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## 雨の約束 ### 第十四章 溢れ出るもの②
「あ……」
柚希の目が見開かれる。
「ごめんなさい……」
「謝るな」
ヨシオは彼女の手を取ろうとしたが、柚希は後ずさった。
「帰って......」
彼女の声は弱々しかった。
「私が嫌いなのでしょう?昨日だって本当は嫌だったんでしょ?」
「嫌ならなぜ探した?」
ヨシオは諭すように言った。
「お前のために必死で……」
「嘘つき!」
柚希の目から大粒の涙が零れ落ちた。
「本当は紗月さんが好きなんでしょ?私のことなんて……」
雷鳴が轟き、雨が激しく降り注いだ。
ヨシオは迷わず自分のジャケットを柚希の肩にかけた。
「そんなに濡れたら本当に風邪ひくぞ」
「どうでもいいわ」柚希の声は震えていた。
「こんな私なんて誰も……」




