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トーマスの不安

あまり更新できず

申し訳ありません!



トーマス部屋で一人考えていた。


想いを伝えたのはいいが

ユリアさんはどう思ったのだろうか……?


あの時は恥ずかしくてユリアの顔を見れなかった事が悔やまれる。

初めての経験で告白の仕方さえ知らなかったトーマスにとっては全てが不安でしかなかった。


一方的に好きだと言ってしまった事に

今更ながら恥ずかしさがこみ上げてくる。


「もっと落ち着いて言うべきだったか……」


勢い余って言ってしまった形になった事に

トーマスの不安は募るばかり。


こんな時に限って

いつもうるさく付きまとうエディもいない。


タイミングの悪いやつめ……。

色々聞きたい事が山ほどあるのに。


この時ほどエディの帰りが待ち遠しかった事はない。


トーマスはエディの帰りを待つため

訓練場へと向かった。




夜の訓練場には誰もおらず

トーマスはひとりで剣を振っていた。


ユリアの事を考えば考える程

悪い方向へと行ってしまうのは恋をした事がある者にとっては当たり前の事。


恋をすると誰もが弱くなる。

相手にどう思われているか。

どんな表情をしているのか。

とてもとても気になるものだ。



その不安が初めての経験だったトーマスは

その後、夜遅くに帰ったエディが声かけるまで剣を振るい続けた。




もう真夜中になった頃、トーマスはエディに

ユリアに勢いで告白してしまった事を話す。


エディは意外にも冷静だった。


「それで?ユリアちゃんは何て答えた?」


「いや、それが勢い余って店を飛び出して来てしまったんだ。」


エディは呆れ顔だ。


「まぁ、お前のことだからな。そんな事だとは思ったけどさ。」


そう言うとエディは自分の机から、便箋とペンを持ってきてトーマスの目の前においた。


「今からユリアちゃんに手紙を書くんだ。そこにお前の気持ちを素直に書いて。」


「手紙か?」


「ユリアちゃんは、きっと今混乱してるんじゃないかな?だとすればだ、お前の気持ちをあらためて手紙で読んで冷静に受け止める事も必要だ。」


トーマスはなるほど!と思った。


「お前もたまにいい事言うな。」


いつもは女性にだらしがないこの親友も今日はとても頼もしく思える。


「余計なカッコつけはいらん。本当に素直に書きたい事を書け。それでお前の気持ちは伝わるさ。」


トーマスはうんうんとうなづいて、ペンを取った。


「トーマス。悪いが今日は俺も色々あってさ。詳しくはまた話すが、今日は少し一人になりたいんだ。悪いな。」


「そうか。じゃあ、部屋に戻る。悪かったな。」


自分の部屋に戻ったトーマスは、便箋を睨みどんな事を書こうか悩み始めた。


素直な気持ちを書く。

今まで手紙などあまり書いた事がなかったトーマス。

ましてや女性になど、母親以外では初めてである。


とにかく素直になろう。


トーマスはユリアの事を思いながら

手紙を書き始めた。


何度も何度も書き直しては捨て

やっと書き上げた頃には夜が開け始めていた。


「よし!」


封筒に丁寧に入れ封を閉じる。


トーマスはさっと上着を羽織ると

その手紙をユリアに届ける事にした。




トーマスが魔法カフェについた頃

辺りは明るくなり完全に夜が開けていた。


ユリアの家のポストに手紙を入れて2階の窓を見上げる。


トーマスはユリアの事を思い少し笑顔になった。


「ユリアさん、おはようございます。」


トーマスはそっと呟いた。






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