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崩壊の序曲
その日を境にして徐々に仕事環境にも慣れ始めた。
意識改革へと繋がっていく過程ではあったものの根本的な問題解決には至らなかった。
特に職場環境に関してはいまだ暗闇からの脱却を目指すべく努力を継続してすべき時期であった。
一方職場恋愛など起こりえないと思っていた矢先不思議な縁により新たな展開が訪れるきっかけを作ることとなってしまう。
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柚希の高校での事務員生活が始まって二週間。初めは周囲の好奇の視線に耐えかねていたが次第に職務遂行能力が認められ始めていた。
「春野さん資料整理早いですね」
同僚の佐伯恵美が褒めてくれる。
「まだまだですよ」
謙遜するも内心嬉しく思う。
こんな平凡な日常さえも贅沢な幸福だと感じることが増えてきた。
しかし柚希との関係修復には程遠い。
必要な情報交換以外口を利くことさえなくなっていた。
学校勤務と並行して夜は真実との交流も続いていた。
公園近くのカフェで定期的に情報交換を行い互いの近況報告を行う日々。
「最近どんな感じですか?」
真実の問いかけにヨシオは苦笑いを浮かべる。
「表面上はうまく行き過ぎて怖いくらいだ」




