ホラーな我が家<5>
「俺はリッツ・アルスター。アンナの育ての親からアンナのことを任されている。ごろつきじゃないから安心してくれ」
「はい」
アニーは昨夜とは、打って変わったように素直に答える。
「君にあの死体はエヴァンスだと教えたり、君の近くにいたという声は一体どこから聞こえた来たんだ?」
「ここです。この部屋にいると聞こえるんです」
「この部屋?」
「はい」
ということは、彼らの会話はまるまる全部聞かれていると言うことになる。
「一体どこにいるんだ?」
リッツの言葉に、フランツも部屋の中を見渡す。彼の目に見えるのは、この部屋の家具くらいの物だ。
小さなチェスト、古びた椅子と机、その他にあるのは死体くらいという、殺風景な部屋だ。きっと生前アニーが使っていた物がまるまる納められているのだろう。
そこから分かる事実がある。ここへ地下室を作り、アニーの遺品を全て隠すことが出来るのは、エヴァンスの両親しかいない。彼らがアニーの死を隠してしまった。
そしてその後に彼らは相次いで死亡している。だがアニーが彼らをいくら恨んだとしても、呪い殺す力はないはずだ。だが、あの声の主にはそれが出来る。あの声は現にフランツを失神させ、リッツの力を奪っているのだ。
「……何だか寒いな……」
リッツが呟いた。リッツの方へ振り向いたフランツは、リッツの後にジワリジワリと滲み出してきている黒い物を見た。雲のような、黒い霧のような、煙のような……。
「リッツ、後だ」
「後? 何もないぞ」
リッツに見えなくてフランツに見えるもの……それはただ一つ、精霊だ。
「エヴァンスさん、見えますか?」
この場にいるもう一人の精霊魔法の使い手に、フランツは確認をとった。エヴァンスは黙って頷く。
彼は自分の服の懐から、輝く透明なガラス瓶をとりだし、祈りの言葉を唱えながらリッツとフランツ、ケニーに振りかけた。
「聖水です。これで一瞬にして生気を吸い取られることはありません」
全員が緊張しながら部屋の隅を見つめた。リッツには全く何も見えないが、うなり声のような低い声だけが聞こえてくる。
悪意を持った気配は、どんどんと強くなっていく。これは昨日の比ではない。見えないリッツでもその気配は感じることが出来るらしく、身震いしている。
『おのれ……よくもその女に事実を伝えてくれたな……』
「エヴァンスさん」
「うむ」
エヴァンスが聖杖を構えた。長い祈りの言葉を唱え始める。その間にも黒い霧は広がり続けていた。
『その女はよきしもべであったのに……邪魔だてをするな……』
やがて邪悪な物はその姿を現した。黒い霧の中に浮かぶ、いくつもの生首が融合した姿……。
これは闇の精霊に取り込まれた、いくつもの霊が融合した怨霊だ。
精霊である黒い霧は見えなくても、怨霊はリッツとケニーの眼に見えた。怨霊のいくつもの目玉が、一斉にアニーの方を向いた。
『戻ってこい……そして我らと一緒になろう……』
「嫌!」
アニーはエヴァンスの後に隠れた。こんな不気味な物を今までエヴァンスと信じさせられてきたなんて、哀れを通り越して、悲しい。
「気味悪いな」
呟きながらリッツが後ずさった。精霊や怨霊に剣など効かないことは重々承知だろう。リッツには何もできない。これを何とか出来るのは、この場にエヴァンスしかいないのだ。
呪文が完成したのか、彼の持つ聖杖にはめ込まれた宝石が、輝きを増した。
「皆さんは下がって。ここは私に任せてください」
「僕に手伝えることはありませんか?」
本当はフランツに出来ることなどない。それくらい分かっている。だけど言わずにはいられなかった。
「申し出はありがたい。ですが私一人でやらせてください」
「ですが……」
