メッセージの温度
第5章 メッセージの温度
lineを交換した二人は帰って早速メッセージ!というわけにもいかなかった。
相手のプロフィールを開いたり閉じたり、会話もしていないメッセージ画面も
開いたり閉じたり、スクロールできないのにスクロールしたり。
二人は落ち着きがなかった。
琥珀は瑠華のプロフィール画面を見て、一つ気が付いたことがある。
「あれここって...」
それは、琥珀が引っ越してくる前の街の雰囲気だった。
「菫城さん」
なかなかメッセージが遅れずにうずくまってた瑠華に
ポンっとメッセージが送られる。
(柊君!?)
「どうしたの!」
急いで返信する瑠華
続けてメッセージが届く。
「その菫城さんのプロフィールの画像って、葵町のイルミネーションのやつだよね?」
「俺の中学の時の地元でさ葵町」
そのメッセージに瑠華の心臓がドクンと強く鼓動し速くなる。
既読が付いたままのメッセージ。
じっと画面を見つめている琥珀。
画面を見たくない瑠華。
数秒経って瑠華からのメッセージが来た
「そ、そうなの?」
「たまたまじゃないかな?」
「なんか菫城さんって、昔の知り合いに似てるんだよな」
「雰囲気とかはわからないけど、話し方とか目とか笑い方?とか」
瑠華は聞いた。
「似てるって誰に?」
「俺の初恋の有栖さんって人」
瑠華はスマホを強く握りしめた。
「...私だよ、覚えてる?こは--」
だがすぐに消す。
既読無視という静寂の空気が流れる。
真相を知りたい琥珀
顔が熱い瑠華
そしてまた数秒経過してから。
「眠くなってきちゃった!おやすみ!」
そういって瑠華からの一方的なメッセージで終わってしまった。
「あ」
「ねーーもうねるのー?」
「まってよー」
スマホを横においてぐでんとする瑠華はスマホのバイブ音している中、
腕を目の上において赤くなった顔を無理やりスマホから背けている。
「ばか」




