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エバン総長夫人

「エバン様をどうやって助けたのですか?」


コートはうなずいて答えた。


「ユリアちゃんのお母さんの白の力と私の魔法で何とか助け出したんだよ。」


「あの時は危機一髪だったわよねぇ。」


エミネールはデザートのパイを食べながら言った。


「あの時から、エバンは私達を命の恩人だぁ!って言い出してね。私達の後をチョロチョロついてまわるようになったんだよ。」


「そうなんですね!だから、宿舎に行った時もとても良くしてくださったんですね。」


「そう!エバンは私の頼みを断れないのさ。」


コートは笑いながら言った。


「それとユリアさん。」


トーマスがユリアに話しかける。


「その時助け出した王女様はエバン総長殿の奥様です。」


「えー!」


ユリアは驚きすぎて、デザートのパイを落としそうになってしまった。

 


その後も、王宮魔法使いでの出来事や珍しい薬草の話などで盛り上がり

最初の夜は終わって行った。




次の日、いつもより早く起きたユリア。

身支度を整えて下に降りると、外でトーマスが剣の練習をしているのが見えた。


「トーマス様、おはようございます。」


「ユリアさん!おはようございます。」


すでに畑の中を走ってきたというトーマスはうっすら汗をかいていた。


「トーマス様は毎日訓練しているんですか?」


「ええ。特別な事がない限りは剣だったり、走ったりしていますね。」


「すごい。トーマス様の力は訓練の賜物ですね。尊敬します。」


「努力は人を裏切りませんから。」


「そうですね……。私も努力して白の力を磨きたいと思います。」


「ユリアさんなら大丈夫。努力家のうえ才能もあるんですから。」


トーマスはニッコリ微笑んだ。


「トーマス様に言われたら、何だか出来そうな気がします。」



ユリアはトーマスと少し話した後、散歩に出かけた。

薬草畑の道をゆっくりと歩く。

途中、立ち止まり大きく深呼吸してみた。



「うーん。気持ちいい!やっぱり山の上は空気が違うなぁ。」


ユリアは胸いっぱいに綺麗な空気を吸い込んだ。


散歩から帰ると、食卓には朝ごはんが並んでいた。


「さぁ!今日から訓練だからね!特にユリアちゃん!沢山食べてね!」


ファッジが焼きたてのパンをユリアに差し出しながら言った。


「はい!いただきます。」


農園で採れた沢山の野菜を使った朝ごはんは、身体の中から綺麗にしてくれる感じがした。




















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