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無気力高校生の異世界救済  作者: SUZUKING
第一章 異世界へ
18/68

17 猛特訓なんてやりたくない

SUZUKINGです!

駄文ですが、楽しんで頂ければ幸いです。

 リティが魔道具で散々暴れて満足したため、マジックリングを回収して優太は部屋に戻ることにした。

 その際に、バーニングアームは置いて行くと優太が言うと、リティがパァと笑顔になったので、優太はこう付け加えた。


「なんなら、譲るがはっちゃけ過ぎるなよ」

「ああ、分かってるさ……ふへへ」


 優太は本当に分かっているのか不安になりながらも、自室へともどったのだった。




 自室に戻ると、部屋の前には幸子が待っていた。


「あっ、ゆう君が帰ってきた」

「こんな所で何やってんだ? 幸子」


 どこか機嫌が良さそうな幸子に、優太は用件を聞いた。

 そんな、優太の言葉に幸子はいつもの様に笑う。


「今日の訓練に居なかったから、心配だっただけだよ? それよりも、ゆう君の方は順調?」

「……まあな」


 幸子の質問に、優太は敵わないなと思った。

 何も、言っていなくても、何も聞かなくても、分かってくれる……それは、優太にとってはとてもありがたかった。


「そっか、良かった……でも、無茶はしないでね……」

「幸子は、俺を誰だと思ってるんだ? 無茶何かとは俺は無縁だよ」


 優太の言葉に、幸子は微笑むと頷いた。


「うん……そうだね。ゆう君、また明日ね」

「ああ、また明日、お休み」


 そう言って、二人は部屋へと歩き出した、その際優太はすれ違い様に「ありがとう」と言って部屋へと入って行った。

 そんな優太に、幸子は振り返り、微笑むと閉まった扉に向かって小さな声で「こちらこそ、ありがとう」と言って幸子も部屋へと戻っていくのだった。




 ─────────────────────────────




 翌朝、今日は優太は一人で先に食堂に来ていた。

 かなり早い時間の為に周りには誰も居ない。しかし、そんな中優太に近づく人影があった。


「ユウタ殿? 今日は随分と早いですなぁ」

「まあな……ジーク、実は……」

「今日の訓練が終わったら、リティの研究室に行くからな、そこで話は聞こうか」


 近づいて来ていたのはジークだった。

 ジークは、優太の言葉を遮って、そのまま立ち上がり朝食を取りに行ってしまった。

 しかし、優太は気付いていた、ジークの心遣いに、なので優太も立ち上がりジークの後に続いたのだった。




 それからしばらくすると、最初に食堂に入って来たのは進だった。

 進は、食堂に入ると直ぐに優太に気が付いた。目を擦りながらもう一度、優太を見る。


「や、矢野君がこんな早くから入るなんて……最近、勉強のし過ぎで疲れてるのでしょうか?」

「失礼な先生、俺は確かにここに居るぞ」


 幻覚だと思っていた、優太が話始めたからか、進は「ひゃい!」と珍妙な声を上げて驚いていた。

 そんな、進に呆れながら、優太は更に抗議を続ける。


「そんなに、珍しいか? 俺が早くから起きてたら」

「い、いえ、その、なんと言うか……すいません、正直腰が抜けるほどビックリです」

「人体に、害を及ぼす程かよ」


 優太と進のやり取りを見て、ジークが我慢できずに「ブフゥ」と吹き出していた。

 しばらく後に来た、幸子達も「本物だとは思わなかった」と口を合わせて言っていたのは別の話。




「ゆう君、ごめんね? だから、機嫌直してよー」

「別に怒ってない……」


 厨房のやり取りから、時間は進み、優太達は訓練場へと来ていた。

 優太と幸子は、しばらくやり取りを続けていたが、最終的に優太が折れて話はついた。


「よし! 今日は皆揃って居るな!」


 こうして、今日の訓練も始まるのだった。




 ─────────────────────────────




 いつも通りの、基本的な動きと基礎トレーニングを重点的に訓練した後、優太は一足先にリティの部屋に来ていた。

 その横には、幸子も一緒に来ていた。


「おや、いらっしゃいませユウタ様、そちらのお嬢様は?」

「あ、私はサチコ・アマノです」


 リティの研究室に入ると、ロブロが出迎えてくれ、初対面の幸子と自己紹介をしていた。


「サチコ様ですね、私はリティ様の執事をしているロブロと言います。以後、お見知りおきを……」


 ロブロ達の自己紹介が終わると同時に、ジークとリティが研究室へと入って来た。


「もう来ていたのか……サチコもか、よく来てくれたな」

「いやはや、よもやユウタ殿が我に稽古を付けて欲しいとはな!」


 リティは、幸子を歓迎し、ジークは入室早々に嬉しそうにニヤニヤしていた。

 ユウタはジークを一睨みすると、「はぁ」とため息をついて、ジークに自分の本当の力を教えた。


「ほう、素晴らしい能力ですな、この事は口外しないと約束しよう」

「そうして貰えるとありがたい」


 ジークは優太の説明が終わると、早速本題に入った。


「それで、稽古と言っても我は何をすれば良いのだ」

「ああ、ジークには俺の代わりにユウタ様と組手をし続けて欲しい」


 ジークの質問に答えたのは、ロブロだった。

 ロブロの言葉に、ジークは更に疑問に思ったのか、ロブロに質問を続けた。


「それならば、我で無くても良かったのではないか?」

「剣技の腕ならば、俺よりも上だろう? その経験をユウタ様に積ませたい」


 ロブロの言葉に、ジークは「なるほど」と頷く。

 その間に、優太は別の空間からリスポーンソードを取り出した。


「まあ、これに馴れないと行けないんでな」

「ほう、剣ですか……なかなかの業物ですな」

「元々は俺が打ったからな……能力は気に食わないが」


 ロブロの言葉に、ジークは「はて?」と首を傾げている。

 対して、優太の方は苦笑いで手だけで「悪い」と謝っていた。


「とにかくだ……早速で悪いんだが始めれるか?」

「任せよ! ロブロ殿! リティ! 闘技場を借りるぞ!」


 ジークはそう言うと、意気揚々と闘技場の扉へと向かっていった。

 リティはジークに「ああ、頼んだ」とバーニングアームで指先に火球を作る練習をしながら頷いた。


 優太は、そんなジーク達を見ながら一言呟いた。


「猛特訓なんてやりたくない……」


 そんな優太の言葉とは、裏腹に猛特訓は始まるのだった。

もうすぐ、城での話が終わると思います。

城での話が終わったら、番外編を書いて、本編に戻る予定です。

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