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無気力高校生の異世界救済  作者: SUZUKING
第二章 旅立ちと始まり
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54 四人の賢者と女神

最近、スプラトゥーン3をやってウデマエS+まで上げたけど借金生活の素人です! 個人的には早く家庭用版ガンエボがやりたい!!

 モニター越しに試練を進める優太達を見る少女が居た。


「やっとだ……何れだけの時間が過ぎただろう?」


 少女は一人だった。

 訳がありこのダンジョンから出ることが叶わない少女は、永遠と待ち続け居た。


「久しぶりに声を出すなぁ、彼女との連絡が途絶えてどれだけ経ったかな……ちょっと心配」


 そして、扉は開かれる。


「良く来たね! 試練を乗り越えてご苦労様だね!」


 少女は少年達を出迎える。




 ──────────────────────────




 扉の向こうは少し異質な空間だった。

 少女が座る椅子はどう見てもゲーミングチェア、モニターも完備されており、画面にはさっきまで優太達が居た部屋が写し出されている。


「いやーまさか突破されるとはね……最後はチート感が否めないけど」

「面倒だったからさっさと終わらせただけだ……」


 優太はそう言うと少女を見つめる。

 少女は「そんな熱い視線で見ないで~」と言っているのを無視して優太は話し掛ける。


「はぁ、あんたは何者なんだ?」

「あ! そうだね自己紹介をわすれていたよ!」


 優太の言葉に、少女は謎のポーズをキメながら高らかに名乗りをあげる。


「そう! 私こそが四つの種族を率いた四賢者の一人! 人族を率いた賢者、木村香里奈! カリナって呼び捨ていいよ!」

「矢野優太だ」

「レイナ・ヘンティルです」

「ルナ!」


 香里奈は「よろしくぅ!」と手を差し出して来る。

 しかし、優太はその手を取らずに更に質問を続ける。


「賢者? かなり大昔の話しの筈だ生きている訳が無い」

「んー、握手位応じてよー……まあ、ご名答だね……私はもう死んでる存在でも存在しているこの場所だけで思念体となってね」


 どこか懐かしそうに目を細めるカリナにレイナが少し遠慮がちに質問する。


「あ、あの……カリナさんは一体何をした賢者なのですか?」

「私は人族の争いを止めた……って表ではなってるけど」


 どこか困った表情で香里奈は答える。


「正直私はきっかけを作っただけ……人はね共通の敵が居れば少くとも争う事を抑えれるんだ」


 香里奈はそう言うと、少し暗い表情で言葉を続ける。


「だからダンジョンを創った、脅威は人に考えることを促すから……ステータスを授けた、力の可視化は人を臆病にするから……臆病になれば人は戦わなくなるから」

「つまり、恐慌政治って奴か」


 優太の言葉に香里奈は少し微笑みながら首を横に振る。


「そこまで過激な事じゃないさ、行きすぎない為にギルドを創ったんだから……かなりの自作自演だけどね」


 すると、香里奈が思い出した様に更に続ける。


「そうそう、スキルや固有能力の発現は個人の才覚に依るものだから私でも把握出来ないんだよね」


 香里奈はそう言うと「だからその手の質問はなし!」と釘を刺す。

 暫く考えて優太は次の質問をする。


「この試練は何を試しているんだ?」

「この試練……四賢者の試練はルーちゃん……女神に謁見する資格が有るか見てるんだよ……あの娘昔から抜けてて心配だからさ」


 香里奈の言葉に優太は更に質問を続ける。


「女神への謁見は転生者……救世主限定なのか?」

「当然、だって転生者達は女神の天啓は聞けないからね……これは賢者全員でルーちゃんの為に考えた安全策だよ」


 女神の天啓は選ばれた神官のみに発現するスキルらしく転生者にこのスキルは発現しないとの事だった。

 優太は最後に香里奈に質問する。


「お前は女神と連絡が取れるのか?」

