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プロローグ 星々の世界
この世界は、五柱の原初神によって創られた。
空間を司るカオス、大地を司るガイア、奈落を司るタルタロス、愛を司るエロース、そして夜を司るニュクス。
神々はそれぞれの力をもって世界を形作り、やがて天に星々を残した。
星々は神々の力の象徴となり、その血は長い時を経て人間へと受け継がれていった。
神々の血を引く者たちは、やがてデミゴッドと呼ばれるようになる。
彼らは常人を超える身体能力や、星座に由来する特殊な力を持つ。その力は人々に畏敬される一方、戦争や権力争いの中で利用されることもあった。
国によって、デミゴッドの扱いは大きく異なる。
ある国では神聖な存在として崇められ、またある国では貴重な戦力として重宝される。そして、力を持つがゆえに自由を奪われ、奴隷として売買される者たちもいた。
神々が遺した力は、人々に恩恵をもたらすと同時に、争いの火種にもなっていた。
そんな世界で、一人の少年が生きていた。
ヴェルマリス。
彼の運命もまた、遠い昔に神々が残した星々と、深く結びついていた。
その運命が彼から何を奪い、何をもたらすのか――この時の彼は、まだ知らなかった。




