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想いが通じた2人

読んでいただき

ありがとうございます!


少し余裕が出てきましたので

今日からまた更新頑張ります!

窓の外には雪がちらついている。


トーマスとユリアが想いを通わせてから

半月ほどが経とうとしていた。


「今年は初雪が早かったですね。」


ユリアは暖炉用の薪を運んでいるトーマスに話しかけた。


「ああ、そうですね。今年は雪が多いかもしれない。」


あれからトーマスはお休みがあるとお店に来て

色々力仕事をしてくれる。


今日は、薪割りをしてくれていた。

他にも店の椅子やテーブルの修理なんかをしてくれている。


今まではユリアがたまに魔法で直していたりしたが、トーマスがとても楽しそうにしてくれるので手伝ってもらう事にした。



カランカランカラン♩


「ユリアちゃん、来たよー!」

エディとその部下のハンターがやって来た。


「エディさん、ハンターさん、こんばんは!」


この半年で変わった事と言えば

ユリアの魔法カフェに騎士団のメンバーがこうして集まるようになった。


「おい、エディ。あまり馴れ馴れしくするな。」


トーマスがエディを睨みつける。


「おいおい!わかってるよ!お前の大事な恋人だからな!わかってるって!」


そんな2人を見てユリアは笑う。


「外は寒かったですよね?あたたかい紅茶どうぞ!」


「はぁー!ユリアちゃんの紅茶は美味い!」


トーマスはエディを睨みながら薪を運ぶ。


「そう言えばエディさん。結婚式はいつですか?」


エディの表情が急に曇る。


「ユリアちゃん、それ聞く?」


隣にいるハンターは居心地悪そうに笑う。


「はぁ……まぁ結婚式は来年辺りかな。今年はまだ独身でいさせてよー。」



トーマスがユリアに告白した日、エディは実家に連行されていた。


今までフラフラしていたのが祟って

この度無理矢理婚約させられたのである。


エディとして、まだまだ独身貴族を謳歌したかったのだが以前の婚約疑惑事件が尾を引いて

身を固めざるを得なくなった。


婚約を発表したエディはさっぱりモテなくなり

こうして部下と一緒に魔法カフェに来るのだ。



「ユリアさん、残りの薪は外に積んでおきますね。」


トーマスは割った薪をカフェの外に綺麗に積む。

その様子を見てエディが笑った。


「あいつがねぇ……なんだか巣立った子を見ている気分だな。」


「巣立った子ですか?」


ハンターがはてなマークを出す。

分からなくて当然である。

トーマスは騎士団の中で英雄扱いであり

騎士団に入った者は皆、トーマスを目標にする。

中にはトーマスと話すことさえ緊張してしまう者もいる。

ここにいるハンターもトーマスを尊敬している1人だ。


「トーマス騎士団長は、とても頼りがいがあって人に優しくできる方です!尊敬しております!」


「はいはい、そうだな。お前はトーマスが好きだもんなー。」


ユリアがその姿を微笑ましく見ていると

薪を運び終えたトーマスがお店に入ってきた。


「トーマス様、お疲れさまです。今、紅茶入れますね!」


トーマスはエディ達のテーブルに座る。

ユリアが持って来てくれた紅茶を一口飲んだ。


「ユリアさんの紅茶はいつ飲んでも美味しい。」


「おい!奥さんの料理を褒めてるみたいだな!」


「お、おい!何言ってるんだ!バカ!やめろ!」


トーマスは真っ赤になってエディに掴みかかる。


「うわ!やめろ!お前は力が強いんだから!痛っ!あ、ごめん!ごめんって!」


カフェにはその後も笑い声が

遅くまで聞こえていた。




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