1話 死んだようです
よろしくお願いします。
俺は須山 純希27歳
職業 警察官
小さい頃から警察に憧れ、学生時代は陸上部で体力を作り、勉学にも真面目に取り組み公務員試験を合格。
見事に警察官になった純希は真面目に公務をしていた。
だが、先程俺は殺害されてしまったようだ。
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そして警察官になって数年が経ったある日、せっかくの休日なのに予定もないので街に散策に出た時、街中で刃物を振り回し、無差別に人を襲っている男に遭遇した。
その男は、俺の近くにいた子供を標的にしたらしく一直線に走って来た。
(まずい!!間に合え!!!!)
俺は男と子供の間に飛び込んだ。
「がぁっっっ!!」
ギリギリ間に合った。だが刃物を躱す事は流石に出来なかった。
痛い。熱い。怖い。寒い。
色々な感覚が一気に出てきたが、
滅多刺しにされているようで寒さ以外を感じなくなってきた。
(あー、これは死ぬなぁ…あの子供は大丈夫かなあ…?もう音も聞こえ…なく……)
プツン……
そこで俺の意識はブラックアウトをした。
…しかし俺は直ぐに意識を取り戻した。
何も無いただ白い部屋の真ん中で大の字で倒れていたのだ。
刺されて殺されてしまったはずが傷も痛みも何も無い。
それどころか服も着てない。
『おはよう。目が覚めたようだね。』
後ろからの声に驚き振り返ると…そこには今まで出会ったことの無い全裸のイケメンがいた。
『須山 純希。君は先程通り魔に殺害された。咄嗟の判断で人を庇うなんて君はとても正義感が強いようだ。君の行動に私はとても感動したので、魂だけを呼び出し転生させようと思う。』
俺は余りの衝撃に直ぐに言葉が出なかったが、一言絞り出した。
「服着ようよ…」