16 好奇心の魔王は魔道具がお好き?
けもフレが二期やるようですね。皆様は観ますか? 僕は時間によっては観れないと思います。
目をキラキラと輝かせて、期待の眼差しを優太に向けているクールビューティーな美女、リティは魔法の事になると、少し幼くなる。
「ユウタ! 早く!」
「そう急かすなよ、こっちだって初めてなんだからよ」
リティの願いを叶えるべく、優太は自分の魔力を弄り回していた。
と言うのも、どの様な魔道具を作るかを考えていた、魔力から魔道具を作るのは意外と簡単なのだ。
「炎の魔力なら、力に関係が強い魔道具が出来て、水の魔力は癒しに関係が強い魔道具が出来るのか」
「ふむ、つまり魔力の属性や特性に合った魔道具が出来るのか……ますます興味深いな」
優太の言葉に、リティは更に興味を示したようで、更に目を輝かせている。
「よしっ、じゃあやるか!」
優太はそう言うと、魔力を放出すると魔力を手の上で止め、属性に炎を加えて、形を作り上げていく。
炎が優太の腕を覆い、やがて腕全体を覆ってしまう。
そして、炎が収まっていくとそこには紅く炎の模様の腕当てが出来上がっていた。
「魔道具試作一号〈バーニングアーム〉」
「おー!」
出来上がった腕当てを、リティはキラキラした瞳で見ていた。
そんな、リティを他所に試しに使ってみることにした。
しかし、その前に優太はステータスカードの能力の一つの装備鑑識を使ってみた
〈バーニングアーム〉……純正の炎の魔力から出来た腕当て、燃え上がる炎の力で使用者の攻撃力を上昇させる。叫べ! 炎の魂と共に! バァァァニィィィング!
熱い、とにかく説明が熱い……
優太は早速近場の岩へと近付くと、バーニングアームに魔力を込める。
すると、バーニングアームから炎が吹き上がり、どんどん炎が激しくなっていき……炎が最大になった瞬間に優太が思いっきり殴り付けた。
ドゴオオォォォオ!!
岩を殴った瞬間、轟音が響き、岩が有った場所は炎に飲み込まれ、岩をは粉砕され、地面は焦げていた。
あまりの威力に優太は、口の端がひきつり、リティはさらに目を輝かせていた。
「おー!」
「って、あんたさっきからおー、しか言ってねぇぞ!」
優太の言葉に、リティはふっと笑うと、当たり前のように言うのだった。
「素晴らしい物を見たとき、人は言葉を忘れる物だ」
「はぁ、ソウスカ」
リティとの会話を早々に諦め、優太はもう一つ何か作れないかと考え始めた。
そこで思い付いたのは、最近は脳筋状態で魔法に考えがいかなかったが、手自体を媒体に出来ないだろうか? と考えたのだ。
「となると、指輪か……五個と各々を繋ぐチェーンがあれば、行けそうだな」
「何だ?! まだ何か作るのか!?」
目を輝かせるリティに、優太は再びため息を付くとリティに言うのだった。
「出来てからのお楽しみだ……」
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優太が居なくなってから二時間程で、訓練場へとジークが入ってきた。
何処か上機嫌そうなジークの後ろから、訝しげな視線をジークに向けるブレインが着いてきていた。
「皆、揃っておるか!」
「一体どうしたんだ? 普段から暑苦しいジークがさらに暑苦しくなってる」
テンションが対象的になっている、二人に昼頃に優太と話していた楓達が話し掛ける。
「ジークさん、矢野君が今日は休むそうです」
「ほんまに、矢野君は緊張感が足らへんと違うか?」
二人の言葉に、最初にブレインが反応した。
「ふん、どうせ怖じ気ついたのだろう、情けない男だ」
「さあ、それはまだ分からないぞ、案外秘密の訓練をしているかもしれんぞ!」
ブレインの言葉に、ジークが一つの可能性として発言する。
そんなジークに対して、ブレインは「あり得ないな」と首をふるのだった。
ジーク達が入って来たとき、幸子は優太を探して周りを見渡していた。
そんな中、楓達がジークに報告していることで、幸子は、「なんだいつものか」とホッとしていた。
「ふん、どうせ怖じ気ついたのだろう……」
不意に、ブレインの言葉が聞こえて来た。
その言葉に、幸子は心の中で違うと否定していた。
(ゆう君は面倒くさがりだけど、臆病じゃない……きっと今も努力しているんだ)
