とある歴史学者の観点
巷で有名な物語を知っているだろうか。
ある身分差のある令嬢が王子様に見染められ、意地悪な令嬢に仲を邪魔されるが最終的には愛する者と結ばれるというハッピーエンドの物語。誰もが夢見る物語だ。
その物語は実話をもとに作られていると言われていて、憧れの主人公のモデルとなったのはリリアナ・ファブリシアであるリリアナ妃、その最愛の人はロバート王である。
物語では、めでたしめでたしで終わっているが実際は幸せだったのだろうか。
ロバート王は沢山の子、孫に見守られ穏やかにこの世を去ったと言われている。王としての統治もよかったと記されているが、側妃が沢山いて問題に事欠かなかったと記されている。
ロバート王には沢山の子宝に恵まれたが皮肉な事に、王妃との間には恵まれなかった。王とは対象的に晩年は離宮でひっそりとこの世を去ったと伝えられている。世間的に見れば王の妃となったのだから幸せなのだろう。だが、女性としてはどうだったのだろうか。
歴代の悪女タンドリー・ローズだ。彼女の死後、閉じ込められていた塔から手記が出てきている。その手記を読めば彼女がいかに穏やかに過ごせたかがわかるだろう。最後の一文にこう書かれていた。
『私は最後まで一人であったが彼のおかげで最後まで孤独を知ることはなかった』
誰が1番幸せで誰が1番不幸せなのか。本当のところ本人しかわからないのだろう。
〜あとがき〜
最後までお読みいただきありがとうございました。
完結させた初めての作品です。完結させよう!が目標だったので何とか完結出来て良かったです。
頭の中には物語が沢山浮かんでいてまた何か書こうかと思ってます。また皆さんの目に留まりおおらかな気持ちで読んで頂ければ嬉しいです。
もーる




