プロローグ編017/【丑与果(うしよか)の書】と【ギフトシャボン】
【丑与果】は最初の名前と最後の名前である、
(01)【ランク1】/【宇宙世界】/【寿絶 丑与果】、
(13)【ランク13】/【超謎不可侵神域】/【薙卯舵 鎮余何】、
以外の、
(02)【ランク2】/【世界他外】/【狐狸 寅狼】、
(03)【ランク3】/【偉唯位場】/【疾風 早卯】、
(04)【ランク4】/【何抜違至】/【龍崎 竜辰】、
(05)【ランク5】/【越果虚空】/【白蛇 巳雪】、
(06)【ランク6】/【無限道久】/【馬力 午助】、
(07)【ランク7】/【別格特異所飛】/【飛鳥 未来】、
(08)【ランク8】/【究極変様化大】/【猿渡 申太朗】、
(09)【ランク9】/【巨稀集膨悠然】/【鳥翼 酉丸】、
(10)【ランク10】/【逸妙高次元長】/【犬童 戌彦】、
(11)【ランク11】/【破壁乱測歪消】/【猪突 亥吉】、
(12)【ランク12】/【上余絶対禁圏】/【究祖 子角】、
と言う11の命名をした事により、この48周目で11の偉業を達成した事になった。
これにより、【96冊の本】/【丑与果の書】の、
【夏起鳥の書】24書、
【秋承風の書】24書、
【冬転月の書】24書、
【春結花の書】24書、
の内、【夏起鳥の書】11書を手に入れた事になった。
【96冊の本】/【丑与果の書】は【丑与果】の人生において重要な事を成し遂げた時、1冊ずつ手に入ると言う事になっている。
これで残りは、
【夏起鳥の書】13書、
【秋承風の書】24書、
【冬転月の書】24書、
【春結花の書】24書、
と言う事になる。
そして、すぐに12冊目の【夏起鳥の書】の試練はやってくる。
それは生活基盤を整えると言う事である。
7歳の身で冒険に送り出された【丑与果】はこのままでは飢え死にである。
持ち物は、下駄と手ぬぐいしかない。
ほとんど、身一つで放り出されたと言っても過言ではない。
ドラマチックとはほど遠い、地味な事の様でも絶対に必要な事であり、何とかするしかない。
八方ふさがり・・・ではない。
彼は、【夏起鳥の書】11冊分の経験値を得て居る。
【丑与果の書】は彼のこれまで繰り返した人生の知の塊である。
【夏起鳥の書】を手にした事により、その書の第1書から第11書に書かれている知識を利用して彼は事を為すことが出来る。
【丑与果】は、
「試してみるか・・・
【ギフトシャボン】・・・」
とつぶやき、両手の人差し指と親指で輪を作り、そこに息を吹き掛け、いくつかの【シャボン玉】状の物体を作り出した。
「さて・・・
吉と出るか、凶と出るか・・・
今はただ待つのみ・・・」
と言って、その場に座り込み、余計な体力を使わない様に瞑想の体勢を取った。
しばし、待つ。
・・・待つ・・・
・・・待つ・・・
・・・待つ・・・
・・・待つ・・・
・・・待つ・・・
・・・待つ・・・
・・・待つ・・・
・・・待つ・・・
・・・待つ・・・
・・・待つ・・・
ひたすら待つ。
何日経ったか?
【丑与果】の体力もそろそろ限界・・・
そう思われた時、ふわふわとシャボン玉が返って来た。
【シャボン玉】の中には、【果物】が小さくなって入っていた。
【丑与果】は、
「来たか・・・
ありがたい・・・
これでまた生きながらえる事が出来る」
とつぶやき、【シャボン玉】を割り、中から【果物】が実際の大きさになって出て来て、彼の手元に落ちた。
「・・・いただきます。
・・・美味い・・・
・・・ありがたい・・・
・・・旨い・・・
・・・助かった・・・
・・・生きて居る事に感謝だ・・・
・・・ありがとう・・・
・・・これで前に進める・・・」
とつぶやき、【果物】を食べ終える。
【芦柄 吟侍】には、弱点の無い者に対して、【弱点要素】をかき集めてきて合成するという【ウィークポイント・レシピ】と言う力があった。
それに対して、【丑与果】の【ギフトシャボン】とは、大ピンチを迎えた【丑与果】の助けになる物事・・・今回の場合は【飢え】の大ピンチなので【食料】だが、状況に応じて、敵を倒すアイテムや交渉相手が求める物などを運んで来ることもあるという【異能】となっている。
これは、【丑与果】独自の力となる。
これまでの人生において身につけて居た【力】の一つである。
こうして、12番目の試練を乗り越え、彼は、12冊目の【夏起鳥の書】を手にしたのだった。
腹を満たした【丑与果】は動く事にした。




