バレンタインデー
私は高校二年生の足利夢乃。私には、好きな人がいる。彼の名は、「顔無優輝」。
毎日大切な宝物のために軽やかなステップで舞い踊る。
今日は、教室で男子がウキウキしながら奇声を上げている。いつものようだが、今日はいつも以上だ。その理由は大方予想できる。
そう、今日はバレンタインだ。だからと言えどもいつも男子はうるさい。正直言ってかなり迷惑だ。しかし、今日は許すことが出来るような気がする。
なぜなら優輝君のために、チョコレートケーキを作り、ラブレターも書いてきたからだ。
私は、確実に成功すると感じる。確実なんて軽々しく言わないほうが良いとどこかの誰かさんが言っていた気もするが、私には関係ない。
私は、昨年の文化祭のミスコンで優勝しているからだ。その経験もあり、周りからも「絶対に成功する」と言われている。
だからこそ私は、自分に自信を持っている。今日は放課後に彼を屋上に呼び出している。
私のような美女の誘いを断る人はそういないだろう。放課後までの時間が長く感じる。
ようやく約束の時間が近づいてきた。彼は来るだろうか。
そんなことを考えていた矢先、屋上のドアが開く音がした
「優輝君だ!」彼は私に気づいたのか、こっちにやたら視線を送ってくる。
「何?話って?」と言われ、私は慌てることもなく話を進める。
「実は、結構前から優輝君のことが好きだったんだ。」「それで??何?」
内心怒っているようにも感じるが、そんなことには私は動じない。
「だからさ、優輝君!私と付き合ってください」
「無理なんだけど。話って言われたから仕方なく来てみたらこんな事かよ。そもそも俺好きな人いるから。」
「でもさ、私可愛いよ?後悔しちゃうよ?」
「そういうところが嫌いなんだよ!自分が一番かわいいですってようにふるまってガチうざい。金輪際かかわらないで。」
そういって彼は走り去っていった。
その時、私の秘めていた心の糸がほどけていっていた。
(ハハハ、ハハハ、そっかぁ振られちゃったかぁ、んなわけねぇよなぁ、私がフラれるなんて、何かの間違いだろ、あぁそっか、照れてるのか、こんなに可愛い私に告白されちゃって、あぁ優輝君たらカワイイ、フフッ)
夢乃がヤンデレ女化してしまった。




