表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

34/37

ややこしくなる前に、旅立とう!

目を開くと、俺は広間に立っていた。

振り向けば覇王もいる。


目の前には威厳のあるオッサ…国王。

で、何を考えているのか分からない宰相。

近衛の人…達もいるな、うん。



「勇者殿に来ていただいた理由は、他でもない…魔王の討伐を依頼したいからだ」


前と同じ国王の言葉。

俺に対する態度に変化無し、と。

ん?後ろで俺を見てる偉そうな奴等、少ないような…?

いや、気のせいだな。

覇王のやる事に間違いは無いだろう。


「勇者殿…?体調が優れないのですかな?」


おっと、ここで時間を取られる訳にはいかない。

ややこしくなる前に出ていかなくては。


『俺が代わりに答えよう』


覇王が発言すると、場が騒然となる。


「衛兵、その者を捕らえよ!」

「王よ、お逃げ下さい!」

「いや、ここで姿を現した理由を聞くべきでは!?」


そういえばこの時、認識阻害使ってたっけ。


「静まれ」


静かながらも、良く通る声が大広間に響いた。

国王、ある程度のカリスマは有るんだよな…。

やっぱり、相手が悪かったんだろう。

普通の一般人が相手なら、圧倒されている間に何かしらの契約を結ばせたり、助力に条件を付けたりくらいはするだろうな。


と、俺が考えている間に国王と覇王の話し合いが終わったらしい。


「勇者殿、今直ぐに旅立つとの事ですが…真ですかな?」


深く頷く。

面倒事を繰り返すなんて、絶対に嫌だからな。


「では、王家に伝わる神剣を授けましょう。宰相、これへ」


宰相が赤い布に包まれた、棒状の物を持って来た。

これは…ひのきルート?それとも、聖剣ルート?


期待に胸を膨らませ、包みを取り去ると…何も無かった。


…国王?これは一体?


「…不服ですかな?」


不服云々以前に、無いじゃん。

『神剣が無いなら、せめて鋼の剣を寄越せ。だと』


それは言ってない。

鋼の剣とか振れないし、聖剣とかの「使用者に重さを感じさせない」とか「使用者のステータス軒並みUP」系の能力無いと戦えないよ?


『安心しろ。いくら能力をあげようとも、お前では魔王すら倒せん』


つまり、女神さ…女神にも当然勝てない、と?


『女神と戦うつもりか?』


そのつもりは無いけど、自衛くらいはしたいじゃん?


「ご安心を、勇者殿。神剣「布の棒」は、貴方を主と認めました」


…はい?

さっきの、棒状の布が神剣?今、ただの布切れ同然だけど。


「その「布の棒」は、神々が異世界の宝具「ひのきの(ry」と「ぬのの(ry」を合成し造り上げた神具…攻防一体の神剣なのです!」


聞き慣れた名前がくっつくだけで、ここまで意味不明になるとは…。

見た目完全にただの布よ?

「防具(仮)」の成分が多分に含まれてるし、元々の武器が棒きれだし…「武器(仮)」成分が見当たらない。そもそも剣なのか?

これで魔王倒せ?攻撃力1あるかも怪しいこれで?無理ゲくね?

棒きれのがマシだろ…勝てる気がしない。


「では勇者殿、当座の資金をお渡しします」


ズッシリとした重みのある袋を渡された。

端金という事は無さそうだ。


「使い道は、よく考えて決めて下さい。それでは、勇者殿。勇者殿の旅路に、幸多からん事を!」


その言葉と共に、俺は王城から旅立った(追い出された)

Q.偉そうな奴等が少ない理由は、何ですか?


A.頭数を揃えられませんでした。


Q.女神の信者は少ないのですか?


A.この世界で一番多いです。


Q.じゃあ…


A.消えても困らない信者が足りなかったのです。基本的に、狂信者しか居ないので此処で失うのは惜しいと「覇王」が判断しました。女神は躊躇無く差し出そうとしました。

揃えられたのは、社会的立場の弱い者や、他の宗教団体から逃げてきた信仰心の低い人です。


Q.命を軽く扱い過ぎではありませんか?


A.覇王は、その気になれば蘇生でも何でも、過ぎ去った事象の改変だろうと出来るので、大した事ではないと考えています。


Q.ダークは?


A.元からネジの抜けたおかしい奴です。たまたま今まで表面化しなかっただけで、きっかけさえあれば犯罪者にもなります。

親が親戚の子に夢中で、まともに相手をしなかったのも、無意識的に関わりたくないと思ったからかもしれません。


Q.女神が狂ったのは、何故ですか?


A.神は全員、覇王に対する忠誠心が振り切れてるので、覇王に何かされると暴走します。

端末に何をしようと、狂う事はありません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