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七話 あやふやな名前

7話 クエスト再び

「よぉカイト!」


ギルドを出た瞬間、

モヒカンの男が笑いながら手を振ってきた


「昨日は飲みすぎたな!」


「え?」


海斗が固まる


「昨日?」


空を見上げる


相変わらず昼だった


太陽の位置もほぼ同じ


ギルドも同じ


人の位置までなんか同じ気がする


「いや、

 さっきだろ?」


モヒカン男が眉をひそめる


「何言ってんだ?

 昨日だろ」


「…………」


海斗の顔が引きつる


「あ」


思い出した


自分の小説だ


時間経過描写がめちゃくちゃ雑だった


「うわぁぁぁ……」


夜を書くのが面倒だった


宿屋描写も、

飯シーンも、

移動も、


全部飛ばしていた


結果、


『翌日――』


だけで進めていた


「時間経過の描写がないから、

 日付だけ変わってる!?」


『テンポ重視である』


「便利ワードにすんな!!」


海斗が頭を抱える


するとモヒカン男が笑った


「なぁボルグ――」


「俺はジークだ」


「え?」


海斗が固まる


昨日ボルグって名乗ってたよな?


片目傷


モヒカン


筋肉


どう見ても同じやつだ


すると隣の女冒険者が笑った


「ふふっ

 相変わらずねジーク」


「俺はラルフだ」


「また変わった!?」


海斗の脳がバグる


「え、待って待って!!

 どれが本名なんだよ!!」


モヒカン男は豪快に笑った


「細けぇこと気にすんな!」


「気にするわ!!」


『モブの名前を覚えていなかった』


「最低だろ作者!!」


海斗は頭を抱える


思い出した


キャラを増やした時期だ


でも設定メモを作っていなかった


だから次の話になると、

名前がよく入れ替わっていた


「うわぁ……

 レビューで言われたやつだ……」


ガイが苦笑する


「まぁ俺もたまに名前変わるしな」


「お前もなの!?」


「前はガイルだった気がする!」


「気のせいであってくれ!!」


マリが不思議そうに首を傾げた


「でも皆さん、

 ちゃんと会話できてますよ?」


「世界側が適応してんの怖ぇんだよ!」


その時、


受付嬢が依頼書を差し出してきた


「では次の依頼はこちらになります!」


【ゴブリン討伐】


「おっ

 やっとスライム以外だ」


モヒカンの男が真顔になる


「気をつけろカイト」


「……お前誰だっけ」


「ラルフだ」


「今そうなんだ……」

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