角うさぎとの再会
仕事の連勤で中々投稿できず、すみません。
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「えっ?お前、あの角うさぎか?」
「ぷぅ!」
俺の問いに答えるかのように角うさぎは一言鳴いた。相変わらず、俺の身体に自分の顔をこすりつけている。どことなく嬉しそうだ。
「お前、元気になったんだな。よかったなぁ」
俺は、そう呟くと角うさぎの頭を優しく撫でる。角うさぎはとても気持ちよさそうだ。
そして、そんな気持ちよさそうな姿を見て俺は、つい調子に乗ってコンをモフるかのような勢いで、モフリ始めたのだ。そんな俺に対して、角うさぎも特に嫌がるそぶりを見せないどころか、むしろ自分からモフられにいくかのような勢いで、とても嬉しそうである。
そうして、少しの間、角うさぎをモフっていると俺の目の前にひょこっともふもふな尻尾が現れた。これは、コンの尻尾だ。俺はなんだろうと思っていると、その尻尾で二、三度ペシペシと顔を叩かれる。決して痛くはないのだが、どこか構って欲しそうな感じがする。
そして、俺は尻尾をたどり、コンの方を見てみる。すると、コンは、どこか不満そうで拗ねたような表情をしていたのだ。
「コン。お前もしかして嫉妬しているのか?」
俺の言葉を聞いたコンは、一度プイっと顔を背けた。そして、その後すぐに俺の手にかみついてきたのだ。いわゆる、甘噛み状態である。そのため、痛さは全くないのだが、甘噛みしたあと、そこをペロペロと舐めて再び甘噛みをしてと行為を繰り返してくるのである。コンの気持ちがとても伝わってくるようだ。
「コン、ごめんな。お前もいっぱいモフってやるからな」
俺は、そうコンに言葉を投げかけると、さっき角うさぎを構った分、モフり始めたのだ。
俺が、コンをいっぱいモフっていると、どこからか視線を感じる。
「じーーーっす」
そんな言葉が聞こえてきたこともあり、俺は聞こえてきた方に顔を向ける。すると、そこには、じと目でこちらを見ていたリリアさんがいたのだ。
「突然、ユーゴさんが倒れたので、心配してたっすよ。でも、いきなりその子たちと戯れ始めるし、まさか私のこと忘れてたわけじゃないっすよね?」
じーっと、リリアさんは俺の方を見ながら話す。その目は、とても怖い。
俺は急いで、彼女に謝る。
「リリアさん。ごめん。忘れていたわけじゃないんだ」
「別にいいっすよ。ずっとその子のこと昨日心配してたっすもんね。ただ、せっかく案内してあげてるのに、ほっとかれたら私もコンちゃんみたいに拗ねちゃうっすよ」
彼女の言葉が、二重の意味で俺の胸にグサリと刺さる。彼女の件しかり、コンの件しかりだ。
彼女の言葉を聞いていたであろうコンは、彼女の足にペシペシとパンチを繰り出している。少し恥ずかしかったのかもしれない。
それにしても、と俺はふと思う。怒られた立場ながらもリリアさんがコンのように拗ねた姿を想像してかわいいなと思ってしまったのだ。
俺は、角うさぎとコンを両手で抱えると、そのまま立ち上がり、リリアさんに声をかける。
「リリアさん、お待たせしました」
「それじゃあ、さっそく奥までいくっすよ」
彼女は、そう言って俺の横に並ぶと歩きはじめる。俺もそのまま横を歩いていく。そうして、進んでいくと、受付という立て札が置かれたカウンターが見えてきた。
俺たちが受付まで辿りつくと、再びリリアさんが俺に話しかけてくる。
「ここが、見た通りの受付っす。ちなみに私の本来の姿は、このもふもふギルドの受付嬢っす」
リリアさんは、若干ドヤ顔である。
「えぇー!マジですか?」
「まじっすよ。ちなみにユーゴさんが抱えている角うさぎっすけど、ここの受付のマスコットになる予定っす」
正確には、このもふもふギルドのマスコットっすけどね、とリリアさんは付け足す。
俺は、突如もたらされた情報にとても驚いた。それにしてもリリアさんがこのギルドの受付嬢とは、道理でモフリストについて色々と詳しいわけである。しかし、彼女がこのもふもふギルドの受付嬢ということは、あちらでのギルドではどうなってしまうんだろうか。
「ユーゴさん。心配事が全部顔に出てるっすよ。心配しなくてもこれからもあちらのギルドで私が担当させてもらうっすから大丈夫っすよ」
リリアさんは、俺にそう声をかけてくれたのだ。どうやら俺の心配事は全て顔に出ていたようである。正直、少し恥ずかしいが、それと同時に少しホッとしている。これからもあちらのギルドでは、彼女が対応してくれるようで本当に良かったと思ったのであった。