確かに半人前の自分では何の役にも立たないだろう。それは分かっている。分かっているが、同じ精霊使いとして何かできることはないのか。
そんなフランツの焦りを感じ取ったのか、エヴァンスが柔らかく微笑んだ。
「おそらく私の罪が、この屋敷に怨霊を呼んでしまったのです」
「……そんなこと……」
「いいえ、そうです。もし私が彼女を見捨てず、その後しっかりと彼女を弔っていれば、両親が彼女の死体をここへ隠すような恐ろしいことをすることはなかったでしょう」
「でもそれは……仕方のないことです。僕だってきっと逃げてしまう!」
「フランツさんでしたね」
「はい」
「ありがとう。優しい人ですね」
「違うんです。僕もきっと……絶えられない」
フランツは、エヴァンスの見ただろう光景を思うと身震いをした。
串刺しになった恋人、血溜まり、虚ろな瞳……。
自分はリッツやエドワード、ケニーのように強くない。きっとエヴァンスと同じように、逃げ出してしまうだろう。
エヴァンスに同情しているのではないのだ。自分があまりにも弱いことを、今回のことで理解した。
俯いたままいると、彼の頭に優しく手が置かれた。その手の主はエヴァンスだった。彼は諭すようにフランツに言った。
「闇の精霊を呼んでしまうのは、なんだと思いますか?」
穏やかで静かな口調が、色々教えてくれているときのオルフェと重なって、フランツは素直に小さく答えた。
「……分かりません」
「人の心の闇なのです。彼女の死体を隠した私の両親の心の闇が、この闇の精霊を招いたのです」
『うおぉぉぉぉ、もう少しであったのにぃぃぃ』
悪霊が地を這うような声をあげる。徐々に黒い霧が濃くなっていく。この黒い霧を全て封じたなら、このいくつもの生首の融合した悪霊も、普通の魂として浄化できる。同じ精霊使いとして、フランツにもそのくらいの知識はあった。
だがそれは光の精霊使いでなくてはならない。
でもエヴァンスはフランツと同じく、普通の人間だ。弱い心を後悔して、ずっと苦しんでいた普通の人なのだ。エヴァンスを見つめると、エヴァンスは穏やかに微笑んだ。
「私は私の罪を自分で贖わねばなりません」
「分かりました……」
フランツは黙って頭を下げ、地下室の入り口まで下がった。もう自分には何も言えない。
「私も共におります。エヴァンス様」
その声と同時に、アンナの体がぐらりと揺れた。
「おっと」
リッツがその体を支える。彼らの目の前には、綺麗なメイドが一人立っていた。ただ普通の人間とは違い、透けて向こうが見えている。
『何かあるといけないから、アンナの体はお返しします』
「アニー」
『ごめんなさい。私が騙されていたの。アンナの体を使ってこの家の外に出られればエヴァンス様を生き返らせる方法が見つかるという、あの悪霊の言葉を信じてしまった……』
アニーはうなだれた。彼女は彼女で、愛する人を救うために必死だったのだ。それを責めることは出来ない。リッツとフランツはただただ黙って彼女の懺悔を聞いていた。
『私もあの中に取り込まれるところだったのね。それでアンナもきっとその後に……。私恐ろしいことをしたわ。アンナに、ごめんねと伝えて』
「ああ。分かった」
アニーはエヴァンスの後にそっと寄り添った。
「アニー、危険だぞ」
『いいんです。あなたと共にいたいんです』
「ありがとう」
エヴァンスとアニーは手を取り合った。
「……皆さんこの地下室から出てください。あの闇の精霊を封じ込め、悪霊を浄化します。皆さんを守る余力はありません」
静かに、だが自信を取り戻したエヴァンスの言葉に、誰もが口を挟むことなどできないことを知った。小さく頭を下げてケニーが頷いた。
「……分かりました。どうかお気を付けて」
「そんな……」
