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婚約破棄して心をズタズタにされましたがなぜか子持ちの国王(いとこ)から好意を寄せられている気がするんですが  作者: はるくうきなこ


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22そんなつもりではなかったんだ(アインベック)


 「アインベック様。こんな最悪な事があった日の最後に‥これって告白って、事‥?うふっ‥」

 以外にもアリスはうれしそうな顔で俺を見つめ返した。

 これは期待してもいいって事か?思わず胸が弾む。

 「陛下!なんてことを‥アリス。陛下はお疲れなんだ。告白なんてするはずがないだろう。とにかく陛下はお前を心配してそんな事を仰っているんだ。勘違いするなアリス」

 「レスター余計な事を!俺は本気だ。アリス好きなんだ!どうかお願いだ。俺と‥おい、アリス大丈夫か?」

  俺はとうとうアリスに気持ちをぶつけたはいいが彼女が目の前で倒れた。俺は腕を伸ばして受け止めたから良かったものの。



 「アリス?!」

 彼女を抱き留めて少し熱がある気がした。それにこの微かに香る匂い。

 俺の魔力は雷だが、他にも目と耳と鼻が人より鋭い。暗い闇でも見えたり、遠くの話し声が聞こえたり、匂いに関しては食べ物や花などはそうでもないが毒性に対する感覚は鋭い。

 アリスから香る匂いは媚薬。もしかしてロイドに飲まされたのか?俺としたことがなぜ気づかなかった。



 「アリス?」

 「うぅん‥」

 良かった、意識が戻った。

 「ロイドに襲われた時、何か飲まされなかったか?何だか様子がおかしいぞ」

 「スーザンが無理やり‥小瓶の液体を‥あぁぁ、ん。そんなところ‥やだぁ、くすぐったい‥」


 俺はアリスの背中やお腹に手を回していた。これだけでもう?これは完全にやばい。すぐに何とかしなくては。

 「‥レスター、アリスは何か毒を盛られたようだ。すぐに王宮に連れて行く!」

 「毒ですか?それでアリスは?!」

 レスターが大きな声を出す。無理もない。

 「心配ない。命に関わる毒ではなさそうだ。俺が鼻がいい事はお前も知ってるだろう。この俺が言うんだ。ただ、王宮なら毒の解毒薬が揃っているからそうした方がいいと思っただけだ。今夜アリスを預かっていいか?」

