表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日常のはざまで――掌編集――  作者: 猫野沙子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
1/28

犬と散歩

 田んぼのあぜ道を歩いていた。犬の散歩だ。犬はのん気にそこら辺の雑草の匂いを嗅いだり、遠くを走る車に反応したりしている。


 ふと、犬が立ち止まった。


「今度は何を見つけたの?」

犬に聞いてみる。犬が振り返って不安そうな顔をした。珍しい。犬の前には変わったものは何もない。

「行くよ?」

 引っ張っても、犬はかたくなに動かない。うちの犬は何かに気を取られてても、引っ張れば名残惜しそうに歩き出すのに。

「どうした?」

犬の前にしゃがみこんで、顔を挟んでワシャワシャと撫でてやっても、犬のテンションは上がらない。さすがに首を傾げた。


――――ヒュッ!


 鋭い音が私の頭上を通り抜けた。


「え?」


一瞬の後、鈍い音がして、田んぼに何かが突き刺さっているのが見えた。


「な、なに?」


一本の何の変哲もない、木の枝だった。何でこんなものが私の頭上を――――


ゾワッと、私の皮膚が泡立った。


 犬はもういつも通りに、しゃがんだ私の周りを飛び回って、早く行こうとせかしていた。


読んでくださり、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