明らかに失敗した場合の死を想定したエヴァンスに、フランツは何と言えばいいのか分からず言葉に詰まった。
彼の決意を変えることをしてはいけない。誰でも一度は命を賭けて成し遂げなければならないことがあるのだ。
その機会を逃してしまったから、彼は今まで苦しみ続けてきた。もう妨げてはならない。それをリッツとケニーは分かっているようだった。
フランツにも痛いくらいにその決意が分かっているが、あまりにも辛すぎる。
エヴァンスは普通の人だったのだ。だから現在の自分とエヴァンスの過去が、微妙に重なって見える。
フランツは間違いなく、リッツやケニーの立つ強い人の側ではなく、エヴァンスと同じ側の弱い人間だ。
それをエヴァンスによって、初めて気がつかされた。見栄を張り、虚勢を張ってみたところで、フランツは普通の人以上にはなれないことを、自分で認められた。
「さあ、早く!」
エヴァンスにせき立てられるようにして、アンナを抱えたリッツを先頭に、急いで階段を駆け上がった。後ろ髪引かれる思いだったが、ここは彼らに任せるしかない。それだけは分かっていた。
「光の精霊王の祝福がありますように……」
フランツは初めて心から、ユリスラの守護精霊王である光の精霊王に祈りを捧げた。
地下室に残った二人はにこやかに見つめ合い、闇の精霊と同化した怨霊に向かった。
「最後は君と二人でいたかった」
『私もです。エヴァンス様』
エヴァンスは、聖杖を掲げた。アニーのことを彼はずっと悔い、その罪を贖うことだけを考えて生きてきた。
「君は僕を許してくれるだろうか?」
問いかけに、遠く時間を隔ててきた恋人が柔らかく微笑んだ。
「もちろん。憎んだことなどありません。私は貴方を愛しておりますから」
アニーに許された今、彼の人生になんの未練もない。ここで彼は命を落として、アニーと一緒に女神の元に召されたかった。
「ありがとうアニー。さあ、行こうか」
「ええ」
穏やかにエヴァンスはアニーの手を取った。微かに透けてしまうその手は、昔のように皺一つ無く綺麗だった。
皺だらけになってしまった自分の手を、そのアニーの手が握り返してくれた。
同じ気持ちで今度こそ、永久に離れずにいられる。永遠の苦痛の隧道の向こうに、光の祝福が見える気がした。
「輝く希望と誇りを司る光の精霊王よ。我はエヴァンス・クレイトン。我に闇を封じる輝きを!」
地下室は、眩いばかりの光に溢れた。
「駄目!」
「……アンナ?」
「死んじゃ駄目!」
地下室から出る階段を昇りきったところで、意識のないままリッツの腕に抱きかかえられているアンナが、突然叫んだ。
「おい、大丈夫か、アンナ、アンナ?」
慌てたようにリッツがその顔を覗き込む。
次の瞬間、先ほどのアンナの声に呼応するように、庭の池から、巨大な水しぶきが上がる。
「な……水竜……」
意識のないアンナの上をぐるりと一周まわると、水竜は地下室の階段をもの凄い勢いで下りてゆく。
「アンナ? 意識ないよな?」
リッツがそう呟いた。
水竜の咆吼と共に光が溢れ、闇に馴れた全員の目を突き刺す。眩しくて目が明かない。
「何が起こってるんだ!」
ようやく光が収まって眼が明くようになると、目の前に広がったその光景に全員が呆然とした。地下室があったとおぼしき場所が、陥没しているのだ。
「……エヴァンスさんはどうしたんだ」
陥没した箇所に全員が駆け寄ろうとしたとき、そこから水しぶきが上がり、同時に土砂が巻き上げられた。
「何だ?」
その水しぶきの正体は、水竜だ。水竜は役目を果たしたと言わんばかりにこちらに向かって咆吼し、また庭の池に戻ってしまった。
「……とにかく行こう」
近付くと陥没したところは、大きな空洞になっていた。普通は土砂で埋まるはずなのに、綺麗に地下室が見えている。
