表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ド底辺ホームレス中年男の俺が姪っ子に告られる!?  作者: やまけ〜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

72/86

夜の介抱


「うわっ!」


足元がふらついたところへ洗濯機の硬い角が迫っていた。


ゴンッと鈍い音が響き渡る。


「ぐっ……」


頭皮を貫くような衝撃。


視界が一瞬で白く染まり、耳鳴りがする。

痛みよりも先に意識が揺らぐ感覚が襲ってきた。


「うそ……そんなつもりじゃ……」


真実の声がかすかに聞こえる。


彼女の慌てた足音。


誰かが倒れた体を抱き起こそうとしている……そこまでしか記憶がない。


---


次に意識を取り戻した時、ヨシオは柔らかな布団の上に横たわっていた。


「……ん?」


天井が回転しているように感じる。


頭の右側が異常に熱い。


「よかった!気づいたんですね」


傍らから真実の声がした。


彼女は座卓の前で膝を抱えるように座っている。


部屋の明かりが豆球だけに落とされていた。


「俺は……」


言葉を発すると頭の奥に鋭い痛みが走る。


「洗濯機に頭打っちゃって……」


真実の声には申し訳なさが滲んでいた。


「血は出てなかったけど腫れてたから冷やして……」


彼女が冷たいタオルを頭に当て直してくれ、冷たさが痛みを和らげていく。


「ごめんなさい!私が乱暴に突き飛ばしたから……」


涙声になっていた。


俯いた頬に滴が落ちているのが見えた。


「いや……元はと言えば俺が悪いんだ」


ヨシオは痛みを堪えながら起き上がろうとしたが、真実に制された。


「動かないでください。安静にしてて」


彼女の手が優しく肩を押さえる。


触れられた箇所に温もりを感じた。


「でも……」


「いいんです」


真実の声が震える。


「私も大人げなかった。もっと冷静に対応すればよかったのに……」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