「……取れるよ、取れてた……でも何故か今は取れない……」


 少し暗い表情をしながら答える香里奈は優太達へと視線を向けると少し困った様に話し始める。


「私、ここに来る前は不登校の引きこもりでね、友達なんて作ろうとも思わなかった……でも、ルーちゃんとは友達なんだ……」


 そこまで言うと香里奈は意を決して優太達に頭を下げる。


「お願い……他の賢者と会ってルーちゃんを助けて……あの子おっちょこちょいで強がりで見栄っ張りだけど……私に取っては大事な友達なんだ!」


 香里奈は優太に頼んだ、この場所から自分は出れないから、親友が困っているのに助けに行けない自分を悔やみながら香里奈は頭を下げる。

 そんな香里奈に優太は「はぁ」と溜め息をつくと質問する。


「他の賢者の試練は各々の種族の国に有るのか?」

「そう……だけど、行ってくれるの?」


 優太の言葉に香里奈は少し驚いた顔をする。

 そんな香里奈に優太は無愛想に答える。


「ついでだ……どのみち女神には会う必要があるからな」

「ユウタさんは面倒くさがりでいつもため息をつきますけど……本気で助けを求める人を見捨てたりしません」


 優太がそう言うと、レイナが香里奈に少し嬉しそうに言う。


「私も、どうにもならない運命をユウタさんに変えて貰ったんです……約束の為に前を向こうって」

「そっか……私が知ってる人に似てるね。あの人は面倒くさがりじゃないけど……私やルーちゃん、いっぱいの人達の運命を変えてた懐かしいなぁ」


 香里奈は懐かしむと、再び優太へと向き直り改めて頭を下げる。


「ついででも良いんだよろしくお願いします!」

「……行くぞレイナ、ルナ」


 優太はそう言うともと来た道を戻りはじめた。

 それを見た香里奈は優太に声を掛ける。


「戻るにはその扉を開けてそのまま真っ直ぐ歩けば戻れるからね! バイバーい!」


 扉の向こうへと消えた優太達を見送り、香里奈は少し疲れた様に椅子に腰かける。


「ふぅ、やっぱり人としゃべるのは緊張するなぁ……」


 そう言うと、香里奈はモニターの近くに置いてあるペンダントを手に取る。

 その中には、困った表情の女神ルリエルと香里奈を含めた四人が写った写真の様な物が入っていた。


「てつ君が作ったカメラで撮った写真……ルーちゃん、お願い無事で居て」


 香里奈はペンダントを握り締めると祈るようにつぷやくのだった。




 優太達は香里奈に言われた通り真っ直ぐに道を戻っていく。

 その途中で、レイナは優太に話し掛ける。


「ユウタさん……カリナさんはあの場所で一体どれだけの時間過ごしたのでしょうか」

「さあな、俺達には考え着かない位永く……だろうな」

「?」


 優太の言葉にレイナは少し悲しそうに、ルナはそんなレイナを見て首を傾げている。


「だがな、遠く離れても繋がりは途切れない……それはお前が良く分かっているだろう?」

「……! そうですよね、カリナさんも女神様との繋がりが大切だから……」


 優太の言葉に、レイナは頷く。

 

「さあ、ユウタさん! どうやって他の賢者の試練に向かうのですか!」

「知らん……」


 優太の言葉にレイナは「ええ!?」声をあげる。

 そんなレイナの事は気にせず優太は話を続ける。


「だから、知ってる奴に聞きに行く」

「へ? 一体聞きに行くって一体誰に?」


 レイナの質問に優太は答えず、そのままダンジョンの出入口へと辿り着く。

 そこにはこれから入る冒険者達が驚いた顔で立ち尽くしている。


「……? 皆さんどうしたのでしょう?」

「知らん先を急ぐぞ」


 そんな冒険者達の事を置いて、優太達は街の方へと去っていく

 優太達が去っていくのを見ながら一人の冒険者が呟く。


「あの三人は一体何処から出てきたんだ? 何もない所からいきなり出てきたぞ……」


 それからしばらく賢者の洞窟では幽霊が出ると噂になるのだが原因である優太達には知る由もなかった。

やっと第一目的が出てきた感じです。

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