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日常のはざまで――掌編集――  作者: 猫野沙子


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『小鳥』『妖精』

『小鳥』


 飼っていた小鳥が死んでしまったので、庭に埋めた。墓標代わりに、花が咲く木を植えた。


 春になって小さな花が咲いた。


 秋になって、小さな赤い実をつけた。


 実は、まるで飼っていた小鳥みたいな形だった。




『妖精』


 妖精が住んでいるという噂がある木が、家の近所にあった。


 ちょっとした観光名所となっていたが、その木があるのは一般住宅だった。


 ある日、騒がしさに業を煮やしたそこの家のおじいさんが、木を切り倒した。


 木を切り倒した瞬間、おじいさんはきらきら光るものに体中覆われて、倒れてしまった。


読んでくださり、ありがとうございます。

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