幸子はかつて、虐められていた。しかし、そんな幸子を救ったのは優太だった。
(ゆう君は、私が虐められていた時も立ち向かって、助けてくれた)
本来なら、親に言うのも、いじめっ子達に立ち向かうのも子供には相当勇気がいることだろう。
だが、優太は臆することなく立ち向かった。
(ゆう君は否定するだろうけど、私は知ってるから優しくて努力家な事を……だから、私は……)
幸子は、「よし!」と自分に気合いを入れた。
今度は、自分が優太を助けれる様に強くなると心に誓うのだった。
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その頃、優太は一つの魔道具を完成させていた。
両手に付けている五つの指輪と鎖で繋がれているブレスレットがその魔道具だ。
その魔道具に、リティが熱烈な視線を浴びせたのは言うまでもないだろう。
「指輪型試作魔道具〈マジックリング〉……まあ、そのままだな」
〈マジックリング〉……五つの指輪を手首のブレスレットと鎖で繋いだ魔道具。魔力の伝達を良くし、指輪に魔力を溜めやすくしてある、溜めた魔力は指先から魔弾として射ち出せる。
とステータスカードで見た説明には書いて有ったが、どうやらこの魔弾の射ち出しにも、イメージでの変化が有るようだった。
優太は、説明を見たときに、「他にも応用が利きそうだ」と呟くほど汎用性が高そうな魔道具だった。
「所でユウタ、ブレインとの決闘の際には魔道具を使うつもりなのか?」
リティの質問に、返ってきた優太の返答は意外なものだった。
「このマジックリングは使わない、代わりにリスポーンソードを使う」
「正気か? 彼奴は剣の扱いならジークを除けば、王国でも一二を争う腕前だぞ?」
リティの言葉に、優太は心底面倒くさそうに、「どうにかなるだろ」と言うのだった。
そして、早速マジックリングを使ってみることにした優太は、手頃な的は無いか探すと丁度良さそうな岩を見つけた、気の毒に……
「あの岩で良いな」
「早速、使うんだな!」
またもや、キラキラと瞳を輝かせ始めたリティを横目に、優太は指で銃の形を作り魔力を指輪に溜めて行く。
そして、数秒で指輪が光り魔力が溜まり終え、そのまま魔力を指から射ち出した。
バァン!
銃の発砲音の様な音が鳴り、魔弾は普通に射ち出すよりも早い速度で岩へと向かっていく。
バシン!
魔弾が岩へと着弾する。
しかし、岩に当たった所で魔弾が弾け、岩の正面が焦げただけだった。
「威力が弱かったか?」
「いや、通常の三倍近くは有ったと思うぞ……あの大岩が揺れていたからな」
リティの言葉で、優太は考え始める。
(メインに使うには殺傷能力が低いか、魔物を倒すには火力が足りない……弾を試行錯誤するしかないか……ん?)
優太はふと、自分の手に注がれている視線に気が付いた。
それは、リティが使ってみたいと言う視線なのは一目瞭然だった。
優太は一息「はぁ」とため息を付くと、リティに微笑みかけて言うのだった。
「リティ、使ってみるか?」
「え? ああ! 頼む」
優太はリティに、付け方を教えて、使っているところを見ていた。
何か参考に成らないかと、貪欲にこの先生き残る為に……
おまけ
リ「ユウタこれは私でも付けれるのか? 腕の大きさも指の太さも違うのだが?」
ゆ「ああ、フリーサイズだからな、魔力で感知して自動で大きさが変わる様なんだ」
リ「そうか……服で有れば便利だな、軍服だと胸がキツくてな」
ゆ「幸子の前で言うなよそれ、幸子の親父さんそれに触れて……オレナニモオボエテナイヨ」
急にカタコトになった優太を見て、リティは思う。
(一体、何があったんだ?)
知らぬが仏、幸子に貧乳は禁句である。
さ「だれのせいでそんな設定になってると思ってるのかな? かな?」
作「ひっ、だ、誰かたすけてぇぇああああ!」
作者を見たものは(以下略)
さてさて、次回は決闘前日です。一体どうなることやら、優太のメインの武器はマジックリングです。基本的には優太メインで話を進めて、ちょこちょこ別キャラの話を入れてで話を進めていく予定です。
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