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異世界での起床

『おい、起きろ』


…あと5分…


『…5分経ったぞ』


…ん…あと5時間…


『5時間経ったら問答無用で起こすからな?』


…ん、わかっ……ん?

…5時間待ってくれんの?


『何だ、寝ないのか?』


いやいや、5時間だよ?

問答無用で叩き起こされると思ったんだけど…。


『5時間も5分も、大して変わらんだろう?』


長い間生きているから、時間感覚も俺と違うのか?


『かも知れんな。一々、気に止めた事は無いが』


なあ覇王…因みに、今何時?


『午後の1時頃だな』


…城の人、誰か起こしに来た?

昔は今より朝が早いんだよな?


『安心しろ、門前払いしておいた』


おい…。


『起こしに来たのが午前9時だぞ?

ダークよ、精神的な疲労というのは自分では気づかないものなのだ。

故に、休息が足らぬと判断して寝かしておいた』


寝てたけど、女神に意識を拉致されてたって言ったら…どうする?


『「平和的」に話し合いをする必要があるが…。

安心していい。

あの世界が滅ぼうとも、女神の身体には傷一つ付けないと誓おう』


うん、欠片程も安心出来ないな。


『分かった、世界の1割は無傷で残そう』


丸ごと無傷で残してくんない?

あそこ、結構気に入ってんだよ。


『では、何の様に仕置きをすれば…』


しなくて良いから…。

てか、起こしに来た人は門前払いしたんだよな?


『うむ、間違いない。

王の命がどうのと、お前が寝ているというにゴネ続けるのでな?廊下の窓を開け、放り出そうとしたら大人しく去っていったぞ』


じゃあさ?そこに居る、こっちを睨んでる女騎士っぽい人と、それを見て「ヤレヤレ」って顔してる隊長っぽい人は一体?


あと、そこら辺に飛び散ってる赤いヤツは…?


そう聞いた次の瞬間、謎の赤い液体も、破壊された扉や壁も、何かがあったと思われる痕跡の全てが消えていた。

あの二人も消えていたんだが、それは?


『…何の事だ?』


覇王がその気になれば、俺の記憶をイジるなりなんなりで完全な隠蔽も出来る筈だ。

深く考えるだけ無駄だろう。


てか、ずっと思ってたんだが…。


『何だ?』


覇王、その話し方さ…


『?』


素…じゃないよな?


『……!』


やっぱりな。


『…何故分かった?』


いや、(端末)は基本的に覇王と似てるんだろ?

だったら、俺が面倒と感じる様な行動は高確率で覇王も面倒だと感じているって事にならないか?


『何という名推理!

まるで、公式で死神認定された名探偵の様だ…』


本当、彼は旅先で会ったら覚悟を決めた方が良いレベルの死神っぷりだよな…。

にしても、


ペロ

!?

こ、これは…○薬!!!


あのシーンはビビった…。

何故に麻○の味を知っているのだコ○ン君…。


『…では、素で話しかければ良いのか?女神から「初対面の相手に、あまり砕けた態度だと警戒されますよ」と言われたので、この様に話しているのだが…』


出来れば、もっと緩い感じのが良いんだけど。


『そうか…』


『役を演じるのも意外と楽しかったけど、やっぱこっちのが楽だー!て感じかな?『終わった?もう表に出てもいいよね?そろそろさー、我慢の限界な訳よな?そこら辺の端末とかと運動(喧嘩)してーんだけ『ちょっと!俺が話してんだから邪魔を『うるせーな、俺が話したい気分なんだから大人し『静かにしなよ!端末の子、困って(以下略』


…怒涛の勢いで、しかも声が重なって聞こえたんだが…それが素、なのか?


『素を出す為、気を緩めた瞬間にコイツらが出てきただけだが…出しておこうか?』


覇王の中にいる人格達か?


『ああ。基本的に、俺に伝えた事は俺の人格全てに伝わると思ってくれ。隠そうと思えば隠せるから、言ってくれればその様にする。

人格達だが、今は互いに被せる様に話していたな?けれど、もしコイツ等を出していた場合、俺に「口もどき」は有っても「口」は無いから複数の人格が同時に話す事もあると理解しておいてくれ』

『お前の話は分かり辛いんだよ』

『だな、もっとシンプルに「賑やかになる」って伝えりゃいーじゃんよ』

『そこまで言わなくても良いと思うけと…ちょっと分からない事もある、かな?』

『はあ?自分相手に良い子ぶんなよ』

『そーそー、何で自分相手に遠慮すんだよー』

『でもさ…』


『この様に、順番に話す事も有る』


覇王、悪いがそいつらしまっといてくれ。


『だよな?』


俺が悪かった。

ちょっと人格が出たままの覇王がどんなもんか見たくなって、様子を見ていたけど…うるさい、非常に。


『終始無言の奴とか、聞こえているのに聞いてない振りする奴とか、完全に無視する奴とか、静かな奴もいるぞ?』


しまっといてくれ。


『分かった』


…うん、寝起きに騒々しいのは無理。


『で、これからどうする?』


どうって?


『この世界は、お前が行きたいと望んだ異世界だ。何かやりたい事は無いのか?』


そうだな…って、結局元の話し方になってるけど?


『まあ、気にするな。お前のお守りが終わったら、素で接してやろう』


いつ終わるんだ?


『終わらせて良いなら、今すぐにでも終わらせようか?』


ゴメンなさい、私が悪うございました。


『………』


覇王のジト目…クセになりそ(ry


予定か…テンプレだと、王に装備と金を貰ってから冒険者ギルドだよな。


『では、とりあえず王を呼び寄せるか』


いいから!

俺が行くから!


女神のせいで寝不足だが…覇王の価値観が俺とかなり違うってのが先に知れたのは良かったな。


俺は扉を開け、廊下へ出た。

そして王の下へ行かんと、踏み出した足…を元の位置へ戻し、覇王に向き直る。


王って何処に居るんだっけ?


『……』


覇王のジト目がクセになってき(ry


覇王は、黙って俺の前を歩き出した。

いつもありがとう!

これからも宜しく!

尚、自立するという考えは無い模様。


『まあ、人間一人の寿命くらい大した事では無いが…』


流石覇王、頼りになる!

覇王がいなきゃ、俺はもうダメだな!

ダークからヒモ臭が漂ってきた…(  ̄▽ ̄)

え?元から?いやだな、そんな訳が…否定出来ないw

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