17 猛特訓なんてやりたくない
SUZUKINGです!
駄文ですが、楽しんで頂ければ幸いです。
リティが魔道具で散々暴れて満足したため、マジックリングを回収して優太は部屋に戻ることにした。
その際に、バーニングアームは置いて行くと優太が言うと、リティがパァと笑顔になったので、優太はこう付け加えた。
「なんなら、譲るがはっちゃけ過ぎるなよ」
「ああ、分かってるさ……ふへへ」
優太は本当に分かっているのか不安になりながらも、自室へともどったのだった。
自室に戻ると、部屋の前には幸子が待っていた。
「あっ、ゆう君が帰ってきた」
「こんな所で何やってんだ? 幸子」
どこか機嫌が良さそうな幸子に、優太は用件を聞いた。
そんな、優太の言葉に幸子はいつもの様に笑う。
「今日の訓練に居なかったから、心配だっただけだよ? それよりも、ゆう君の方は順調?」
「……まあな」
幸子の質問に、優太は敵わないなと思った。
何も、言っていなくても、何も聞かなくても、分かってくれる……それは、優太にとってはとてもありがたかった。
「そっか、良かった……でも、無茶はしないでね……」
「幸子は、俺を誰だと思ってるんだ? 無茶何かとは俺は無縁だよ」
優太の言葉に、幸子は微笑むと頷いた。
「うん……そうだね。ゆう君、また明日ね」
「ああ、また明日、お休み」
そう言って、二人は部屋へと歩き出した、その際優太はすれ違い様に「ありがとう」と言って部屋へと入って行った。
そんな優太に、幸子は振り返り、微笑むと閉まった扉に向かって小さな声で「こちらこそ、ありがとう」と言って幸子も部屋へと戻っていくのだった。
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翌朝、今日は優太は一人で先に食堂に来ていた。
かなり早い時間の為に周りには誰も居ない。しかし、そんな中優太に近づく人影があった。
「ユウタ殿? 今日は随分と早いですなぁ」
「まあな……ジーク、実は……」
「今日の訓練が終わったら、リティの研究室に行くからな、そこで話は聞こうか」
近づいて来ていたのはジークだった。
ジークは、優太の言葉を遮って、そのまま立ち上がり朝食を取りに行ってしまった。
しかし、優太は気付いていた、ジークの心遣いに、なので優太も立ち上がりジークの後に続いたのだった。
それからしばらくすると、最初に食堂に入って来たのは進だった。
進は、食堂に入ると直ぐに優太に気が付いた。目を擦りながらもう一度、優太を見る。
「や、矢野君がこんな早くから入るなんて……最近、勉強のし過ぎで疲れてるのでしょうか?」
「失礼な先生、俺は確かにここに居るぞ」
幻覚だと思っていた、優太が話始めたからか、進は「ひゃい!」と珍妙な声を上げて驚いていた。
そんな、進に呆れながら、優太は更に抗議を続ける。
「そんなに、珍しいか? 俺が早くから起きてたら」
「い、いえ、その、なんと言うか……すいません、正直腰が抜けるほどビックリです」
「人体に、害を及ぼす程かよ」
優太と進のやり取りを見て、ジークが我慢できずに「ブフゥ」と吹き出していた。
しばらく後に来た、幸子達も「本物だとは思わなかった」と口を合わせて言っていたのは別の話。
「ゆう君、ごめんね? だから、機嫌直してよー」
「別に怒ってない……」
厨房のやり取りから、時間は進み、優太達は訓練場へと来ていた。
優太と幸子は、しばらくやり取りを続けていたが、最終的に優太が折れて話はついた。
「よし! 今日は皆揃って居るな!」
こうして、今日の訓練も始まるのだった。
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いつも通りの、基本的な動きと基礎トレーニングを重点的に訓練した後、優太は一足先にリティの部屋に来ていた。
その横には、幸子も一緒に来ていた。
「おや、いらっしゃいませユウタ様、そちらのお嬢様は?」
「あ、私はサチコ・アマノです」
リティの研究室に入ると、ロブロが出迎えてくれ、初対面の幸子と自己紹介をしていた。
「サチコ様ですね、私はリティ様の執事をしているロブロと言います。以後、お見知りおきを……」
ロブロ達の自己紹介が終わると同時に、ジークとリティが研究室へと入って来た。
「もう来ていたのか……サチコもか、よく来てくれたな」
「いやはや、よもやユウタ殿が我に稽古を付けて欲しいとはな!」
リティは、幸子を歓迎し、ジークは入室早々に嬉しそうにニヤニヤしていた。
ユウタはジークを一睨みすると、「はぁ」とため息をついて、ジークに自分の本当の力を教えた。
「ほう、素晴らしい能力ですな、この事は口外しないと約束しよう」
「そうして貰えるとありがたい」
ジークは優太の説明が終わると、早速本題に入った。
「それで、稽古と言っても我は何をすれば良いのだ」
「ああ、ジークには俺の代わりにユウタ様と組手をし続けて欲しい」
ジークの質問に答えたのは、ロブロだった。
ロブロの言葉に、ジークは更に疑問に思ったのか、ロブロに質問を続けた。
「それならば、我で無くても良かったのではないか?」
「剣技の腕ならば、俺よりも上だろう? その経験をユウタ様に積ませたい」
ロブロの言葉に、ジークは「なるほど」と頷く。
その間に、優太は別の空間からリスポーンソードを取り出した。
「まあ、これに馴れないと行けないんでな」
「ほう、剣ですか……なかなかの業物ですな」
「元々は俺が打ったからな……能力は気に食わないが」
ロブロの言葉に、ジークは「はて?」と首を傾げている。
対して、優太の方は苦笑いで手だけで「悪い」と謝っていた。
「とにかくだ……早速で悪いんだが始めれるか?」
「任せよ! ロブロ殿! リティ! 闘技場を借りるぞ!」
ジークはそう言うと、意気揚々と闘技場の扉へと向かっていった。
リティはジークに「ああ、頼んだ」とバーニングアームで指先に火球を作る練習をしながら頷いた。
優太は、そんなジーク達を見ながら一言呟いた。
「猛特訓なんてやりたくない……」
そんな優太の言葉とは、裏腹に猛特訓は始まるのだった。
もうすぐ、城での話が終わると思います。
城での話が終わったら、番外編を書いて、本編に戻る予定です。




