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(ファーブラ・フィクタイズム7)【ファーブラ・フィクタ・フィーニス・プハンタシア】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編015/【丑与果】の方向選択と冒険スタート

 【丑与果】は、【舞夢】と別れた後、【夢】を見た。

 【夢】には、【覇七(はな)(花)になる透け七猫(すけしちねこ)】の美女となった【猫】達が姿を現していた。

 【美女猫】達は、

『さぁ、【丑与果君】、

 私達は、進むべき方向を示している。

 私達の名前は・・・』×7

 とハモってから、

『【東女(とうめ)】よ』、

『【西女(さいめ)】よ』、

『【南女(なんめ)】よ』、

『【北女(ほくめ)】よ』、

『【天女(てんめ)】よ』、

『【地女(ちめ)】よ』、

『【迷女(めいめ)】よ』、

 とそれぞれ名乗った。

 そして、

 【東女】は、現在地から【東】の方向を司り、

 【西女】は、現在地から【西】の方向を司り、

 【南女】は、現在地から【南】の方向を司り、

 【北女】は、現在地から【北】の方向を司り、

 【天女】は、現在地から【天】の方向を司り、

 【地女】は、現在地から【地】の方向を司り、

 【迷女】は、現在地から【ランダム】な方向を司ると言う。

 つまり、ここから【冒険】の最初の地に転移するから選べと言うことだ。

 選んだ方向によって、運命はガラッと変わると言う。

 出逢う者、運命のパートナーなど、全てが変わっていくと言う。

 つまり、この選択により、全てが始まり、全てが決まると言う事である。

 この選択により、生涯出逢わない者も出るだろう。

 そう言う選択だ。

 美女達は、

『これは大事な選択。

 よく考えて、その方向を司る【覇七(はな)(花)】の胸元に頭をつけて。

 そこから貴方の冒険が始まる』×7

 とまたハモった。

 【丑与果】は、

「どれか1つを選べと言う事だな。

 だが、選ぶまでもない。

 方向を決めてスタートをしたくない。

 ならば一択しかあるまい。

 【迷女殿】、よろしく頼む」

 と言って、【迷女】の胸元に自身の頭を付けた。

 【迷女】は、

『私を選んでくれてありがとう。

 私を選んだと言う事は何処に転移されるかわからない。

 【東女】は、現在地から【東】の方向を司り、

 【西女】は、現在地から【西】の方向を司り、

 【南女】は、現在地から【南】の方向を司り、

 【北女】は、現在地から【北】の方向を司り、

 【天女】は、現在地から【天】の方向を司り、

 【地女】は、現在地から【地】の方向を司り、

 そして私は、そのどの方向でも無い場所を司るわ。

 【天】でも【地】でも、【東西南北】でも無い、別次元へ飛ぶ。

 【天地東西南北】の何処かではないの。

 何処とも違う場所に飛ぶ。

 それは理解して貰えるわね?』

 と言った。

「なるほど、

 てっきり【天地東西南北】の何処かわからない場所に飛ばされると思っていたが、全く違う場所にと言う事か。

 理解した。

 望む所だ。

 それで頼む」

 と答えると、選ばれなかった6名の美女の姿が別の女性の姿に変わった。

 【丑与果】が、

「ん?

 何だ?

 どうなっているんだ?」

 とつぶやくと、【迷女】は、

『彼女達は、貴方が【天地東西南北】の何処かを選んだ時の貴方の運命の【パートナー】になる可能性が高かった女性達の姿に変わったのよ。

 彼女達がどんな経歴の存在かはそれを選ばなかった貴方に教える事は出来ない。

 彼女達は別の異性と出逢い結ばれて行く運命に変わった。

 貴方は選ばなかった。

 それにより、彼女達との縁は完全に切れた。

 出逢うことも無く人生を終える。

 それだけの話よ。

 どうせ、貴方は忘れる様になるから、名前だけでも教えておいてあげる。

 経歴やステータスなどは一切話せない。

 それで良ければ名前だけ伝えるけど、どうする?

 聞く聞かないは貴方の自由。

 元々、貴方と縁があり、運命のパートナーとなるかも知れなかった6名よ。

 名前だけは今、教える事は出来るけど、どうする?』

 と言った。

「いや、止めておこう。

 わりっちは選ばなかった。

 選ばなかったのに、彼女達の名前を知るのはフェアでは無い気がする。

 【迷女殿】の言うとおり、縁が無かったのだろう。

 彼女達は彼女達の出逢いがあり、そして、誰かと結ばれるのだろう。

 彼女達に対して甲斐性を示せなかったわりっちは未練たらしく名前を聞くのは違うと思う。

 だから、聞かないでおこう。

 それで良い。

 ところで【迷女殿】は、わりっちの運命の相手になるのか?」

『なる事は出来るけど、素顔は見せられないわ。

 なぜなら、その事自体が貴方の運命を変えてしまうかも知れないから。

 出来るとしてもシルエットくらいを見せる程度ね?

 そっちはどうする?

 見ておく?』

「いや・・・

 それも遠慮しておこう。

 人生のカンニングをする様で、わりっちの納得がいかん。

 出逢う運命なのであれば、黙っていても行動すれば、出逢えるのであろう。

 今から、答えを確認してもわりっちの成長の妨げにもなりかねん」

『そう・・・

 まぁ、それが貴方らしいのかもね・・・

 じゃあ、冒険のスタート地点へ送るわ。

 夢から覚めた時、貴方の冒険がスタートする。

 準備は良いかしら?

 何か聞き逃した事とかある?

 今なら質問を受け付けるわよ』

「答えを予め聞くと言うやり方は好きではないが、1つだけ。

 【迷女殿】とはこれっきりなのであろうか?」

『それは貴方次第ね。

 状況次第によっては私が再び、導く事にもなるかも知れないし、貴方の選択次第では二度と私とも逢わないかも知れない。

 例えば何らかの方法を持ってこの選択をリセットしたとするとまた、私達7名から選び直す事になるかも知れないでしょ?

 やっぱりどっちの方向に進みたかったと言う貴方の気持ちの変化があった場合、また私と出会う事になるかも知れないわ。

 つまり、絶対は無いって事よ。

 逢えるかも知れないし逢えないかも知れない。

 そう言うことよ』

「なるほど。

 了解した。

 ではやってくれ」

『良い冒険を』

 と言う感じで、【丑与果】は【迷女】に【転送】されたのだった。

 【冒険】のスタートである。

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