0−「燃えた夏」のあらすじ
前作の燃えた夏のあらすじです。
この世の中にはチルドレンと呼ばれる人間が存在する。
チルドレンとは自然界に於ける物質の法則の循環に倣い、自らも自然界と一体化できる人間のことである。
チルドレンはそれぞれ火、水、雷、地、森、光、闇、そして風の自然の力を自由自在に操る能力を持っている。
チルドレンの基本の技はケイと呼ばれ各々の能力を球状にまとめた物である。次にはトウと呼ばれ、ケイを投げる動作のことを言う。この二つの動作をこなせるようになった場合、チルドレン達は自分達の発想をもとに様々な技を創り出す事ができる。
チルドレンはオリジナルと呼ばれる八人のオリジナルの影、分身に彼らの能力を分け与えられ始めてチルドレンとなる。
しかし全ての人間がオリジナルによってチルドレンになることはできない。なれるのは極一部の限られた人間のみである。
オリジナルとは始めて日本に現れたチルドレンの生みの親である。オリジナル達はMBSなる組織を国との連携により創りだした。日本で起こる怪奇現象を一般の目に触れられる前に対処する組織それがMBSである。
ミステリー・ブラインド・シークレットと呼ばれるMBSはチルドレンを保護、隊員として養育、教育し怪奇現象と立ち向かえるまで訓練する。
訓練を重ねた隊員達は個人の戦闘能力をもとにランクがつけられる。ランクの基準はグレードと呼ばれ、1から10の数字が割りふてられる。10が一番強力なチルドレンとして認定されている。
現在では世界各国で地球温暖化や自然破壊により各地で怪奇現象や、怪物、妖怪と呼ばれる伝説上の生き物達もが人前に闊歩するようになってきた。というよりもそういった生物達の棲む領域に人間が踏み込んでしまった為、それら生物の存在が確認されてきた。
それら生物を保護あるいは殲滅するのもMBSの任務となっている。
しかしMBSが創立して、国のゲリラ戦争に介入させられ多数のチルドレンが死に至った。それにより数多くのチルドレン隊員がMBSを脱退、新たなる組織リベリオンを創立した。
リベリオンはチルドレン達のみが自由に暮らせる理想の世界サンパラレを創る事を目標とし、MBSに保護されるよりも先にチルドレン達をリベリオンに勧誘し、MBSに敵対する組織となった。
そしてリベリオンとMBS間の緊迫した関係は年数を重ねる毎に悪化していったが、その二つの組織の司令官達が手を取り合い、国を乗っ取るという計画に乗り出し、分離していた二つの組織は合併、ルネサンスと名を改めた。
しかしルネサンスが国の政権を奪取するよりも先に中国側が日本首相を拉致し、日本に宣戦布告。中国奇襲戦争、中奇戦が開戦した。
日本側は辛くも勝利を収めるものの被害は大きく、中国側の狙いが日本のチルドレンにあることが判明。数多くのチルドレンが中国側に拉致されたことも確認された。
日本はすでに新たな首相を選び、国家軍事予算を例年の数倍まで引き上げ、ルネサンスも大幅な軍事改正が行われ、より強固たる組織へと変貌した。
そして中国共産国は他の共産国と新たな条約を設立、世界は第二次冷戦期に突入、新西暦セカンドリー・コールドが始まった。
もしわからない点などがありましたらお気軽に質問してください。次回からの話でのあとがきではキャラクター紹介も兼ねたいと思いますので。なので今日は二話投稿させていただきます。