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半年後_

君は僕の命…



目の前には、たくさんの星が輝いている。そして_

『…すごく…!!すごく…楽しかったよ〜!!!』

『私、あんたとまた、ショーができてよかった……!エースが戻ってきて嬉しいっ…!!』

『あぁ…本当にすまない……。だが、オレも、、嬉しい……!大切な仲間と、観客の笑顔がやっぱりオレには必要なんだな………!!!』

そう言って僕は彼のように大きく笑った。


 「本当にみんなお疲れ様〜!!!」

花凛が僕とみおに言う。

「本当に楽しかった……!!またこうやって、お客さんの前でやりたいね…!!」

「うん…!そうだね。僕も今日はとてもいい経験になったよ。ありがとう…。」

今日は部活の本番で、場所は翼と2人できた“星が綺麗に見える駅”。今回ここで、夜にイベントをやると言うお話があり、公演をしてほしいと依頼がきたんだ。今は4人じゃないから、翼がやってたエース役を僕がやることになった。まぁ、元々の僕の役は、無くしてセリフを他のキャラに言わせたりと、色々台本を書き直してしまったけれど……。観客の笑顔を見る限り今日の公演は成功だ。……部員も3人になってしまった。しかし、みんなの舞台への想いは変わらず今でも熱い。僕は翼から引き継いでこの演劇部の部長となった。

「ねぇねぇ〜!!!運営の方からあったかいお茶もらったよ〜!!!」

少し遠くから声が聞こえ、花凛がお盆に乗った紙コップ3つ持ってくる。

「あ、花凛。ありがとう…。」

はい!水輝くんも!!と僕にも紙コップを渡す。そして近くにあったベンチに3人腰を下ろす。

「ぷはぁ〜喉乾いてたし最近寒いからありがたい…!!」

「本当……体あったまる……。」

そして僕も一口ごくり。喉からどんどんと体に温もりを感じてくる。空を見ると相変わらず、ものすごい数の星たちが輝いた。

「…僕ね……今年の夏に…翼と、ここにきたんだ…。」

ぽつりと言った僕の言葉に2人はびっくりした顔をしてこちらを見る。

「懐かしいな…まだ外が暑くて、蝉が鳴いていて…、翼がまだ生きていて、、」

翼が死んでから半年が経った。死因は自殺。だけれど、なぜ自殺をしたのか、経緯まではまだ分かっていなかった…。

「僕は翼とこの星空の下で、話し合い、笑い合い、共に涙を流したのを覚えている…。ここは、ずっと翼が行きたがっていた僕のお気に入りの場所なんだ。」

そう2人に僕の大切な思い出を語る。すると_

「…っ!翼くーん!!!……私達!!今も部活楽しんでいるよー!!!!」

花凛が立ち上がりたくさんの星に向かって手を振りながら叫ぶ。

「っ!わ、わたしも!!今日の公演!翼の台本のおかげで大成功だよ!ありがとうー!!」

みおも立ち、手を口元に近づけメガホンを作りながら叫んだ。

「……あっ!…、ほら、水輝くんも!!」

2人に手を引かれて立ち上がる。視界に映る星がとても眩しい……!

「翼…!本当に色々とありがとう…!!僕はこれからの人生……またっ、嫌なことや不安なことがあってっ……逃げ出したくなる時が…あるかもしれない、……!!…だけれど、、これからもっ!大切な…仲間と、っ一緒に舞台を作り続けるからっ………!!いつまでも…!僕たちのことっ!!っ見守っていてね…!!!」

そう星にお願いする。僕たち3人の想いは届いたかな……?


   『ありがとうな!!!』


その瞬間、真後ろから声が聞こえる……。振り返る…けれど……誰もいない……。………今、………翼の…声…………すると、3人で目が合う。みんなにも聞こえたのか花凛もみおもびっくりしたような顔をしている。

「…うっ…うぅ………っうわぁあああ!!」

声を上げ、花凛が泣き出してしまう…

「っ……、…翼っ……!…っ、…!」

みおも下を向き手で涙を拭う。僕も、何倍もの涙が溢れてきた…。そして、伝える_

「翼はっ……!もう…、会えなくてもっ…!!まだ……一緒にっ、……いてくれるんだね…僕たちの中に……、いるんだねっ……!」

まるで、僕の命かのように__


 Fin.

作品を読んでいただきありがとうございます。これにて「誰かの命なら、」が完結いたしました…!最後まで、読んでくれた皆様本当にありがとうございます!

このお話で、たくさんランキングに入れていただきましたし、たくさんの学びも得ることができました。これも全てみなさんが感想を書いてくれたり、リアクションしてくれたり、たくさん読んでもらったおかげです…!本当にありがとうございます。

15日水曜日に活動報告の方で、このお話の裏側や、細かいキャラクター設定の解説、これからの活動について投稿します。ぜひ、そちらもよろしくお願いします。

この作品があなたの心にそっと残ることを願っています。ありがとうございました!

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