とある騎士の失態…
今日の訓練は上位10人の試合がある。
俺は訓練より乗馬しないが実戦に近い試合の方が好きだし、見ていても勉強になる。だが、他の訓練の大事さも分かっているつもりだ。
だから訓練をサボりがちなマイゼンが嫌いだ、俺より才能があるはずなのに勿体無い。
訓練は走り込みや乗馬・剣術・槍術などの戦いが主な訓練内容だ。
剣術での剣は3㎏の重りが付いた木での戦いで叩き切る様に振るう、槍術は1番大事だ騎士は乗馬での戦闘が常だが、槍は馬上ではとても有利だ。長さ4m重さ8㎏を扱うのは剣術より厄介だが騎士では扱え無いと騎士とは認められない。
馬は騎士にとって財産でもあり正騎士で5頭位持つ近衛騎士ならその倍だが俺はまだ6頭だけ、近衛騎士では一番少ないがまだまだ半人前の俺には丁度良い。
乗馬での訓練が一番多く、怪我人が多い。だか今日は上位10名の試合があるので早々にやめ、会場へ向かいルイ団長から今日の対戦相手が発表された、俺の対戦相手はマイゼン。嫌な相手だ、あいつとの試合ではやや騒がしいし勝ったら女性からの避難が集中するから嫌だ。
そんな事を考えていると声をかけられた。
「よう、アーサー試合ではよろしくな。」
「あぁ、よろしくな。マイゼン。」
「今日は女と会うから早く終わらそうぜ。」
「今日も、だろ。」
「まあ、そうだな。」
「手を抜くなよ。」
「抜かねーよ。」
そんな話をしていると自分たちの試合の番だ。何故、試合の前に投げキスをするのだ?分からないが女性の扱いが上手いのは羨ましい。
俺はリリアンヌ様と2人になると胸が高なり緊張でうわの空になり情けない失態をしてしまう…それを目撃したルイ団長には幼女趣味だと言われたが、俺は幼女趣味では無い、リリアンヌ様だけが特別なだけである。他の幼女には興味など無い。
お互い名乗り試合が始まった。
相変わらず良い動きだ、相手の隙をワザと作る様に動いているが、俺は乗らずに冷静に動けなければ危険だ。マイゼンはカウンターが得意だしな余り懐に入らず剣を抑えて不意を突いて勝てた…
相手の得意などを知っていて勝てたのでは実戦では通用しないだろう、俺はまだまだ未熟だ…
皆と離れ一人で反省をしているとリリアンヌ様が走って来られた、いつか観たいと言われていたが今日だとは思わず焦ってしまった…
リリアンヌ様に折角「すごいでちゅ。」と褒められたのに…嬉し過ぎて心無い事を言ってしまった…何故、素直に「ありがとうございます。」が言えないのか…これではますます嫌われてしまう…




