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手帳の中身

第7章 手帳の中身


文化祭前日の朝。

朝礼で集まった琥珀は、利久と話していた。


「なぁお前最近なんで菫城さんと仲良いの?」


「え、仲良いってほどじゃないよ。ちょっと話すだけだし」


「いやそれにしちゃ距離近いでしょーよ」

「向こうもお前のこと気あるんじゃね?」


「いや、ないだろ」


その話声が聞こえていたのか先生に注意された。


「そこー私語慎みなさい」


「はーい」


さらに小声で利久と琥珀が話す。

「連絡先は?交換したの?」


琥珀が頷く。


利久は口を大きく開き目を丸くした。


「まぁじかよ」

「やるじゃん」


朝礼が終わった後、利久と琥珀が廊下に出て話していると女の子が一人話しかけてきた。


「利久先輩!」


「お、佳那かなちゃんじゃん」

「どったの?」


利久のサッカー部のマネージャーだった。


「今日ミーティングしてから練習とのことです!グループメッセージでもよかったんですけど

たまたま2年生の階に用事あったのでついでです!」


「横にいるのって、琥珀さんですよね!」

「一年生の間でちょっとかっこいいって話題になってますよ!」


後輩の佳那が一言言うと、琥珀は困惑した。

「そうなの?別に普通だよ」


利久が口をはさむ

「こいつをかっこいい?一年生見る目ないぞ!」


「おまえうるさい」

利久の頭にチョップをした琥珀


楽し気に話す3人をたまたま見た瑠華はそれに胸の奥に霧がかかったような

感情が生まれていた。


 その日の放課後、利久に話しかけたのは瑠華だった。

「あの、一ノ寺さん」


利久が後ろを向く。

「ん?ああ、菫城さん」

「どうかしたの?」


もぞもぞしている瑠華に利久は頭をかしげた。

「あ、あの今日お昼に話していた子はどういう子なのですか?」


「今日の昼....ああ!佳那ちゃんのことか」

「あの子は俺のサッカー部のマネージャーの子だよ、今日の内容を伝えにきてくれただけだよ」


瑠華はほっと一息付いて、安堵に包まれた表情に変わった。


「そうだったんですね、よかったです」


去ろうとする瑠華に利久がバッサリと言った。

「あんた、琥珀のこと好きなの?」


それを聞いた瑠華は慌てて否定をした


「ち、ちがいますよ!柊君のこと別にそういうんじゃないですから!」


「じゃあなんで昼のこと聞いてきたの?」


「そ、それは....」


「琥珀から聞いてるよ話、あんたと話せてうれしいって」


「ええ!柊君がそんなことを」

それを聞いた瑠華は手を頬にあて体をうねらせていた。


(あ、案外わかりやすいなこの人)


「まあ頑張ってください、琥珀いろいろ抜けてるけどなんとかなるんじゃないですか」


「ほんとうですか!頑張りますね!」


そう元気に言って走って去っていった。その瞬間


――コトン


何かが瑠華のスカートのポッケから落ちた。


「あ、菫城さん!何か落ちましたよ!」


その声は届かなく、瑠華は曲がって行ってしまった。

その落とし物を確認した、利久は中身を開いた。


「なんだ?これ手帳?」


そこに入っていたのは雪が降ってる中、ココアを持ってベンチに座っている


男の子の姿だった。


「これ、もしかして...」

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