番外編 新たな光を背負う
番外編を書きました短いです
夢を見た……小さな光が誰かを探している夢
小さな光はやがて大きな光を見つける
『お母さん!』
『……』
小さい光は大きな光へと近付いていく……しかし、大きな光は小さい光を寄せ付けない。
やがて大きな光は小さい光に優しく触れると遠くへと消えてしまう。
『お母さん……』
「……」
優太はその小さい光を知っている。
小さい光は大きな光と別れた後も、泣くこと無くいつも無邪気に明るく笑い続けている。
その小さな体から想像出来ない程の傷を抱えて。
「……大丈夫だ……お前は一人じゃない」
『……! おとうさん?』
小さい光がそう呟く、そしてもう一つ光が近付き小さい光に優しく触れる。
『……お姉ちゃん……うん、ひとりぼっちじゃない……すごくあったかい』
優太は無意識に小さい光を抱きしめる。
決して離してしまわぬように……
「……ん?」
優太は違和感を感じて目を覚ます。
すると、いつもならレイナと同じベッドで寝ている筈のルナが自分のベッドに居るのに気付いた。
よーく見るとルナを挟む様にレイナも居る様だった。
「ルナ?」
「んゅ?」
優太の呼び掛けにルナは眠そうに反応する。
「何故俺のベッドに居る?」
優太はルナに優しく問いかける。
優太の質問にルナは少し寂しそうに話し出す。
「夢をみたの……お母さんが居なくなった時の夢」
ルナは弱さを見せない、いつも笑顔で明るい。
それでも寂しい筈だった。
「レイナお姉ちゃんがね、お話を聞いてくれたの夢の中でおとうさん達に抱きしめてもらったって」
その寂しさを補うには……
「そしたらお姉ちゃんが夢と同じ事をしようって」
「そうか」
優太はルナの話しを聞き終わるとルナ……そしてレイナをそっと抱き寄せる。
「ルナ……あったかいか?」
「うん……ひとりぼっちじゃない」
優太の言葉にルナは嬉しそうに頷いた。
翌朝、そこには決して離れてしまわぬようにルナとレイナを抱きしめて眠る優太の姿があった。
決して離してしまわぬように……