「水竜が守ったんだな……」
アンナは相変わらず気を失ったままだったが、不思議と満足そうな顔をしていた。
Ⅷ
屋敷の騒動があってから一週間が過ぎようとしている。
その間に屋敷には民間の掃除業者と庭師、裏の元使用人小屋を取り壊すための解体屋などが入って多少ごたついていた。
見違えるように家が片付けられる理由は簡単、正式にこの家を、リッツ達三人が所有することが決定したためだ。
本当なら掃除も解体も庭の手入れも、全部三人でやろうと思っていたのだが、アンナが屋敷に取り込まれたり、彼らがひどい目にあったりした責任を感じたケニーが、侍従長とシャスタに相談し、罪滅ぼしの意味を込めて大量に業者を投入してくれたのだ。
当然ながら民間の業者には、この家の所有者が大臣であるなどということは知らされていない。リッツは平気でこの屋敷の中を業者と共にうろつき回り、あちこちに指示を出しているが、今のところ彼の正体に気が付いた人はいないようだ。
それどころか、有名なお化け屋敷のお化けを退治し、一軒家を手に入れた、陽気な傭兵さんと慕われている。
これはひとえに、リッツの大臣をやっているときに身につけている変装のせいだ。彼の変装である付けひげに片眼鏡、頭には白い粉を多少振って白髪を演出は、相当彼のイメージを変えている。
王都の民は、あの姿が大臣だと認識しているし、年齢からいっても相当な年の人が大臣だと思い込んでいる。だからこんな青年と大臣を結びつけて考える人はいない。
これがリッツが奇妙な変装をする理由だった。フランツは今回の件でそれを初めて知った。
リッツは得意そうに『この御陰で変装を解けば、好きに街に遊びに行けるだろ?』といっていた。いつもは行き当たりばったりなくせに、こう言うところは妙に用意周到なのがおかしい。
「わぁ、綺麗になったねぇ~」
寝たきりだったアンナが、ようやく体調を回復し、一週間ぶりに屋敷に入って感動した声をあげた。
「だろ? これがタダなんだぜ」
「すごいね!」
まだあちこちで修理の音がする家の中を、三人は歩いていた。綺麗になり明るいと、あの幽霊騒ぎが嘘のようで、不気味だと怯えていた自分が馬鹿らしい。
「アニーの死体はどうなったの?」
今の今までその後の事情を聞かされていなかったアンナが二人に尋ねた。フランツはリッツの顔を見上げる。リッツはフランツに軽く頷いて見せた。彼から説明してくれということなのだろう。
「エヴァンスさんが教会の墓地に埋葬したよ」
「そっかぁ……」
アンナには、アニーに体を乗っ取られていた間の記憶が全てあるといっていた。体は自分の自由に動かすことが全く出来なかったが、全てアニーの中にいて見えていたのだそうだ。
だがアニーから解放されて意識を失っている間の記憶が、あやふやなのだという。水竜を無意識に呼んだことなど、全く覚えていないらしい。
三人は黙ったまま、勝手口から庭に出た。古びた使用人小屋はとっくに取り壊されている。小さく汚れたあの池は、こけが落とされ水が換えられていた。
何もないはずの使用人小屋の跡地に、何だか小さな小屋が建っているのに、アンナは初めて気が付いた。
「あの小屋何? 何か新しいよ」
「……新しく建てたんだ」
「何のために?」
なんと言ったらいいかと、思わず黙ったフランツに変わりリッツが答える。
「新婚さんの新居だよ」
「新婚さん?」
その時、小屋の扉が開いて男が出てきた。
「あれ、エヴァンスさん?」
思わずアンナは二人に確認をとった。何だかアンナの記憶にあるエヴァンスとはイメージが違うようだ。
信じられないといった顔で見上げるアンナに、フランツは苦笑気味に頷いた。
「そうだよ」
