75話 釣ると出てくるスゴい奴
今日は本当に短いです!申し訳ございません( ̄▽ ̄;)
〈釣れろー!ストームに巻き込まれて釣れろー!〉
海岸沿いにあった砂浜で巨大な竜巻を何度も作り出し、魚を釣る.....いや、獲る姿はもう、釣り人でも何でもない。
まだ目を覚まさない帝王やノンシー達をおいてけぼりに、近衛兵数人と砂浜で魚を獲ったり、捌いたりしていると眠い目を擦ってノンシーがフラフラとこちらへやって来たのでストームを止めて、獲れた数々の魚に手をかける。
「じゃん!魚釣れた~!」
「.....あら、なかなか品の良さそうな魚ね」
わざと釣れたと言っているのではないであろうフィルスへのツッコミは後回しにして魚を誉める。だが、次の瞬間フィルスが手にとって見せてきたナニかを見て固まるノンシー。
「じゃん!こんなに大きなタコまで釣れた!」
「キャッ!!なんてもの獲ってるのよ!そんな変な色した生物をよくもそんな自信満々の笑顔で見せられるわね!それに!貴方は釣ったんじゃない!獲ったのよ!よくストームなんて打ち上げといて釣れたなんて言えるわね!」
〈え、えぇー.....さっきまで何も言ってなかったじゃないか......そんなにタコが嫌いなのかな?美味しいのに.....〉
普通タコは漬けたり、たこ焼きにしたりするがフィルスの中で一番好みな食べ方は唐揚げだ。
こりこりしてるのが歯応えを感じれて外はサクサクでクセになる美味しさだ。
「.....そんなに嫌いなの?」
「えぇ!オクトパスなんて何が良いのか分からないわ!」
〈うん、断固拒否のようだね。ま、まぁ、作れば以外と食べるかもだし、僕も食べたいから調理はしよっと.....〉
結局ノンシーが嫌でも自分が食べるという理由で調理を進めるためにセッティングを始める。夕日が綺麗なこの浜でのキャンプは格別だと張り切っている──すると大きな地鳴りと共に砂浜の幅が狭くなっていく.....潮が満ちてるのだ。だが、それだけでは地鳴りの説明がつかない。
一旦、魚たちは安全なアイテムバッグの中へしまい込み、海から離れる。
「ダレゾ?我ガ頭上デ、ストーム等ヲ上ゲル輩ハ」
「フィルス!跪いて!!」
「て、帝王様?」
「はやく!!」
いつの間にか起きていた帝王はフィルスにそう指示を送って、自分も跪く。これは帝王にでも逆らえない相手....そう分かった瞬間には穏便に済ませたいがため、フィルスも跪いていた。
全員が跪いた頃合いに海面が膨れ上がり何かの首が水飛沫を上げながら出てきた
「何奴ダ。我ガ眠リヲ妨ゲルノハ.....」
ありがとうございました。
なんとなんと!カタカナのしゃべり方の怪物が出てきました!次回はそのものとの戦闘・・・・・・・とはなりませんが!怪物の正体が明らかに!?お楽しみにっ!