 「陛下、アリスは大丈夫なんですよね?」

 「ああ、命にかかわることはないと保証する。ただ、少し身体が熱っぽくだるい感じがするはずだ。解毒薬があればアリスも早く楽になれるだろうからな」

 アリスに使われた媚薬はニオイスミレ。だとすると解毒薬はチェストツリー。急いで宮廷医に見せた方がいいな。


 *~*~*


 俺はアリスを秘かに馬車に乗せ王宮に連れ帰った。

 馬車から降ろすときも身体に触れただけで「は、ぁぁん、あっ、ん」などと甘い声を出すので従者に抱かせるわけには行かなかった。

 「俺が運ぶ。お前らは宮廷医の手配をしろ」

 俺はアリスをどこに運ぶが迷った。客間なら侍女や護衛の目に触れるだろう。俺の寝室なら人払いも出来る。

 何しろアリスは嫁入り前の大事な令嬢なんだ。こんな醜態が誰かに見られたと知ったらアリスがどんなに傷つくか知れない。

 この時は本当にそう思って俺の寝室に運んで人払いをした。

 ベッドに横たえて医者を待った。すぐに宮廷医が来た。


 脈を確かめて目を開いて見る。口の中を見て宮廷医はため息をついた。

 「陛下。彼女は媚薬か何かを盛られたのだと思われます。目が赤く、口の中の粘着具合も。脈は速く、何よりこのうっとりするような表情が特徴です」

 「ああ、俺もそう思った。多分ニオイスミレだろう。チェストツリーはあるか?」

 「ハーブの一種ですな。薬品庫を探してみますが、すでにかなりの時間が経過しているようですので効き目があるかは」

 「もし解毒しなければどうなる?」

 「この手の媚薬ならば一晩もすれば毒は抜けるはずです。ここでお休みになるなら安全は保障されていますから、いや、余計な事を。すぐに探して届けます」

 「だが、探してもないか時間がかかるようならもう用意しなくていい。明日には回復するんだな?」

 「はい」

 「わかった。1時間待つ。それでも無理ならもういい。彼女はこのまま休ませる」

 「わかりました」

 宮廷医はすぐに下がった。


 俺はアリスに付き添い額の汗を拭ってやったり、鎮静効果のあるカモミールティーを用意させてアリスに飲ませた。


 そして1時間はとっくに過ぎた。

 「はぁぁぁ~、あつい。アインベックさま?どうしてわたし‥」

 アリスがワンピースの胸元を広げる。俺は平然とした顔をしてアリスの髪の毛を優しく撫ぜながら教える。

 「アリスは媚薬を飲まされたんだ。だから、身体が熱く敏感になっているんだ。辛いか?」

 「からだがむずむずしてぇ‥もう、いやぁ‥うん?ここはどこ?」

 彼女は愛くるしい瞳をくるくると動かす。

 うぐっ!可愛すぎる。

 おい、そんな事を思うなんて!

 俺は大きく息を吸い込んでから「ここは俺の寝室だ。誰も来ないから安心しろ。こんな所誰にもみられたくないだろう?レスターにも媚薬の事は言ってない。だからゆっくり休むといいいい‥」

 理解したかどうかもわからないがとにかくアリスに心配するなと伝える。

 「あいんべっくさまのしんしつ?‥はぁぁん、あっ、」

 アリスが着ていた服の上から胸の辺りに手が触れた。

 「あん、ここ‥やだぁ~、はあ、んっ」

 「辛いのか?」

 俺はアリスの手の上に自分の手を重ねる。

 アリスは自分の胸をさわさわとさすり始めた。


 ぐっ!

 股間がグイっと勃ちあがる。

 いいか、アリスは媚薬でおかしくなっている。決して俺を誘っているわけではない。

 俺は卑怯な男にはなりたくはない。


 「あいんべっくさまぁ‥すき…」

 それはいきなりだった。

 ゔっ!甘える声で告白?まさか。いや、確かに好きと。

 脳内がパニクる。

 これは、悪魔のささやきか‥いや!もう‥ 

 「俺もアリスが好きだ」

 俺は理性はその瞬間崩壊した。


 ぎゅっとアリスを抱きしめ唇を塞いだ。

 その後のことはもう、無我夢中だった。

 貪るようにキスをして彼女の全てが欲しいとただ欲望のまま。


 何度もアリスを求めた。彼女もそれに応えてくれて‥って。

 きっと媚薬を盛られてたからだろう。

 何度目かの吐精を終えてアリスは媚薬の効果もなくなったのかぐっすり眠り始めた。


 腕の中で眠るアリスを見て自己嫌悪と満足感が交互に押し寄せた。

 もう、離さない。放したくない。アリスは許してくれるだろうか?いや、どんな手段を使ってもアリスに結婚を認めさせる。

 すでにここには俺の子種が‥子を宿したかもしれないんだ。


 俺は自分がこんなに独占欲が強い男とは知らなかった。

 これが恋をした男心というものなのか?すでに30近い年で子供もいる。こんな俺が‥‥

 アリスに拒絶されるかもという恐怖におびえながら一晩中後ろからアリスを抱きしめ彼女の香りを嗅いでいた。

 彼女は後悔するだろうか。

 恐怖と不安。その反対に喜びや期待。いろいろな感情がぐちゃぐちゃなままで。

 こんな姿をアリスが見たら…変態だと思うだろうな。









 


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