「何か若返ってるよ?」
信じられずにリッツにも確認をとる。
深く刻まれた皺は浅くなり、細かに刻み込まれた苦悩の後がなくなっている。頬は健康そうに肌色に輝いていて、まだ六十代後半だという彼の年齢よりも若く見える。
思い切り困惑しているアンナに、リッツが笑う。
「ああ、幸せなんだろ」
「何で? アニーさんは死んじゃったのに?」
「確かに死んでるけどさ」
「そうだね。死んでることに変わりはないけど」
「でも見ようによっちゃあ生きてるかもな」
「そうだね」
アンナにじっと見つめられても、フランツは肩をすくめるしかない。フランツ自身もこの成り行きには、どうしようもなく戸惑っているのだから。
「え、何、分かんないよ~」
混乱するアンナを含めた三人に気が付いたエヴァンスは、こちらに向かって手を振った。
「皆さんようこそ。アニー、皆さんが来てくださったぞ」
『まあ、いらっしゃい』
顔を出したのは、半分透き通ったままのアニーだった。
「何で? 女神の元に召されたんじゃ……」
アンナにとって、教会の墓地に埋葬されたとは、魂も女神の元に召されたことを意味する。なのにアニーがここにいることが、アンナの想像を軽く超えてしまった。
驚くアンナに、アニーとエヴァンスは幸せそうに微笑んで見せた。
「話せば長くなるけどな、まあ要するに彼らは結婚してここに住むことになったって事さ」
「え、え、じゃあ新婚さんって……」
「そ、エヴァンスとアニーさ」
「本当に?」
驚きの中にも、アンナの顔には徐々に嬉しさがこみ上げてきたらしい。アニーのエヴァンスへの一途な思いは、アニーと共にあった二日間の間に痛いほど分かっているのだろうから。
他人の幸せが嬉しいアンナにとって、二人が幸せになる以上に嬉しいことはないだろう。
「私が天に召されるまで、ここに住まわせて貰うことになったんだよ」
照れくさそうにエヴァンスはアンナにそういった。
地下室の崩壊から水竜によって守られた彼らは、リッツのすすめによって、ここへ家を建てて住むことになったのである。
『本当に嬉しいわ。エヴァンス様と一緒に暮らせるなんて』
「エヴァンス様はやめてくれ。私たちは夫婦なのだから」
『あらいけない、私ったら。エヴァンス©』
「アニー©」
このどうしようもないおのろけぶりに、フランツはがっくりとうなだれた。
なんだこのおとぎ話のような展開は。この屋敷にあれほど怯えていた自分の立場はどうなる……。
「何だか幸せそうでよかったね!」
人の気も知らず、アンナはニコニコと二人を振り返った。アンナにはあの光景が、とても幸せな光景に見えるのだろう。
めでたい奴、と心の中で毒づく。
「ようし、私もお庭のお手入れ手伝っちゃうぞ!」
張り切って庭の正面に廻ろうとするアンナに、リッツが声をかけた。
「それからもう一つ。うちで働いてくれるメイドさんも決まったぞ」
「それってもしかして……」
「そう、アニーさ」
「本当!」
アンナは、アニーの元に駆け寄った。
「アニー、これからよろしくね」
何のためらいもなくアニーに笑顔を向けるアンナに、アニーが目を伏せた。
自分が体を乗っ取ったばかりに、死にそうな目にあったはずなのに、アンナはそんなこと関係なく嬉しそうにしている。それが申し訳ないのだろう。
案の定心配そうにアニーがアンナに尋ねた。
『アンナ許してくれるの?』
アンナは嬉しそうに頷いた。アニーの思いはよく分かっている。アニーを恨むことは出来ないし、何より自分が無事なのだから何の問題もない。
「当たり前だよ。仲良くしようね!」
『アンナ……』
この三日後、リッツ達は王宮からこの家に引っ越し、敷地内の小屋に住むアニー、エヴァンス夫婦の五人での生活が始まることとなる。




