそう。
一応紹介された際に右から左へ抜けないように、会う予定の怜子さんの親戚とその人らとの関係や特徴をメールで送ってもらっておこうかなぁ。
「ふ〜ん。
じゃあ、19日から21日は仕事は受けられませんってことだね。
何だったら、向こうでちょっと旅行でもしてくる?
家族の結婚式を理由にすれば、1週間から10日ぐらいは退魔協会の仕事を断っても問題ないだろうから、ゆっくりしてきて良いよ?」
碧が聞いてきた。
北海道旅行ねぇ。
一人で旅行に行って見てまわりたい程、興味があるかと言われると微妙な気がするが、流石に大学の友人とかは新入社員なのにお盆直後に長期休暇を取れるほど気楽な立場な人はあまり居ないんじゃないかなぁ。
かと言って碧を誘うと源之助の世話をどうするかが問題になる。
そうなると。
「う〜ん、ちょっと両親に温泉宿にでも1泊2日か2泊3日ぐらいで行くのに興味がないか、聞いてみても良い?」
北海道での息子の結婚式となったら両親も休みを取りやすいだろうし、社会人になったからこの機会に一度、両親に温泉宿でのステイをプレゼントしたい。
別に、大学生の間でもそれなりに退魔師として稼いでいたから温泉宿のプレゼントは出来たんだけど、『卒業までは学費と住宅費は払う』と両親から強く言われて払って貰っていた身としては、何とは無くその間に稼いだお金でプレゼントを贈るのも微妙かな〜と思ったので、やっていないのだ。
「あら、素敵じゃない。
北海道だったら夏でも温泉に入ってもそこまで暑苦しくないかもだし。
私はどんなタイミングで休みになっても構わないから、適当に決まったら教えて」
碧があっさり合意した。
やっぱ結婚式って何か直前のバタバタがあるかもだから、温泉宿に誘うにしても披露宴モドキの前よりは後の方が良いかな?
まあ、そこら辺は両親の都合を聞いて、決めよう。
温泉宿も涼しげな場所でどこか良いところがないかと、今から予約が取れそうかを調べてから親に連絡するかな〜。




