魔王城との比較:側近
大広間の扉が開く。
指示が出るまで待つ…つもりだった。
『さっさと入れ』
が、覇王に急かされたので入る。
未だ見ぬ王に遠慮して覇王に睨まれるくらいなら、無作法を責められようとも入室する。
後が恐いからな!
「貴様!王の許しもなく入室するとは何事か!」
早速怒られた。
でもさ?仕方なくない?
俺の隣に、歩く天災がいるんですよ?
機嫌損ねてみ?大陸どころか、星が消えるクラスの化物よ?
俺に逆らうなんて選択肢は無い!
「黙っていないで、何か言ったらどうだ!」
…ああ、また話したつもりになっていた。
これも覇王や女神、魔王との会話に慣れたせいだ。
『いや、慣れるの早すぎないか?』
そんな事はない。
…と思いたい。
『まあ、適応が早いのは問題無いが…。
あのうるさい奴、消しても良いよな?
今も何かしらグダグタ言ってるが、文句が有るなら権力などと言うまどろっこしい手段を使わずに、物理的(永遠)に黙らせれば良いだろう?』
言ってやるな。
人間はお前や魔王みたいに強くないんだ。
個の力で劣るなら、数に頼るしかないだろ?
「僕は 数に頼るっ!」
ってやつだ。
『「だから」が抜けてるぞ?』
てか、物凄く物騒な二重音声が聞こえた。
どちらにしろ、実行した時点で俺はお陀仏だろう。
『安心しろ、俺がゴミ掃除をするだけだ。
それでお前が囲まれたら、しっかり守ってやる』
うん、お前がやらかして
「後は勝手にやれ」
とか言われたら、自決くらいしか出来ないからな?
するつもりも無いけど。
『あ、アイツ近衛にお前抑える様に言ってるみたいだぞ?』
マジかー、俺捕まっちゃう?
そしたら仕方ないなー(棒)
『む、どうした?
追い込まれて開き直った小悪党みたいな顔をして』
覇王さん…有象無象のお掃除、任せました!
『……お前は、時々大物に思えるから不思議だ。
普通の奴は、表面だけでも俺を知っていれば「俺」に雑用任せるなんて発想自体が浮かばない筈なんだがな?』
俺にとっては雑用で済まないからな。
訓練された兵士とか、一対一でも負けるっての。
『雑魚を蹴散らすのは構わないが…この城の主が動くみたいだぞ?』
あのうるさい人のせいで全く見てなかった国王か。
魔王城で言う所の魔王ポジション、どんな奴かな?
側近やら何やら、自分の近くに置くならオッサンは避けたいですw




